厳島神社、宮島ラスト。
【島内地図】
能舞台 (重文)
西廻廊に囲まれたところにあるのは、能舞台です。
切妻造・桧皮葺で、天神社とおなじく丹に塗られていない素木造り。
やっぱ切妻屋根すきだわー。
能舞台は、
1568年、毛利元就が京都から観世太夫を招いて、仮の能舞台を海中に設けさせ、
神前に奉納したのが始まりとされています。
現在も桃花祭神能が演じられるほか、茶道の家元による献茶祭で茶が点てられたりします。
国内唯一の、海に浮かぶ能舞台。
きれいだなあ。
右にあるのは能楽屋で、舞台とは橋掛で結ばれています。
現在の建物は1680年に再建されたものですが、平成3年の台風19号で倒壊してしまったため、
出来るだけ古材を使用し、平成6年に再建されたのだそう。
夕陽に照らされていっそう鮮やかになる社殿。
水が次第に増えていく光景を眺めていると、時間の経つのも忘れてしまいそう。
この優美な光景を、みなさん無言で眺めていました。
反橋 (重文)
西廻廊と南の陸地部を結ぶ弧形の橋で、
1557年に毛利元就・隆元父子によって再建されたもの。
かつては重要祭事において勅使が渡って本社内に入ったことから、別名・勅使橋とも称されました。
擬宝珠の一つには、弘治3年(1557年)の刻銘が残っているそうです。
反り橋の裏手。 <島内地図の10>
きれいですねー。
こういう朱色って、日本人好みよね、きっと。
大好き。
西回廊の出口 <境内地図の18>
入口の屋根は切妻造りでしたが、こちらは唐破風造りなのですね。
出口から浜へ降りていきます。
西松原 <島内地図の11>
こちらから見る全景もまた雅できれい。
夕暮れ時の淡い色合いと、大鳥居の鮮やかな朱色が、
上手に調和してる。
自分が清められていくような感覚になったのは、これで何度目だろう。
2時間30分滞在し、厳島神社の様々な表情に触れることができた事に感謝しつつ、
万感の思いで夕景を眺めます。
が、のんびり浸ってはいられない。
帰りの船の時間が迫っているため、足早に神社をあとにします。
沈む夕陽と大鳥居の共演を見に、多くの人が集まっていました。
<島内地図の12>
オレンジ色に染まる一の鳥居。 <島内地図の13>
そういえば行きはここ通ってなかったんだっけ。
この時点で、出航10分前を切ってます。
やばい。
乗り遅れると名古屋に帰るのが相当遅くなってしまう・・
ということで、全力で走る。
走りつつも、景色が素敵すぎて海にカメラを向けずにはいられない(笑)。
御笠浜あたりから。
有之浦
あと5分だけど、たぶんギリで間に合うはず。
ええい、撮ってしまえ。
夕陽に照らされる鹿さん。
またね。
清盛さんも、またいつか。
素晴らしい宝を残してくれてありがとう。
無事に乗船に間に合い、安堵の思いで海を眺めます。
次に訪れるときは、
今回時間の都合でルートから外した弥山(みやま)の巨石群とペトログラフを見に行こう。
ほんとは泊まりで、朝から参詣したいんだよなー。
幻想的な夕景とおなじぐらい、きっと朝焼けもきれいなんだろうな。
穏やかな海の姿を目に焼き付けて、
帰路につきました。
(厳島神社 御朱印)