水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

初参り浜松1 荒鎺(アラハバキ)神社 <浜松市浜北区堀谷>

2019-01-16 | ├ 静岡(ひとり旅)

 

奈良の途中ですが、
初詣記事を先に書いておきます。

2019年の初参拝は、静岡県浜松市北部巡りです。

 

 

 

 

 

ちょっと遅めの初詣となった、1月8日。

訪れたのは、以下の5ヶ所です。

荒鎺(アラハバキ)神社<浜北区堀谷>
社宮神社<北区都田町>
渭伊神社<北区引佐町井伊谷>
天白磐座遺跡< 〃 >
井伊谷宮< 〃 >

この名称だけで、分かる人には分かると思いますが、
アラハバキ、社宮、天白 と来れば、
そう、クナト神&瀬織津姫命です。

 

 

当初の予定は、
豊橋市の石巻神社と、渭伊神社などが鎮座する井伊谷。

そこへあと二社ほど追加しようとグーグルマップで周辺神社を探していた時に
ふいに目に入ってきたのが、「アラハバキ神社」の文字。
そして、その近くにある「社宮神社(御祭神:船戸神)」でした。

えーーー。
アラハバキの名が付く神社なんて、
関東、東北あたりにしか無いと思ってたのに・・。

知ってしまったからには一刻も早く行かなくては。

 

 

そこで浜松オンリーに予定変更し、
アラハバキ神社&社宮神社を追加した次第です。

石巻神社は、暖かくなってから改めて。)

 

 

ということで、まずアラハバキ山(神社)から。

名古屋 → 豊橋 → 新所原と乗り継ぎ、
天竜浜名湖鉄道の宮口駅を目指します。

途中、新所原駅で天竜浜名湖鉄道の一日乗車券(1,700円)を買いました。
これで終点の掛川まで一日乗り降り自由なのです。

掛川までは行かない私も、
新所原 → 宮口 → 常葉大学前 → 金指 → 新所原
と、そこそこ乗降を繰り返すため、
金額面と利便性から考えて、このフリーきっぷのほうが断然お得。

 

 

朝の8時半。

新所原駅のホームにやって来たのは、何やらレトロ可愛い電車。

きゃー好みだわー。

上機嫌で乗車してみると・・

 

 

ファブリック類が不意打ちのマリメッコだった!!!

 

 

座席のヘッドレスト部分と、窓のカーテンがマリメッコ。

ちょっとやだもーーかわいーーー。

なにこれ、天竜浜名湖鉄道って全部こういう仕様なの???
と思ったら、すれ違う同電車は全部ノーマルタイプ。

じゃあこのマリメッコ号(勝手に命名。)は、
乗れてラッキー♪な車両 という事なのかな。

 

 

後で調べたところ、どうやらこの列車はスローライフトレインと言って、
月に5~6日だけ運行しているレアな車両だったらしい。

1月の運行日は、4日間。(プラス、早朝のみ2日間)
一本の列車が行ったり来たりするようで、
新所原⇔掛川間は、上り下り合わせてお目にかかる機会が3回あるみたい。

ちなみに、私が宮口駅で降りたマリメッコ号は、掛川まで行ったあと、
再び新所原へ戻る際に、アラハバキ神社参拝を終えて宮口へ戻った私を、
再度拾ってくれました(笑)
意図せず2回も乗車できて、新年早々縁起が良かったです。

あぁ、やっぱローカル線の旅っていいなあ。

 

 

車窓の景色を楽しみながら乗車していたら、
あっという間に1時間経って、宮口駅に到着。

 

 

目指すアラハバキ神社はここから5キロほど北上した場所に鎮座しています。

徒歩だと1時間程度なので、これが平地なら余裕で歩ける距離ですが、
なんせ、
道中のほとんどが山の中。

 

 

山道だと時間的にちょっと難しいなと思って調べたところ、
宮口駅から浜北コミュニティバスで25分 → 終点の堀谷バス停で下車 → 徒歩5分で着
(※火曜・金曜のみ運行)
という方法がありました。

ただ1日2往復しかしないため、行きはどうやっても時間が合わず・・。
仕方がないので最終手段のタクシーを利用しました。(帰りはバスで。

さっそく駅でタクシーを呼び、現地へ。

 

 

山っていうか岩だもんなー・・と思った通り、
やはり『アラハバキ山』と言っても運転手さんには通じません。

堀谷の集落のすぐ手前にある神社だという事を告げ、
スマホのマップで場所を示しつつナビ頼りで山を登ること10分

 

 

無事にそれらしき鳥居が見えたので、ここで下車。

 

 

 

荒鎺(アラハバキ)神社

 

 

 

静かな山間の道に響くのは、鳥の声だけ。

タクシーを降りて鳥居の前に立った瞬間に、
あぁここだ。って思いました。

やっと見つけた。ただいま。

・・そんな感じです。

 

 

 

 

拝所の奥に大きな岩。これがこの神社の御神体でしょう。

グーグルさんによると、「アラハバキ山」となっていますが、
山というよりは大岩かなー。

いずれにせよ、縄文期の磐座祭祀跡が、
そのまま神社として存続している事に感動・・。

 

 

浜松へ行こうと思った最初のきっかけは、
NHK大河で知った渭伊神社の『磐座』でした。

さらに最近になって、
井伊と
『南朝』の関係も参拝の後押しをし、
訪問したい気持ちが最大限に膨らんだ末の初詣。

神社巡りしてると度々ある事ですが、
そういう状況での参拝は、
心身の全てがその神社に向かって引っ張られていく感じで、
前日も道中も、気持ちの高揚具合が半端ないです。

そして、境内に足を踏み入れた瞬間に、
来て良かったと心の底から思うのです。

ここも、そんな神社の一つ。

 

 

さらに、このあと参拝するのは、
宮口駅の西方、津田という地域に鎮座する「社宮神社」で、
御祭神は「船戸神」です。

神社に引っ張られる感覚はまだまだ続きます。

だって、
アラハバキ神とくればクナト神。

この二社はやはりセットで参拝しなくちゃね。

 

 

また、「社宮神社」から10キロほど北上した川名には、
若宮三社神社に「モロー様」が鎮座しています。
5キロ西の渭伊神社には「モロード神」や「天白社」。裏手には「天白磐座」。
他にも、周辺には境内社として「天白社」が鎮座する神社がいくつもあるし、
もっと言えば、地名の「井伊」が、「井=水祭祀」なのね。

これはもう明らかに二人の神さんを表してるわけで、
神名はなくとも、そのお姿があちこちに見え隠れしています。

 

 

岐神&瀬織津姫。

太古の昔より、この辺りでは二柱を祭祀してたんだろうなぁ

 

 

 

アラハバキの名を冠した神社に参拝するのは、これが初めてです。

 

 

三河の天白信仰や、地元名古屋の天白区などにより、
天白という名称はとても身近な存在。

ですが、地元でアラハバキ神の名を目にする機会はありません。

過去に参拝した砥鹿神社石座神社竹生神社などに、
境内社・末社としての祠があるぐらいでしょうか。

 

 

なので、こんな大々的にアラハバキの名が付けられた地名や神社に遭遇すると、
もう嬉しくて言葉にならない。

 

 

時間さえ許すなら、1日中ここに居たいくらいです。

 

 

 

磐座の真下にある石碑には、荒鎺大神の文字。

 

 

木の幹がある場所までの高さは4~5メートルぐらいかな。

結構大きな磐座ですね。

 

 

古の人々も、こうして神の依る磐を見上げて
手を合わせていたんだろうか。

 

 

 

よく見ると、伐採の跡がある。

遠いから実感わかなかったけど、この木もかなりの古木、巨樹じゃないかな。

 

 

15分ぐらいずーっと眺めてたら、
見上げ過ぎて首いたくなった(笑)。

 

 

あの古木、どれぐらいの大きさなんだろう。

巨石に巨樹なんて、個人的に最高の組み合わせです。

 

 

 

きっと、地元の方々の心の拠り所となっているのでしょうね。

部外者の自分ですら、穏やかな空気にすっかり癒されて
懐かしいような、ようやく戻れたような、不思議な感覚になりました。

 

 

 

 

場所を移動してぐるっと反対側から見てみたら、
さっきまで頂上だと思っていた木の生えてた場所が、
実は岩の途中だったということが分かりました。

 

 

左下の赤いのを私(身長160センチ)とすると、
黄色い丸が、さっきの木の根元がある場所。

磐はさらに上まで続いており、
画像上部の赤い屋根が頂上。

てことはこの岩、14~15メートルぐらいはある気がする。

最初の感想は訂正。やっぱ岩じゃなくて小山なんだね。うん。

 

 

木のある所と、

 

 

てっぺんの三角。

木々が生い茂っていてよく分からないけど、
結構きれいな△のように見えます。

きっとこの小山は美しい円錐形をしているんじゃないかな。

 

 

 

帰りのバスの時間まで1時間弱あるので、
時間が余ったら近くの神社も見に行こうって考えてたのに、
結局ここから離れられなかったよ。

1時間ここにいたのに、それでもまだ足りない。

 

 

車もほとんど通らなくて、私以外に人はいない。

あーいいなぁ。なんて素敵な場所だろう。

おかげでゆっくりと神気に浸ることが出来ました。

 

 

添えられたサカキは、この場所を大切にしておられる方々の存在を表す、
鮮やかな緑。

さすがに年始の参拝でドライフラワー化したサカキを目にすることは滅多に無いけど、
やはり瑞々しい榊の姿は心を穏やかにしてくれますね。

 

 

 

男性的な力強い岩が御神体。

でもここに漂う空気は、「水」そのものです。
水風船のような、水で満たされた空間。

だから、得られるのは浄化と復活。

そんな場所です。

 

 

アラハバキの名がなければおそらく絶対に来なかったであろう所ですが、
知ってよかった。参拝できて本当に良かったです。

足の下から入ってくる大地の力と、
天から降り注ぐ水の清らかさと、
この場所を包む白い光の球体。

弾力のある、ボールのような丸い結界っぽい。

体ごとふんわりキュっと包んでくれて、
中で綺麗に洗ってから、外へポンと出してくれる感じです。

 

 

キライな言葉だけど、
ここはいわゆるパワスポなんだな。うん。

 

 

 

年が明けたばかりだと言うのに、
今年、果たしてここを超える神社に出会えるんだろうか?と
ふと思ってしまいました。

 

 

 

 

では、ここから徒歩5分とかからない場所にある
バス停へ向かいます。

 

 

左へ行けば、(ほんとは行くつもりだった)六所神社。

バス停があるのは右の道。

 

 

 

とうちゃーく。

 

 

この11:10に乗り遅れたら帰路もタクシーになってしまうので、
余裕みて発車時刻10分前にはスタンバイ。

無事、宮口駅へと戻ることができました。

 

 

 

追記:

年に一度しか引かない、おみくじ。
今年はこの後訪れた井伊谷宮で引いてきました。

結果は上の写真。

昨年に引き続きの大吉!!(☆ω☆)わーい。

 

2014年(10月) 大神神社・・・・・・大吉
2015年(10月) 厳島神社・・・・・・向吉
2016年( 2月) 伏見稲荷大社 ・・・ 大吉
2017年 (---おみくじ引かず---)

2018年( 1月) 
田峰観音・・・・・・大吉
2019
年( 1月) 井伊谷宮・・・・・・大吉

 

ということで、また今年もいち早くクジ運を使い果たした感が・・。

2014年までは神社にほぼ興味が無くて、
それでも普通に初詣くらいはしてたんだけど、
おみくじ引いてもせいぜい吉か小吉。良くて中吉でした。

なので、神社巡りするようになってからのこの大吉続きには
我ながら驚いているところです。

思わず井伊谷宮の社務所の方(宮司さんかな?)に、
年始は大吉が出易かったりするのでしょうか??とか
アホな質問をしてしまったわ。

「一年中同じ御神籤を使ってますよ^_^」とのことなので、
これも神さんからのお土産かなーと思うことにしました。

 

 

その2へつづく・・。

 

 

 

 


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