クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

桜島の前の“篤姫”と“長渕剛”は……

2008年03月24日 | レビュー部屋
第12回は「さらば桜島」。
篤姫(宮崎あおい)が江戸に向けて出立した回でした。
父母や兄、親しい人たちと別れ、故郷を離れます。
この回に涙を流した人も、
あるいは何度もあくびをした人も、
薩摩編はおそらくこれで終了。
舞台は江戸に変わります。

鹿児島、桜島、東京……
今回の「篤姫」を見ながら“長渕剛”が思い浮かんだ人は、
果たしてどのくらいいたでしょうか。
「さらば桜島」は、まるで女版「とんぼ」のよう……
立場も性別も違うものの、
「とんぼ」のごとく故郷を離れ「北へ北へ向か」っていました。

長渕剛は鹿児島出身のアーティスト。
2004年8月21日、鹿児島に7万5千人のファンを集め、
オールナイトコンサートを敢行したことは、
もはや伝説と化しています。
2006年にはその記念モニュメントが建立されました。

 死にたいくらいに憧れた花の都“大東京”
 薄っぺらのボストン・バッグ北へ北へ向かった
 (作詞:長渕剛「とんぼ」より)

そんな青年はいつしか大物となり、
再び生まれ故郷に熱い視線を注いでいます。
いま彼の視線の先は南でしょう。

エンジンがどんどんかかってきている「篤姫」。
舞台が鹿児島から江戸となり、
これまでのホームドラマ風の内容から一変するかもしれません。
「薩摩の人をお守り下さい」と、桜島に向かって言った篤姫。
時代は移っても、
桜島は変わらずそこに存在しています。


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