水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

西宮市-1(西宮神社・廣田神社) 前置き

2024-06-20 | ├ 兵庫(ひとり旅)

 

梅雨入り直前の6月上旬。

兵庫県西宮市の神社を参拝してきました。


例によって本記事掲載は相当先になるので、
さらっと前置きだけ上げておきます。

 

 

 

 

日中は30度超えの予報が出る中、
徒歩で巡った神社は次の五社です。

西宮神社(西宮市社家町)
廣田神社(西宮市大社町)
塞神社廣田神社 境外末社(西宮市奥畑)
名次神社(廣田神社 境外摂社)(西宮市名次町)
越木岩神社(西宮市甑岩町)

 

 

この日は、
「名古屋(新幹線) → 新大阪(JR) → 西宮」で兵庫入りしてから、
JR西宮駅 → 廣田神社塞神社名次神社越木岩神社
の順で参拝するプランを立てていました。

ところが当日、
大阪へ向かう新幹線の車内で交通情報をチェックしていたところ、
JR京都線の信号機トラブルの影響とやらで、
大阪からのJR利用が困難になっている事が判明。

予定を変更し、阪神線の「阪神西宮駅」で下車することにしました。

 

 

参拝旅をスタートして以来およそ10年。

これまで交通トラブルによる旅程変更は一度もなかったので、
珍しい事もあるもんだなーと思いつつ、
だったら近くに鎮座する西宮神社にも寄ってみようという事で、
急遽、旅程に組み込んだのですが・・

いや、これがもう大正解。

なぜ最初から参拝予定に入れておかなかった?って思うほど、
素晴らしい神社でした。

そういう意味では、参拝できたのは交通トラブルのおかげかも。

 

 

西宮神社

 

 

東側から中へ入ります。

表大門/赤門(国重文)
1604年再建

 

 

梅宮神社(御祭神:酒解神(大山祇神))

 

 

西宮神社は、全国およそ3,500社の「えびす神社」の総本社。

全国的には特に毎年1月に境内を疾走する「福男選び」で有名な神社ではないでしょうか。

 

 

拝殿・本殿(工事中のため外観まったくわからずw)

主祭神:第一殿(東)えびす大神(蛭児命)
配祀神:第二殿(中)天照大御神、大国主大神
    第三殿(西)須佐之男大神

 

 

 

南宮神社廣田神社 摂社)の末社

兒社(御祭神:兒社神)

 

 

南門

 

 

沖恵美酒神社(御祭神:沖恵美酒神/えびす様の荒御魂)

 

 

 

南宮神社廣田神社 摂社)
(御祭神:豊玉姫神、市杵島姫神、大山咋神、葉山姫神)

廣田神社の境外摂社がなぜここに?と思ったら、
西宮神社って平安時代は廣田神社の境外摂社だったんですね。知らなかった。

いつも事前情報ほぼナシ(御祭神名くらいしかチェックしない)で参拝するのが常なのと、
今回は突発的な参拝だったこともあり、
失礼ながら福男ぐらいしか予備知識がありませんでした。

 

 

廣田神社とつながりのある神社なら、
訪問する事になったのもごく自然の流れだったというわけか。

・・と、妙に納得。

 

 

それにしてもこんなに美しい神社だったなんて。

 

 

めっちゃ素敵じゃん・・

あぁ来れてよかった。西宮の神さんありがとう。

 

 

 

祓所

 

 

庭津火神社荒神(御祭神:奥津彦神、奥津比女神/竈の神)

 

 

末社 宇賀魂神社(御祭神:宇賀御魂命)

 

 

市杵島神社(御祭神:市杵島姫命)

 

 

神宮遥拝所

 

 

 

 

神明神社(御祭神:豊受比女命)

 

 

末社 松尾神社(御祭神:大山咋命、猿田彦命、住吉大神)

 

 

末社 大國主西神社(御祭神:大己貴命、少彦名命)

式内社「大國主西神社」に同定する説がありますが、
元々は境内の仏堂(阿彌陀堂)だったもので、
1735年に二柱を勧請して神社としたとされます。

なお、一説には西宮神社そのものが式内大國主西神社とも。

 

 

向かって右から、

火産霊神社(御祭神:火皇産霊神/火之大神)
百太夫神社(御祭神:百太夫神)
六甲山神社(御祭神:菊理姫命)

 

 

コチラにも書きましたが、
おみくじ引いたら「大福」でした。

筒を振って出てきた棒の先に大福と書いてあって、
巫女さんに
「おめでとうございます」と言われ、訳がわからず。

「大吉の上です」と教えていただき、ようやく状況を把握できたのでした。

そっか、大大吉か。嬉しいなーー♡

 

 

予期せぬ旅程変更で、急遽訪れることになった西宮神社は、
清々しくて穏やかな、癒しの神域でした。

ここは、訪れる人に力をくれる神社。
というか奮い立たせてくれる神社かな。

あまりに居心地が良くて結局1時間半も長居し、
最後には大福という美味しいお土産まで・・。

来てよかったと心から思いました。

拝殿・本殿の修復が終わったら、
また改めてお邪魔したいなぁ。

 

 

招待して下さった神さんに感謝。

 

 

 

さて続いて訪れたのは、
徒歩35分少々の場所に鎮座する、式内社 廣田神社です。

 

 

 

 

西宮神社と同様、
町中にあるとは思えないほど緑豊かな神社。

明るくて陽の空気がキラキラあふれる境内です。

 

 

 

主祭神:天照大御神之荒御魂(撞賢木厳之御魂天疎向津媛命)

脇殿神:
 向かって右)住吉大神、八幡大神
 向かって左)諏訪建御名方大神、高皇産霊大神

 

 

 

主祭神の天照大御神之荒御魂(撞賢木厳之御魂天疎向津媛命)は、
伊勢神宮内宮の荒祭宮ご祭神と同一神で、瀬織津姫とも。

 

 

戦前の由緒書きには、主祭神は瀬織津姫と明記されていたそうですね。

 

 

瀬織津姫命を祀る神社については以前に記事にしたけど、
こちらも謎の多い神さんですよねー。

 

 

 

向かって左:松尾神社(御祭神:大山咋命)

向かって右:五末社
 ・八坂神社(御祭神:須佐之男命)
 ・子安神社(御祭神:磐長姫命)
 ・春日神社(御祭神:天児屋根命、武甕槌命)
 ・地神社(御祭神:大土御祖神)
 ・稲荷神社(御祭神:宇賀御魂命)

 

 

 

式内社
摂社 伊和志豆神社(御祭神:伊和志豆之大神 ※一説には彦坐命)

元は独立した神社で、1917年に廣田神社境内へ移転。

 

 

齋殿神社(御祭神:葉山媛命)

元は境外に鎮座しており、1727年に境内へ遷座。

 

 

 

神社には1時間ほど滞在し、
最後に、御神水の隣にある大きな岩が気になったので撮影。

十字の模様が入っていますが、説明書きは特になく詳細不明。
どんな謂れがあるんだろう?

 

 

・・と思って、後日神社に電話して尋ねたところ、

「大岩を砕いたものを本殿下の足場に使用しており、
 その用途として大正~昭和初期あたりに大工が印をつけたものと考えられます」

とのこと。

磐座の類ではなく、
神社の歴史を刻む遺物の一つなのだという事がわかりました。

 

 

 

 

外へ出て神社外周をぐるっと回ると時間がかかるので、
隣接する広山田公園を突っ切って次の神社へ向かいます。

 

 

 

ここから越木岩神社へは徒歩40分ほどですが、
道中に廣田神社の摂末社が鎮座しているので寄ってみました。

 

 

塞神社

 

 

御祭神:塞三柱神(八衢比古神・八衢比売神・久那斗神))

 

 

 

廣田神社の境外末社。

境内はきれいに手入れされ、
地域の方に大切にされているであろうことが伝わってきます。

 

 

かつては桜樹をご神木として祀ってたそうで、
明治19年にこれを石祠へ、さらに昭和16年には木造社殿へと改造。

御祭神からも分かるように、賽の神、道祖神ということで、
かつてはこの辺りが村境だったのでしょうか。

 

 

地図で見ていた時はわからなかったけれど、
境内には存在感ある木々がいくつか生えています。

久那斗神目当てで訪れたところにこの古木たちに迎えられ、
予想外の不意打ちに思わず顔がにやけました。

しかも以前はここに桜の木があったという事なのよね?

うわぁ見てみたかったなあ・・

 

 

思いがけず良い神社に出会えて幸せいっぱい。

小さな境内にもかかわらず、30分ほど滞在していました。

 

 

 

さらに歩くこと10分少々。

 

 

式内社 名次神社

(御祭神:名次大神(水分大神))

 

 

雨乞いの霊験あらたかな、廣田神社の境外摂社。

元は独立した神社で、
1878年に廣田神社の摂社となりました。

1908年までは名次山に鎮座していたそうです。

 

 

ひっそり佇む、穏やかな神社でした。

 

 

 

では、最後の越木岩神社へ向かいます。

 


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