長浜市その2。
ふたたび長浜駅に戻り、路線バスに乗ります。
30分少々で、バス停の浅井支所前に到着。
おや、なんだろ?
戦国浅井氏とその家族でした。
そうね、場所が場所だものね。
金木犀の甘い香りが漂うなか、10分ほど歩きます。
いいなあ。大好きこの香り。
4月は沈丁花、9~10月は金木犀の花の香りがそこら中に漂う素敵な時期です。
あ、そういえば長浜駅からの道中ずっと気になっていたことが一つ。
歴史のありそうな民家の、造りというか彩色が独特なんですよね。
柱や梁の部分が深い赤でとてもきれいなの。
いわれは分かりませんが、この地方独自の造りなのでしょうか。
社頭が見えてきました。
式内社 湯次神社(ゆつぎ じんじゃ)
右手には、摂社の少名彦神社の鳥居がありましたが、後ほど・・。
静かな境内。
誰もいません。
まっすぐに延びた参道の右手には境内社。左は遊具がありました。
手水舎
ご神紋:左三つ巴
立ち姿がとても美しい龍さんです。
・・ていうか、これ“立ってる”って表現で合ってんのかな?それとも座ってる???
奥に拝殿が見えます。
拝殿
わーい 入母屋・妻入りで、三方に開けた開放型の拝殿 だ。
これです。これを見にきたのです。
ああ、しかも殿上にはスリッパ置いてあるし、入っちゃダメよの注意書きも注連縄もないし、
どうやら拝殿に昇れるらしい。
てことで、お邪魔しますよー。(>∀<)
奉納された絵馬の風化具合がまたいいんだよね。
渡り廊下から本殿前へ。
御祭神:健御名方命、瀬織津姫命
湯次神社は、454年に健御名方命を祀ったことが由来とされる古社で、
458年に瀬織津比も祀られたと伝わります。
明治期の火災、水害、震災などにより、現在の地へ移遷。
前後して、郷内に古くから鎮座していた境内社も当地へ遷座したのだそう。
そういえば健御名方命と瀬織津姫命のペアって、自分のなかでは初めてかも・・。
本殿側から境内をのぞむ。
たまりませんこの景色。
神さん視点。
あれだけ舞殿形式の拝殿が多く存在する愛知県においても、
拝殿に上がったのは一度(春日井市の松原神社 )しかないもんなー。
(あとは美濃の洲原神社で一度。)
あぁ。ものすごく幸せ。
このアングルで眺めてると、ここが滋賀県だということを忘れてしまいそうになる。
大好きな尾張地域の社殿の配置や造りによく似ていて、なんかもう、感無量です。
来た甲斐がありました。
おそらくここも仏教建築の影響を受けているのですよね。
もっと他に愛知とのつながりを探したいけど、それ以外の理由がこれといって見当たらない。
蜘蛛の巣に何度か引っかかりながら側面へ。
本殿
こちらでは、数年前に本殿の床下から宝物8点が発見されています。
室町時代の経文巻物、江戸時代の石造り狛犬・木造の獅子頭・天狗面、
古墳時代後期とみられる「内行花文鏡」、「須恵器提瓶」など。
すごいな・・。ぜひ見てみたかったです。
その②へつづく・・。