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クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

長渕剛は本を書かないのか?

2006年10月20日 | レビュー部屋
長渕剛の魅力のひとつに「歌詞」があります。
小学生の頃は、歌詞の内容がいまいちピンときませんでしたが、
歳を経るごとに長渕剛の言葉が胸に迫ってきます。
彼の歌唱力もさることながら、
その歌詞に勇気づけられるファンは大勢いるでしょう。
ぼくは特に「STAY DREM」以降の詞が好きです。

そんな長渕剛の歌詞を読んだり聴いたりしていると、
彼の書いたエッセイを読みたくなります。
(自伝でもいい)
なんでもいいから長渕の書いた言葉を読みたくなるのです。

 過去のものは、すべて捨て去りたいんだ。
 なぜなら、おれは絶えざる現在を歌っているんだから。

と、長渕が語った言葉をノンフィクション作家の山文彦氏が書いていますが(アルバム「いつかの少年」)、
郷土史家としては「長渕剛」を育んだ鹿児島のことや、
故郷のことをどう思っているかなど、
彼の口から語られる(もしくは書かれる)言葉が気になります。

エッセイと言えば、長渕剛は昭和58年に
『俺らの旅はハイウェイ』という本を出版しています。
発行所は「八曜社」。
ぼくは数年前に古本店でこの本を偶然見付け、
それまで存在自体知らなかったのですが、迷わず購入しました。
まだ髪が長かった頃の長渕剛です。
彼の学生時代や幼い頃の写真が多く所収されており、
文章から別の長渕剛像が浮かび上がってくるでしょう。

本書を開くと、「俺自身のための履歴書(カルテ)」というページがあります(P69)。
全文引用したいところですが、すでに知られていることかもしれないので、
要所を略してここにまとめてみたいと思います。

 名前-長渕剛。
 免許・資格-まったくナシ。
 職業-フォーク・シンガー。他に職歴いっさいなし。
 性格-やや短気、やや横着、ややわがままで、やや淋しがり屋。
 人見知り激しく独占欲強し。人間に対しては時に懐疑的になる癖あり。
 喜怒哀楽激しく二重人格のごとく思われがち。
 好物-果物。中華料理。一時期は毎日のようにチャーハン・ギョーザを食べていた。
 アルコール-ウィスキーの水割専門で五、六杯。
 煙草-セブンスター、一日一箱。
 好きな言葉-“初心忘れべからず”
 宝物-俺の曲、俺の女。
 苦手なもの-結婚式でのスピーチをはじめ、かしこまった場所での挨拶。
 趣味-音楽が仕事になってしまったので
 特に趣味といえるほどのものがなくなってしまった。

長渕剛の最新映像を見たのは10月16日の夜です。
バラエティに初めて出演し、ずっと熱唱していた長渕剛。
(テレビ朝日「くりぃむナントカ」の企画「長渕剛ファン王決定戦」)
髪は短く刈り込まれ、体格は明らかに過去と一線を画しています。
『俺らの旅はハイウェイ』の出版から約20年の歳月が経った現在、
もし本を出すとしたらどんなことを書くのでしょうか?
歌もさることながら、長渕剛を“読みたい”と思う今日この頃です。

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2 コメント

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Unknown ()
2006-10-20 18:28:03
最近はクニさんの(青年モード)が全開していますね。「勉ゼミ風呼び名デス・・・ネ」我が家でもアイコだヒデミさんだとかなんとか・・・。だからといって私は冬ソナにも興味が湧かなかったし。ただ昔のアイドルの禿げ頭には歳月茫々の叙情を感じます。
返信する
「青年」の響き (クニ)
2006-10-20 22:21:00
>虹さん

歳月茫々の叙情……

なるほど、確かに時の流れの激しい昔のアイドルはいるかもしれませんね。

長渕剛の場合は「進化」のような気がします。

むしろ若返っている……

ブログへ書くのにこの頃長渕剛の曲を聴いていますが、

若いときよりパワーがあるように感じられるのは不思議です。



ところで、お忘れかもしれませんが、

ぼくは一応青年の部類にはいるのですよ(^^;)

郷土史をやっていると1部の人間から「おじいちゃん」と呼ばれることがあります。

酔っ払ったS詩人には「少年」か「金太郎」、

仲のいい友人には「おじいちゃん」……

「青年」の響きが妙に懐かしく感じられた虹さんのコメントでした(^^)



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