クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

背後から追いかけてくる

2024年01月16日 | コトノハ
時間が追いかけてくる。
バタバタと大きな足音を立てて、背後から迫ってくる。

どうしてこんなに忙しくなってしまったのか。
メインとなるのは、文化庁に提出する書類作成と郷土芸能発表会の準備。
前々から準備をしていたはずなのに、一気に芽吹いてきた感じ。

コーヒーを淹れたり、トイレへ行く時間さえもどかしい。
たまには机から離れて体を動かしたいし、ムジナモにも会いに行きたいのだが、時間がそれを許さず。

仕事のことで同期のTさんを訪ねる。
彼女は数字を取り扱っている。
机に広がる資料を一見するだけで、難しそうなことをやっているご様子。

そんなTさんは古墳好きだ。
顔を合わせると、古墳やハニワの話をしてくれる。
先日、さきたま古墳群(行田市)へ行ったらしい。
丸墓山古墳を登ると、あることに気付いたという。
南側の階段は99段、北側は104段あったらしい。
それが正式な段数か自信はないと前置きしつつ、何か意味のある数字なのではないかとTさんは話す。

ふむふむ、いい感じ。
心に余裕が失われつつあるだけに、そういう話に癒される。
いくつかの仮説が思い浮かぶが、それをここに記すのは野暮というものだろう。
ぶっとんだ仮説であればあるほど、(いまは)面白い。
夜になると、段数が逆転するなんて展開があればワクワクする。
楽しい話題を提供してくれたTさん、ありがとう。

寒風が吹き荒れる一日だった。
15日にS君が誘ってくれたラーメンランチを逃したのも返す返すも悔やまれる。
体も温かくしないと、心は冷え込んでいくばかり。

締切に追われても、残業しても、自宅の机(?)で過ごす時間は逃したくない。
思い付いたことをノートに書く。
小山清の短編「おじさんの話」や深町眞理子の『翻訳者の仕事部屋』を読む。

心がなごむ。
こんなときは、仕事にあまり関係のない本に親しみたい。
『ピーターラビット』や『マザーグース』が遠くで呼んでいる気がするのは、春の予感。

※最初の画像は二子山古墳
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 西新田から熊谷へ、のち雪 | トップ | 日曜の雨は嫌い »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

コトノハ」カテゴリの最新記事