初めて恋をしたあの子は高嶺の花。
周りにはいつも男の子がいて
ちっとも話しかけられない。
遠くから見つめるだけの秘密の恋。
だから、あの子が隣の席になったとき
死んだおばあちゃんに感謝の祈りを捧げた。
でも、やっぱりうまく声を掛けられない。
あの子の方から話しかけても
素っ気ない態度をとってしまう。
そんな歯がゆさに
やがて終止符が打たれる。
あの子は再放送していたドラマの名前を口にした。
それは「オヨビでない奴!」
若くして逝った高橋良明が主演したドラマだった。
友だちの家でそのドラマを観ていたぼくは、
途端にあの子と意気投合する。
やっと共通の話題を見付けた。
「おもしろいよね、あれ」
「ビデオ撮ってるからあとで貸してあげる」
あの子はドラマの中で流れるBGMが好きだった。
重要な場面で必ず流れるちょっと切ない曲。
ずっとあとで知ったその曲の名は「We Three Kings」だった。
ぼくも好きだと言うと、
あの子は嬉しそうに笑った。
たぶん、これからどんなに恋をしても
あの子の笑顔は忘れない。
ドラマが終わる頃、
席替えになってあの子と離れてしまう。
それからまた
遠くから見つめる日々。
好きだと伝えることもできず、
日曜日には野球に行って、
あの子との距離は広がるばかり。
同じ教室なのに、
きら星のごとく遠い存在――
※参照URL「We Three Kings」
http://jp.youtube.com/watch?v=n08I6D3VR7w&feature=related
周りにはいつも男の子がいて
ちっとも話しかけられない。
遠くから見つめるだけの秘密の恋。
だから、あの子が隣の席になったとき
死んだおばあちゃんに感謝の祈りを捧げた。
でも、やっぱりうまく声を掛けられない。
あの子の方から話しかけても
素っ気ない態度をとってしまう。
そんな歯がゆさに
やがて終止符が打たれる。
あの子は再放送していたドラマの名前を口にした。
それは「オヨビでない奴!」
若くして逝った高橋良明が主演したドラマだった。
友だちの家でそのドラマを観ていたぼくは、
途端にあの子と意気投合する。
やっと共通の話題を見付けた。
「おもしろいよね、あれ」
「ビデオ撮ってるからあとで貸してあげる」
あの子はドラマの中で流れるBGMが好きだった。
重要な場面で必ず流れるちょっと切ない曲。
ずっとあとで知ったその曲の名は「We Three Kings」だった。
ぼくも好きだと言うと、
あの子は嬉しそうに笑った。
たぶん、これからどんなに恋をしても
あの子の笑顔は忘れない。
ドラマが終わる頃、
席替えになってあの子と離れてしまう。
それからまた
遠くから見つめる日々。
好きだと伝えることもできず、
日曜日には野球に行って、
あの子との距離は広がるばかり。
同じ教室なのに、
きら星のごとく遠い存在――
※参照URL「We Three Kings」
http://jp.youtube.com/watch?v=n08I6D3VR7w&feature=related
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