水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

初参り浜松3 渭伊神社 <浜松市北区引佐町井伊谷天白>

2019-01-30 | ├ 静岡(ひとり旅)

 

浜松つづき。

 

 

 

 

 

再び常葉大学前駅に戻り、金指駅で下車。

 

 

天竜浜名湖鉄道の上屋及びプラットホームには
登録有形文化財登録されているものが幾つかあり、
ここ金指駅もそのうちの一つです。

 

 

駅舎もまた良いです。

ここは文化財ではないようですが、
レトロな雰囲気がとても素敵。

 

 

 

駅から少し歩いた場所にある金指バス停から
バスに乗ります。

・・が、時刻を大幅に過ぎてもバス来ません。

結局、寒い日陰で凍えながら待つこと約30分。
長かった・・・。

これなら歩いたほうが早かったよ。(泣)

 

 

10分ほど乗車ののち、北神バス停で下車しました。

うーん、これは、
場所的に
一の鳥居かな?

 

 

でも鳥居の足元には、「八幡宮」と書いてある。
は、何て書いてあるかわからない)

あとで調べたら、どうやら神社が一時期呼ばれていた呼称の、
「正八幡宮」らしい。

そっか、じゃあ渭伊神社の鳥居で良いんだね。

 

 

正面の木々が、目的地のはず。

 

 

 

逆光過ぎてよく見えないけど社号碑

 

 

ここから境内です。

 

 

 

立派な手水舎です。

 

 

あらすてき

なんてセンスのある手水鉢でしょう。
こんな趣のあるものを見たのは初めてかも。

 

 

 

 

木々の間から拝殿が。

 

 

式内社 渭伊神社

少し前に放送のあった、NHK大河ドラマの影響で一躍脚光を浴びたといった感があるのですが、
松の内も明けたこの日は参拝客もまばらで、落ち着いて参拝することができました。

スイーツ大河なんて表現もあった気がしますが、
女城主直虎、私も結構楽しんで見てましたよ。

あれは歴史を所々練りこんだ、あくまでドラマであって、
史実再現VTRではない。
そもそも本当に女城主だったのかすら、結論は出ていないらしいし、
演出・想像てんこ盛りの創作物語として楽しめればそれでOKです。
(だいたい大河ドラマ=真実だと思ってる人いませんよね)

 

 

 

 

渭伊神社は、
南北朝時代に、近くの井伊氏菩提寺・龍潭寺境内から
神宮寺川が流れる現在地へ遷座したとされます。

井戸・井水が祭祀対象の神社だったとされ、
井伊氏の氏神でもありました。

 

 

この井伊谷地域はかつて、聖水祭祀の行われた「井の国」の中心で、
縄文弥生の遺跡や古墳が多数存在する場所。
また、水にまつわる伝説も多いそうです。

個人的に水関係は大好きなので、そいういった意味でもとても居心地のいい場所。

 

 

渭伊(井伊)という地名も、元々は「井」一文字だったものが、
713年の「好字二字令」で二文字になったものと思われます。

 

 

好字二字令とは、地名の表記を二文字の良い字に統一せよという、
律令制下の勅令のことです。

それまでの郷名・郡名、山川や湖沼などは大和言葉に漢字を当てたものでしたが、
三文字も一文字も、この命令でとにかく無理やり二文字に変えてしまったので、
今の名称からは想像できない元の名もあったりします。

例)

倭 → 大倭(大和)
木 → 紀伊
火 → 肥前、肥後
津 → 摂津
沖 → 隠岐
車(くるま) → 群馬
多遅麻 → 但馬
鳥取部 → 鳥取
近淡海 → 近江

 

 

お正月仕様の拝殿前。

この時期だけの素敵な光景ですね。

  

 

 

 

 

見れば見るほど美しい拝殿に、思わずためいき。

 

 

 

龍さんの彫り物も繊細で優美。

 

 

 

青々とした大きな榊が添えられています。

 

 

 

あーやっぱ年始っていいなぁ。

 

 

 

これは、舞殿かな。

 

 

ふと見ると拝殿に書置きの御朱印とお守りが置かれていました。

サイズが大小とあって、しかも一枚ずつクリアファイルに入れてある。

とても丁寧です。

もちろん一枚いただきました。

 

 

本殿の後方の薬師山(山というより丘)には、
天白磐座遺跡の名で有名な、巨石群があります。
(後述)

 

 

あ。あと天白社もあったんですが、
なんと見落としました。

 

 

この石段のぼって左に行けば磐座まで行けます。

 

 

と、その前に
右手にある
本殿

 

 

御祭神:玉依姫命、品陀和気命、息長足姫命

いわゆる八幡三神ですね。

 

 

つい見たくなる足元。

 

 

 

本殿右手には、社がひとつ。

 

 

 

モロード様 伊豆社

御祭神:瓊瓊杵尊

モロード神=客人神で、その名の通りよそから来たお客さんの神なんだけど、
実はその土地の地主神(先住の神)だったりする事が多い。

後から侵入してきた部族が、自分たちの奉じる神を主祭神に据え、
元々いた先住の人々の神を摂末社に追いやったり、
客人神としてしまうケースが多々あるので。

このモロード様がどうなのかは不明ですが、
ただの伊豆社で良さそうなのに、あえてモロード様と前置きしてるところに、
何とも言えず妄想膨らませてしまいます。

 

 

本殿左手

 

 

榊本稲荷社

御祭神:猿田彦命、倉稲魂命、大宮売命

 

 

金山社

御祭神:金山彦命、金山姫命

 

 

さらに摂社がずらり。

左端の大きな社殿は、英霊社稲荷社祖霊社

日ごろ被写体にしないものばかりなので、
これ以上の写真はナシ。

 

 

 

向かって左から、

若宮八幡社(御祭神:大雀命)

水神社(御祭神:弥都波能売命)

 

 

御鍬社(御祭神:伊雑波止美命、玉柱座姫命)

菅原社(御祭神:菅原神)

 

 

 

あ、見つけた。

 

 

御神紋の三つ巴ですね。

 

 

では、背後の磐座へ向かいます。

その4へつづく。

 


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