クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

その水路には魔物が棲んでいる? ―加須市にて―

2023年09月11日 | 利根川・荒川の部屋
水路に入ってはいけない。
そう訴える看板がある。

埼玉県加須市で見付けた看板。
インパクトがある。
足が止まり、目が釘付けになった。

水路には、この世ならざる者が棲んでいる。
だから入ってはいけない。
近付いてもいけない。
目があったら最後。
引きずり込まれてしまう……。

この夏も、痛ましい水の事故が全国各地で相次いだ。
特に子どもに関する事故のニュースはもうなくなってほしい。
夏が終わっても、水の事故が少しでも減りますように(合掌)。


ゲーム「魔界村」に出てきそうな……
水路にはこの魔物が棲んでいる?


この世の人ならざる者が足を引っ張ろうとしている。
これでは水路に近付けない。
他方、「ボケて」に使われそうな……


一応歴史的なことに触れておくと、
この看板と出会った地域は、「堤」という小字が確認される。
堤の大部分は消え去ったが、ほんの一部だけ名残りと言えそうなものがある。
『新編武蔵風土記稿』には、「高一丈、騎西・幸手二ヶ領水溢の為に設く」と記されている。
神社境内には明治43年の大水を伝える水害碑が建っており、
“水”と関わりが深い地域と言えるだろう。
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