日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

鉄鉱石スポットが一段安 月初比8%下落 春節明けの需要鈍く

2015年03月18日 | 素材:鋼材・鉄
〔15.3.18.日経新聞:マーケット商品面〕


 鉄鋼原料の鉄鉱石が一段安となった。指標となるオーストラリア産(鉄分62%)のスポット(随時購入)価格は現在1トン58ドル程度で月初比8%安い。中国で旧正月(春節)明けの鉄鋼需要が盛り上がらず、原料の余剰感が強まった。原料価格の下げ止まり観測が薄まれば、国内の鋼材価格にも弱材料となりそうだ。

 スポット価格は2013年12月の1トン140ドル弱から6割近く急落している。今年2月には採算割れに陥った中小鉱山が減産するとの観測から60~65ドルでもみ合いになっていたが、3月に入って再び値下がりした。

 春節の連休後は例年、建設案件などが増えて鋼材価格が上昇するが、今年は中国国内で値下がりが続いている。

 薄鋼板に加工される熱延コイルは日本からの輸出価格も現在、1トン420ドル前後と2月比10ドル安い。中国の1~2月の鉄鉱石輸入量は1億4656万トンと前年同期を1%下回った。

 鉄鉱石の4~6月期の対日価格は前四半期比11%安の1トン62ドル。UBS証券によると、現在のスポット価格が続いた場合、鉄鋼メーカーの主原料コストは15年度上期(4~9月)に14年度下期に比べ1トン3千円小さくなる。鋼材の流通価格は年明けから下落しており、原料価格のじり安が続けば一段安となる可能性もありそうだ。

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