クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

元荒川にある旧吹上町の“榎戸堰”

2019年03月24日 | 利根川・荒川の部屋
旧吹上町(現鴻巣市)にある“榎戸堰”。
元荒川に設けられた堰で、現在は公園として整備されている。

堰の所見は延宝2年(1674)まで遡るという。
長い歳月の間でさまざま改修された。
最初は木造だったが、明治期に入ってレンガが使用された。
現在はコンクリート製だが、ごく一部にレンガの名残が見られる。
左岸から堰を望むように見れば気付くだろう。

荒川はあまりピンと来ない。
でも、元荒川には惹かれるものがある。
相性としか言いようがない。
すぐ近くには荒川の高い土手が連なっている。
その土手を登っても、やっぱり元荒川に目がいく。

公園内は水の流れる音が終始響いている。
春になれば桜に彩られるのだろう。
どこにでもあるような堰に見えるが、
地域の歴史を静かに湛えている。

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