往馬大社つづき。
では、上へ行ってみます。
あ。
このあたりから、空気がすこし変わるんだ。
下と上では、かなり違う。
参拝客は、この石段を上りながら、
禊のシャワーを浴びる事になってるのかな。
楼門
拝殿の向かって左に、祓戸社。
御祭神:瀬織津比賣神
個人的に、瀬織津姫さんが好きなのもあるけど、
ここいいですね。
手前にある木は、上溝桜。
御祭神は、古代より火を司る神として信仰されており、
火燧木神(ひきりきのかみ)とも記されています。
天皇の大嘗祭において浄火を起こす道具として用いられる、
波波迦(ははか)と称する火燧木とは、この上溝桜の事。
代々、往馬大社が献上しています。
祓戸社の左奥(本殿の左)に、二社。
戎神社(御祭神:事代主神)
南末社
向かって右から、
・伊弉諾社(御祭神:伊邪那岐命、伊邪那美命)
・住吉社(御祭神:底筒男命、中筒男命、表筒男命)
・猿田彦社(御祭神:猿田彦神)
・月読社(御祭神:月読命)
本殿の右側に、北末社。
向かって右から、
・豊受比賣社(御祭神:豊受比賣神)
・仁徳天皇社(御祭神:大雀神)
・神明社(御祭神:天照大神)
・春日社(御祭神:天児屋根命)
・大山祇社(御祭神:大山祇神)
水神社(御祭神:水分神)
観音堂
拝殿
御祭神:
伊古麻都比古神・伊古麻都比賣神(生駒山の神)、
氣長足比賣命(神功皇后)、足仲津比古命(仲哀天皇)、譽田別命(応神天皇)、
葛城高額姫命(神功皇后の母)、息長宿禰王(神功皇后の父)
10月に行われる例祭は「火神祭」と呼ばれ、
龍田大社(風神)の風神祭、廣瀬大社(水神)の大忌祭とともに、
古来より朝廷の崇敬を受けてきました。
往馬大社の創祀創建は定かではないですが、
古代、生駒谷十七郷の氏神として鎮座し、
神奈備(生駒山)を神体山として祀った事に始まると言われます。
古くは産土神の二座(伊古麻都比古神・伊古麻都比賣神)が本殿に鎮座していました。
その後鎌倉時代になると、八幡信仰により五座の八幡神を合せ祀って生駒八幡宮に。
産土神二座の名は姿を消し、牛頭天王と八王子が主神となりましたが、
明治以降は再び二座に戻り、現在に至ります。
拝殿の後ろは祝詞舎。
その後ろに7連の春日造桧皮葺の本殿が並びます。
祝詞舎
本殿中央に、伊古麻都比古神、伊古麻都比賣神。
二柱の向かって右手に、足仲津比古尊・葛城高額姫命、
左手に、気長宿称王命・譽田別尊・気長足比賣尊が、それぞれ祀られています。
龍田大社・廣瀬大社・往馬大社。
これで、風・水・火と参拝ができたことになります。
三社を訪れてみて思った個人的感想ですが、
受けるイメージは、その言葉通りではなく、
風神の龍田大社=渦
水神の廣瀬大社=地鳴り
火神の往馬大社=光柱
でした。
ちなみにこれまた個人的イメージですが、
風水火を感じる寺社を奈良で挙げると、
だったりします。
それほど滞在時間がないので、
これでお暇するのは本当に名残惜しい。
次回は、もっと時間に余裕を見て来よう。
生駒山の神さん、素敵な時間をありがとうございました。