クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

「花より男子2」と「華麗なる一族」の“別れ”。松本潤の胸の内は?

2007年03月06日 | 恋部屋
別れを告げる女と、告げられる男。
相手への気持ちが冷めて邪魔な存在になったとき、
「捨てる」という言葉が当てはまりますが、
そうではない場合は「別離」となります。

ドラマ「花より男子2」「華麗なる一族」では、
第三者の力によって別れた2人がいます。
前者は、“つくし”(井上真央)と“道明寺”(松本潤)、
後者は、“万俵二子”(相武紗季)と“一之瀬四々彦”(成宮寛貴)です。
また「第三者」は“楓”(加賀まりこ)と“万俵大介”(北大路欣也)。
第三者たちは会社経営のため、もしくは閨閥結婚のために、
つくしや二子たちの恋人を引き離しました。
両ドラマとも「ハナ」(花・華)の文字が付き、
大きな組織の頂点にいる者(楓・大介)が登場している点は興味深いところです。
また、それぞれ“父”と“母”が不在(もしくは希薄)であるところも、
第三者を引き立たせるポイントでしょう。

そんな第三者が仕掛ける圧力によって、
女たち(つくし・二子)は自ら身を引きました。
恋人への気持ちが冷めたわけではありません。
変わらず恋愛感情を持ち続けています。
しかし、別れを告げなければならないその辛さ……。
つくしや二子は負けそうになる自分の感情を抑えるべく、
恋人を冷たく突っぱねたのでした。

 あなたに「さようなら」って言えるのは 今日だけ
 明日になってまたあなたの暖かい手に触れたら
 きっと言えなくなってしまう
 そんな気がして……
 (作詞:伊勢正三 「22才の別れ」より)

何をもって「幸せ」と言うのかはさておき、
好きな人と別れて気のない人と一緒になるのは、祝福しかねるものです。
引き離された2人もさることながら、一緒になる相手にとっても不幸。
万俵家に嫁いできた安田万樹子(山田優)は、
夫の銀平(山本耕史)に愛されることなく、
できた赤ん坊を「おろせ」とまで言われてしまいました。
二子も好きでもない人の子を宿したところで、
産む気にはなれないのかもしれません。

そんな灰色の雲が覆うような人間関係の中、
ひとりだけほくそ笑んでいるのは第三者です。
万俵大介にとって二子の存在は、己の野望を成就するための道具にしかすぎません。
また楓も雨の降りしきる中、
別れたつくしと道明寺を見てひとり笑っていました。
まさに、華麗に2人を引き離した策略家と言えます。

ところで、別れを告げられた男は、
そのときどうすることもできないというのが正直なところでしょう。
冷たく突っぱねられたら為す術がありません。
それが彼女の本音ではないと、なかなか気付けないものです。
そして、場合によっては自分と別れた方が、
その人の幸せなのかもしれないという方向に行ってしまいます。

道明寺も一之瀬四々彦も、特に大きなアクションを起こしませんでした。
例え諦められない恋でも、別れの言葉がその人の本音だとしたら、
強引に追いかけるのはかえって逆効果。
恋人が告げる別れを彼らがどう捉えたのかはわかりませんが、
冷たいその態度に何の言葉が見付からないというのが、
本当のところだと思います。
得てして男とは、女の本心を見抜けるほど器用ではないものです。

道明寺家と万俵家。
共に華麗なる一族です。
しかし、その華やかさの裏では、
第三者の黒い陰謀が渦巻いています。

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2 コメント

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心が華麗ならいいのに・・ (ノニトラ)
2007-03-07 17:11:45
小説って、面白く構築されているのですね。鉄平は大介の子だったのです。鉄平の自殺により、血液型が判明し・・・です。それまでは間違ってとらえてたとのこと。

確かに祖父に強姦されたのでしょうが、鉄平は大介の子でした。

ところで、久しぶりに、テディベアな日々さんのブログにコメントし、県議立候補のモロイさんのことを記載しましたら、おさな馴染みだったとのこと。

早速彼女はモロイさんのブログに投稿、頑張ってーです。
返信する
羽生の輪 (クニ)
2007-03-07 21:03:15
あ、結末を言ってしまいましたね。
まあ、あと2回で最終回ですが……

spurさんとモロイさんが幼なじみとのこと、
ブログの輪がどんどん出来上がってきますね。
ノニトラさんやモロイさんの顔はブログに掲載されていますが、
spurさんはどんな方なんでしょう……。
いつかブログに「羽生の輪」の面々として、
皆さんが映った写真を載せてみたいですね(^_^)
返信する

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