クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

旧菖蒲町に大型の前方後円墳がある? ―天王山塚―

2014年08月12日 | 考古の部屋
天王山塚は旧菖蒲町(現久喜市)にある。
全長100メートルを超す前方後円墳で、
栢間古墳群の1つだ。
6世紀後半の築造と考えられている。

古墳は樹木に覆われていて、その全体像を見るのは難しい。
が、墳頂にお堂が建っていて、登ることができる。
墳頂に立つと、大きな古墳ということがわかる。

お堂の裏が山のようにひときわ高くなっている。
これは浅間信仰によるもののようだ。
すなわち、古墳時代のものではなく、後世に新しく盛られたもの。
実際に登ってみるとかなり高い。
もし樹木がなければ辺りを眺望できるかもしれない。

6世紀後半に大型前方後円墳が造られた背景は何だったのだろう。
それだけの力を持つ豪族がいたわけだが、
さきたま古墳群に眠る者との関係はどうだったのか、想像は尽きない。
ちなみに、この天王山塚は埼玉県指定史跡となっている。


天王山塚の墳頂から
(埼玉県久喜市)



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