田植えの季節を迎え、用排水路が賑やかだ。
水量の上がった水路をあちこちで見かける。
昔から、水を湛えた水路を目にするのが好きだった。
母方の実家の裏には南方用水路が流れ、夏になると流れに水草が揺れ、たくさんの小魚が泳いでいた。
欄干がやたら低い橋、下まで降りられる階段、転落防止の柵はなく、川はいまよりももっと身近な存在だった気がする。
羽生市と行田市の境目を流れる関根落としという用排水路がある。
農業用に使用され、目立つ川ではない。
この関根落としは、旧川里町(現鴻巣市)の野通川に合流して終点を迎える。
かつては星川に合流していたが、現在は同川の下をくぐって旧川里町までのびている。
拙ブログでも、何度か取り上げたことがある。
とりわけ、深い思い入れがあるわけではない。
なのに、ときどき立ち止まってしまう。
付近に鎮座するのは久伊豆神社。
そのため、合流地点に架かる橋は「明神橋」という。
ここから少し南へ向かえば、「広田」につながる。
鎌倉武士広田氏の本貫地で、同氏と縁戚関係があったために、
羽生城主広田直繁は同姓を名乗っていたと考えられる。
広田と合わせ、北根や赤城神社と、確かに心くすぐられる場所ではあるかもしれない。
2024年も足を運んだ関根落としと野通川の合流地点。
ここが目的だったわけではなく、道すがら立ち止まった場所である。
たぶん何かある。
自分の心の琴線に触れる何かが……。
拙著『古利根川奇譚』(まつやま書房)では、関根落としに触れることはなかった。
テーマの対象外ではあったが、関根落としや星川(見沼代用水路)もついでに書いておけばよかったかもしれない。
この川もまた、かがり火のように消えぬ記憶につながっているから……。
5月に入って田んぼに水が入り始め、カエルも賑やかになってくる。
用排水路の水位が上昇すれば、自分のテンションも上がる。
それは幼い頃に親しんだ川の記憶がいまにつながっているからかもしれない。
水量の上がった水路をあちこちで見かける。
昔から、水を湛えた水路を目にするのが好きだった。
母方の実家の裏には南方用水路が流れ、夏になると流れに水草が揺れ、たくさんの小魚が泳いでいた。
欄干がやたら低い橋、下まで降りられる階段、転落防止の柵はなく、川はいまよりももっと身近な存在だった気がする。
羽生市と行田市の境目を流れる関根落としという用排水路がある。
農業用に使用され、目立つ川ではない。
この関根落としは、旧川里町(現鴻巣市)の野通川に合流して終点を迎える。
かつては星川に合流していたが、現在は同川の下をくぐって旧川里町までのびている。
拙ブログでも、何度か取り上げたことがある。
とりわけ、深い思い入れがあるわけではない。
なのに、ときどき立ち止まってしまう。
付近に鎮座するのは久伊豆神社。
そのため、合流地点に架かる橋は「明神橋」という。
ここから少し南へ向かえば、「広田」につながる。
鎌倉武士広田氏の本貫地で、同氏と縁戚関係があったために、
羽生城主広田直繁は同姓を名乗っていたと考えられる。
広田と合わせ、北根や赤城神社と、確かに心くすぐられる場所ではあるかもしれない。
2024年も足を運んだ関根落としと野通川の合流地点。
ここが目的だったわけではなく、道すがら立ち止まった場所である。
たぶん何かある。
自分の心の琴線に触れる何かが……。
拙著『古利根川奇譚』(まつやま書房)では、関根落としに触れることはなかった。
テーマの対象外ではあったが、関根落としや星川(見沼代用水路)もついでに書いておけばよかったかもしれない。
この川もまた、かがり火のように消えぬ記憶につながっているから……。
5月に入って田んぼに水が入り始め、カエルも賑やかになってくる。
用排水路の水位が上昇すれば、自分のテンションも上がる。
それは幼い頃に親しんだ川の記憶がいまにつながっているからかもしれない。
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