水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

四国ひとり旅-2(前置き)大麻比古神社・賢見神社・土佐神社

2023-04-25 | ├ 徳島(ひとり旅)

 

四国。
でかいです。はい。

公共機関の2泊3日で、
果たして4県いけるんだろうかってぐらい広い。

 

まずは、どこから上陸するか?から始まりました。

 

 

徳島(鳴門)から入るか、愛媛(今治)から入るか散々考え、
時間の都合上、徳島入りに決定。

 

(クリックで拡大します)

 

 

そして目的地の追加

当初、明確に決まっていたのは志々島と、
大山祇神社(再)・大麻比古神社、金比羅宮の三社のみだったので、
ルートを決めつつ各地の一之宮なども追加しました。

 

 

次に移動手

何をどう利用したら効率よく周れるのか。

こんな時にとても重宝するのが、
グーグルマップの経路検索ですね。

 

出発地に名古屋駅を設定し、
『ルート・乗換検索』を押下して目的地を入力。

 

ずらずらっと経路が出てくるので、
最短かつ乗換え最小限のルートを選択。

 

①名古屋 → 神戸(新幹線)
②神戸 → 鳴門西(高速バス)
③バス停から徒歩20分ほどで大麻比古神社(一の鳥居)。

・・がベストかな~という事で、
新幹線と高速バスのチケットをネット予約する。

なんて便利なんでしょう♡

ただしグーグルさんの情報もたまに間違っている時があるので、
該当の交通会社のサイトで、必ず時刻表などを確認します。

 

 

最後に忘れちゃならないのが、
バス停・乗降場所” の位置確認

 

 

何しろ、
初めての土地&初めての利用です。

いざ現地に降り立つと、「バス停どこ???」
「何番乗り場???」
「帰りはどこに立ってたらいいの???」
って事もしばしば。

ウロウロしてたらバスが通過していった・・
なんて、洒落になりません。

特に高速バスなんかそうですね。

 

 

乗り場を間違えたらおしまいだし、
PAで降りたはいいが、一般道への出方がわからない!
って事にもなりかねない。

なので位置の詳細も、
地図やネット情報などで必ず確認しておきます。

 

 

こちらは、鳴門西PA(下り)の出口から出たところですが、
バス乗降場所からこの出口までは、初見殺し的。

 

 

地図で見るのと実際歩くのとでは大違いよね。

 

 

というわけで、
第一の難関は『鳴門西PAバス停』から神社への行き方でしたが、
事前に調べておいたお陰で、現地で戸惑わずに済みました。

ネット情報ってほんとにありがたい。

 

 

これ途中にあった案内板ですが、
赤いラインが高速です。

その上に記載がある数字は、古墳を表してるから、
高速上は古墳だらけなんですね。
(ちょうど②③のあたりが鳴門西PA(上り))

地理的には、
徳島県北東部の阿讃山脈(讃岐山脈)の山麓。

 

 

道路建設に伴って古墳がいくつも発見されたんだろうけど、
このあたり、とても神聖な場所だったのでしょうね。

 


(板東ドイツ橋)

 

PAからのんびり歩いていくと、
ほどなくして赤い鳥居が見えてきました。

 

 

大麻比古神社阿波国一宮・式内社徳島県鳴門市大麻町板東広塚13

 

 

 

うわー・・なんて素敵な参道。陽の気キラキラ。

嬉しくて楽しくて顔ゆるみっぱなしです。

冒頭からこんなんでどうしよう。四国最高。

 

 

 

坂東川にかかる祓川橋を渡ります。

奥に見えるのは大麻山。

 

 

 

 

 

樹齢千年余の楠。(市:天然記念物)

 

 

1時間しかないのに、ここから動けない笑。

 

 

 

 

かわいい狛さん。癒されるー。

 

 

 

 

主祭神:大麻比古神(天日鷲命の御子。阿波忌部氏祖)
配祀神:猿田彦大神(かつて大麻山に祀られていた神)

 

 

 

 

本殿の裏手にある、眼鏡橋と池。

とてもきれいな水色が印象的でした。

 

 

 

背後の大麻山山頂には、奥宮の峯神社が鎮座していますが、
片道1時間30分ほどかかるようなので、
今回は遥拝所からの参拝としておきました。

 

 

さて、神社最寄りJR板東から、
乗り換えをして阿波池田まで行きたいのですが、
時間がどうしても合わないのでタクシーで蔵本駅へ。

 

(1日目の移動)

 

とてもお話上手な優しい運転手さんで、
ドイツ村の謂れや、藍染めの話など、
どれも興味深いものばかりでした。

 

 

蔵本から阿波池田までは、1時間ちょっと。

 

 

 

阿波池田駅とうちゃくー。

ただし、目指す神社の最寄り駅はここじゃなくて、阿波川口です。
でも乗り継ぎ時間がぜんぜん合わないんで、
ここから神社まで片道25分ほどの距離を、タクシーで移動することに。

 

 

駅の待機タクシーに乗ったところ、
どうやらその神社へ向かう人は、みな御祈祷が目的らしく、
神社そばで30分ほど待ってもらい、またこの駅まで乗って帰るのだという。

私のような、純粋な観光(しかも写真目的)での参拝客は、
かなりレアケースなのだとか。

どのみち、参拝後にタクシー呼んでまた駅に戻る予定だったし、
往復料金とそれほど変わらないので、
貸切りをお願いすることにしました。

 

 

道中、運転手さんと世間話に花が咲く。

話題豊富で楽しくて、あっという間に到着。

 

 

車は、神社の少し手前までで、
ここから少し歩いていくそうです。

 

 

 

景色の良いこと♪

眼下に広がる光景に目を奪われる。

 

 

 

数分で、とうちゃく。

 

 

 

賢見神社 徳島県三好市山城町寺野113

 

 

こじんまりした境内には既に先客が何組か。

みなさん御祈祷予定のようです。

 

 

こちらは日本一社を掲げる、
国内唯一の犬神憑き落としの神社で、
全国から参拝者が絶えない有名な神社だそう。

 

 

せっかくなんで、道中の無事を祈願しようかなと、
私も御祈祷をお願いすることにしました。

 

 

実はこれだけ神社仏閣を訪れているのに、
御祈祷経験は、2019年の日吉大社の下殿祈祷(特別祈祷)

これ一度のみなんです。

 

 

参拝時、他者が御祈祷中だったり、
神職さん祝詞奏上中だとかで、
もらい祈祷をする機会はとても多いんだけど、
自分がお願いするのは人生2度目。

 

 

昇殿すると、足を楽にしてくださいねと宮司さん。

はじめて聞く独特の言い回しが新鮮で、
その優しく語り掛けるような声と言葉に聞き入っていると、
鈴が満載の祓串が振られました。

 

 

その鈴の音は、自分の前方で鳴っているにも関わらず、
背後から響いてくる不思議。

そして五色の吹き流しのようなものが、
自身の周囲を取り囲んでぐるぐる回っている光景が、
脳内に浮かんできます。

 

 

次に、何度かシャンシャンと肩や頭に直接当てられると、
ぜんぜん痛くはないけれど、
たくさんの鈴の重みが中にしみ込んでくるよう。

ここ、普通の御祈祷なら大幣でフサフサっとされる場面ですね。

 

 

心地よさに身を任せているうちに、御祈祷終了。

 

 

なんとも清々しくキラキラした陽の感覚に溢れてきて、
とても楽しく幸福感に満ちたひとときだったので、
感謝とともにその旨お伝えしました。

写真についても、
「いくらでも撮ってくださいね^^。わたし以外なら(笑)」
との宮司さんのお言葉に甘え、殿上で一枚だけ。

 

 

神さん目線、いただきました♡

 

 

祈祷後、撤下のお供物&木の御神札をいただきましたが、
リュック一つで移動していたので、
旅のあいだ、常に御神札を背負って行動する形に・・。

 

 

ある意味、
最強の旅のおとも、厄除け守りと言うべきか。

 

 

あと、水晶の念珠がきれいだったので、
楠の念珠とともに頂いて帰りましたよ。

 

 

 

そして最後におみくじチャレンジをやったところ、
安定の大吉。
賢見の神さんありがとうございます♡

 

 

四国旅の前日まで知らなかった神社でしたが、
おじゃまして良かったです。


おかげさまで旅程も順調。最高の3日間となったので、
早くもお礼参りに再訪しなくちゃなーって感じですが、
山深い場所に鎮座するので、
車でしか行けないと思います。

 

 

こちら目当てで名古屋から訪れるとなると、

名古屋 → 岡山は、のぞみで1時間半。
岡山から、JR土讃線の特急(高知いき)に乗り、
1時間20分程で阿波池田着。
(=計3時間ちょっと)

そこからタクシー30分なので、
片道3時間強かな。
うん、行ける行けるw

 

 

待ってもらったタクシーに再乗車し、
再び阿波池田駅。

ここから特急で高知へ。

 

 

1時間ほどで到着。

 

 

神社最寄りの駅からは徒歩15分程だけど、
高速バスで香川に戻らなきゃならないので時間短縮。

 

 

駅前のタクシーに乗って早々に次の目的地へ

・・と思ったら、前方に何やら。

あぁこれ、たぶん見ておかないと後悔するやつだよなあ。

 

 

てことで一枚。

 

 

小走りで駅の前まで戻り待機のタクシーに乗車すると、
この運転手さんもまたいい人で。

 

 

前後の旅程を話すと、
ハードですねーと驚かれました。

そうね・・いま高知に着いたばかりで、
この後すぐまた香川だし。

道中は、
帰りの一宮BTの場所や、
万が一間に合いそうになかった時のタクシー乗り場、
その時間帯の道路の混み具合など、
色々と親切に教えてくれました。

 

 

乗車15分程で、
国の重文である美しい楼門が出迎えてくれました。

 

 

土佐神社土佐国一宮・式内社高知県高知市一宮しなね2-16-1

 

 

滞在時間は45分しかないので、足早に境内を・・

 

 

と思って訪問したら、素晴らしすぎてあぁもうどうしよう。

やっばい。時間足りるか?

うれしくてついつい顔がニヤける。

 

 

 

一応、参拝前にサラっと画像程度の前情報は仕入れとくんですが、
こちらは想像以上に素晴らしかったです。

 

 

御祭神:味鋤高彦根神(都佐国造の祖神)、一言主神

 

 

現社名は明治以降のもので、中世からは一般に「高賀茂大明神」、
それ以前は「土左大神(日本書紀)」、「都佐坐神社(延喜式神名帳)」
などと称されたようです。

 

 

 

拝殿上には、備前焼の狛さん。

向かって右の阿さんが古くて、1866年生まれ。

 

 

左の吽さんは、盗難に遭ってしまったとかで、
新しく仲間入りした2011年生まれの若い子です。

 

 

 

建造物の素晴らしさに目を奪われてしまいますが、
それもそのはず、主要な社殿は室町時代後期の造営で、
境内は国の重文だらけです。

 

 

 

拝殿左奥には、摂社が3社ありました。

 

 

 

 

 

輪抜祓所。中をくぐる事ができます。

 

 

個人的には45分じゃとても足りないけど、
まだここから香川に行かなきゃいけないんで、
泣く泣く神社をあとにします。

 

 

高知駅 → 高松いきの高速バスに乗るにあたって、
神社から高知駅まで戻るより、
途中にある一宮BTで乗ったほうが時間短縮になるため、
そちらへ向かいます。

 

 

歩くこと25分程で、ターミナル到着。

予めチケット予約していた高速バスは、
予定より15分ほど遅れで到着。

とりあえず、これに乗れば今日は安心。

無事に予定通り進んだ一日を振り返りながら、
およそ1時間のバス移動です。

 

 

香川県の観音寺PAに着く頃にはすっかり日も暮れ、
辺りは真っ暗な上、
ここから宿泊地まで1時間弱歩く気力はなかったので、
これまた事前に予約しておいたタクシーに乗り、
初日の宿へと向かいました。

 

2日目につづく・・。