水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

岐阜県⑤ 瀧神社 <岐阜県美濃市乙狩神矢洞>

2016-12-16 | ├ 岐阜(ふらり旅)

 

岐阜ラストは、
板取川の川上、標高420メートルの高地に鎮座する瀧神社へ。

 

 

 

 

 

途中で、板取川に降りてみた。

 

 

 

まさに清流。キレイだわー。

心が洗われるなあ。

 

 

許されるなら、ここで一日ぼけーっとしていたい。(笑)

 

 

瀧神社 社号標。

 

 

社号標のあいだの道を進むと、

 

 

緑深い場所に一の鳥居が現れました。

 

 

この光景だけで十分しあわせ。

なんて清らかで穏やかな神域なんだろうか。

思わず、
ただいまーと言いたくなる。それぐらい心地よい。

 

 

玉取り狛さん。

 

 

子取り狛さん。

 

 

一の鳥居の内側から。

 

 

けっこう石段が続いてるけど、
テンション上がってるので足取りも軽く駆け上がる。

 

 

 

山深いところに鎮座する神社って、本当に大好きです。

木々や草の匂い、沢や滝の水音、
いろんなものが自分のなかに染み込んできて、
体中の細胞の隅々まで行き渡る気がする。

 

 

水の神さんがとても好きなのだけれど、
水は水でも特に山中にある水・・。滝とか沢の水なんかがいいなー。

樹や草、山が好き。
・・といっても、山頂を目指すいわゆる山登りじゃなくて、山の中にいるのが好きで、
それこそ山籠りしたくなるほど。
山で木々に囲まれていると本当に心が落ち着きます。

じゃあ森でもいいのかっていうと、そうでもないんだなあ。
地面は平らじゃなくて、坂道なのがいいのよね

うーん、何にどう惹かれるのか、自分でもよくわからん(笑)。

 

 

 

 

はい、見えてきました。拝殿です。

大好きなパターンのひとつ、のぼったら社殿。

 

 

 

さっきから、どこからか定期的にボコッ!!!とかブワァッ!!!とかすごい音が響いてくるんだけど・・

なんだろ???

 

 

 

音源を探すと、なんと手水鉢の下から勢いよく水が噴き出していました。

 

 

 

 

水の勢いハンパない。

神社でこんな光景を見るのは初めだわ。

 

 

 

静かな山の中で、湧水の音だけがいつまでも響き渡っていました。

 

 

 

 

ご神木。

 

 

では、あらためて拝殿から。

 

 

 

 

 

これも古そうだなあ・・

苔の緑がたまりませんわ。

 

 

御祭神:瀬織津姫神、罔象女命(神社由緒では水園象女命)、八百万神。

元々は滝自体が信仰の対象だったと思われます。

ご神体は弓矢と剣。

 

 

社伝によれば、創祀は10世紀中ごろ。

この頃、当地一帯に妖魔が棲みつき、
大洪水や干ばつなど様々な異変を起こして住民を苦しめました。

朝廷に遣わされた藤原高光は二度にわたって妖魔を退治し、
再び魔物が現れないように祈願して麓の谷々に神社を建立しました。

(これらが現在、関市洞戸高賀に鎮座する高賀神社をはじめとする「高賀六社」であり、
そのひとつが当社、瀧神社となります。)

 

 

藤原高光が妖魔を追って高賀から乙狩谷まで来たところ、
山全体が黒雲に包まれて前進できなくなります。

そこで神に祈って黒雲に向け矢を放つと、雲は飛散したとされ
当地は神矢洞と呼ばれました。

その夜、滝の中から現れた神々が妖魔をこの洞から追い払う夢を見た高光は、
洞の奥と入口にお宮を建てて乙狩の社とし、
奥の社は、瀬織津姫神・罔象女命を祭神として947年に遷宮。

これが瀧神社の始まりです。

 

 

天正14年(1586年)の創建以来、再建立や修復を重ねながら現在に至ります。


は、その場所で最初に神を祀ること。
は、創祀した神のための社殿を、その場所で最初に建てること。
(創祀 → 創建 の順になる。)

 

 

 

上れるようなので、行ってみまーす。

 

 

本殿虚空蔵堂)

 

 

習合の名残。

こちらは修験道色の濃い神社で、釣鐘なんかも残っていました。

 

 

 

拝殿を上から。

 

 

 

大好きな光景。

株杉の森にひきつづき、野宿したくなる(笑)。

 

 

 

とてもとても静かな神社です。

しっとり清らかな空気に包まれて、あっという間に充電完了。

もしかして自分、遥か昔に山の中に住んでたんじゃないの?と思うほど、
居心地がよすぎで、山から出たくなくなるわ。

神職の先祖、宮大工の先祖、住職だった先祖に加えて、
修験者だった先祖なんかもいたかもしんない。

 

 

 

境内には賽銭箱が置かれていません。

かつて賽銭箱を置いた時期もあったそうですが、
そのとき子供の疫病が流行ったため、取り払ったとのこと。

神社に置かれた賽銭は必ず子供に与え、
子供はそれを使い切るという習わしがあるんだとか。

 

 

 

拝殿にはセルフ御朱印場が設けてありました。

 

 

 

自分で押すなんて、はじめてだ

 


(瀧神社 御朱印)

 

 

風にゆれる草木の音を背にして、境内をあとにします。

 

 

心地よい時間をありがとうございました。