〔15.3.13.日経新聞:企業1面〕
無線で電気を受けて、三菱重工の英語略称「MHI」の文字をパネル上部に点灯させた
三菱重工業は12日、電気を無線で送る実験に成功したと発表した。10キロワットの電力をマイクロ波に変換し、500メートル先に届けることができた。電力規模は最大で、距離も最長となる。交通インフラや洋上風力発電など、活用が見込まれる分野は多く、「無線送電」の5年後の実用化をめざ . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:科学技術面〕
国が2020年ごろの稼働を目指す次世代スーパーコンピューターを、設置後も性能を引き上げられるようにする方針だ。次世代機は特定の計算で現在国内最高性能の「京」の最大100倍の計算能力を実現する計画だが、心臓部となるCPU(中央演算処理装置)の技術の進展を視野に入れ、アップグレード可能な設計にする。安全で有効性の高い創薬や複合災害の予測システムなどの実現に役立 . . . 本文を読む
〔15.3.2.日経新聞:総合・経済面〕
電波や光ファイバーを使わずに、発光ダイオード(LED)の光で高速通信する次世代技術が実用化に動き出す。総務省が約1億円を資金供給し、ベンチャー企業、ランプサーブ(那覇市)が6月から送受信機を量産する。携帯電話会社による基地局間の通信に活用する方向だ。光ファイバーの敷設が不要になれば携帯会社の設備投資の負担が減りそうだ。
LED通信はLED照明が1秒間 . . . 本文を読む
〔15.2.27.日経新聞:総合2面〕
右(写真):iPS細胞から変化させた軟骨細胞(上、白い部分)と、軟骨の塊=京大の妻木教授提供
京都大の妻木範行教授らは、人のiPS細胞から軟骨を作製することに成功した。軟骨は「ガラス軟骨」と呼ばれ、膝などの関節の骨を覆い衝撃を吸収する働きがある。投球のしすぎで起きる野球肘や走り込みによるサッカー膝など、関節の軟骨が損傷した場合の治療に応用できる。4年 . . . 本文を読む
〔15.2.26.日経新聞:社会1面〕
シャープの液晶ディスプレー「IGZO」の登録商標を無効とした特許庁の審決を不服として、同社が取り消しを求めた訴訟で、知的財産高裁は25日、請求を棄却する判決を言い渡した。IGZOは原材料の物質名で、設楽隆一裁判長は「特定企業による独占使用を認めることが公益上適当とはいえない」と判断した。敗訴したシャープ側は「上告を含めて適切に対処する」としている。
I . . . 本文を読む
〔15.2.26.日経新聞:総合2面〕
【ワシントン=川合智之】米グーグルは「ブロック崩し」などの電子ゲームの攻略法を遊びながら自ら編み出し、人間以上の高得点を出せる人工知能(AI)を開発した。やり方を教わらなくても自分で学習するAIに道を開く研究成果で、将来は人間にしかできないと思われていた複雑な仕事をこなせるようになる可能性もある。26日付の英科学誌ネイチャー(電子版)で発表する。
開発 . . . 本文を読む
〔15.2.22.日経新聞:サイエンス面〕
※↑図の矢印の続きは右図(「核変換」の解説)です(ブログ主補記)
原子力発電所の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物は「核のごみ」ともいわれるやっかいものだ。強い放射線を出すため数万年にわたる安全確保が必要で、受け入れの難しさから日本では処分場の建設地がなかなか決まらない。その有害性を大きく減らせる可能性を秘めた「現代の錬金術」が注 . . . 本文を読む
〔15.2.18.日経新聞:企業1面〕
日立の電子顕微鏡。結晶中に並ぶ原子を見分けられる
日立製作所は世界で最高精度の電子顕微鏡を開発した。分解能は0.043ナノ(ナノは10億分の1)メートルで、結晶中に並ぶ原子を1個ずつ見分けられる。これまでの最高記録は東京大学と日本電子が共同開発した機器の0.045ナノメートルだった。新しい磁性材料や超電導材料の開発に活用する。
開発したのは透過型電 . . . 本文を読む
〔15.2.17.日経新聞:科学技術面〕
大阪大学の森勇介教授らは、青色発光や高電圧の制御に有望な半導体「窒化ガリウム」で、高い品質で大型の結晶を作る技術を開発した。窒化ガリウムは結晶を作るのが難しく、応用に向けた大きな課題になっている。2016年中に口径6インチ(約15センチ)大の結晶を試作し、実用的な素子作りに役立てる。
森教授らは、窒化ガリウムの微細な結晶が規則正しく並んだ基板を、液体 . . . 本文を読む
〔15.2.10.日経新聞:科学技術面〕
生命科学の研究が進み、自然界にはありえない生物を人の手で創ろうとする試みが始まった。「生物を人工合成する」として合成生物学を唱え、北海道大学や理化学研究所が樹脂や医薬品の生産に生かす研究に名乗りを上げた。地球上の生物を上回る効率で有用物質をもたらし、生産現場に革命が起きると期待する声も出ている。
北海道大の田口精一教授らはトヨタ自動車などと連携し . . . 本文を読む
〔15.1.24.日経新聞:経済面〕
総務省はNTT、NECなどの民間企業と共同で、光ファイバー回線の通信速度を現行の10倍に高める技術を開発する。2015年度に着手し、東京五輪の前年の19年度までの実用化を目指す。4Kや8Kと呼ばれる高精細映像を簡単にスマートフォン(スマホ)などでやり取りできるようにし、世界に先駆けて超高速の通信網を整備する。
民間企業に資金支援して開発を委託する。伝送技 . . . 本文を読む
〔15.1.14.日経新聞:社会1面〕
新構造を採用したビルの実験(茨城県つくば市)
国土交通省国土技術政策総合研究所と建築研究所は13日、地震に強い新構造を採用した鉄筋コンクリート製ビルの損傷実験を一般に公開した。東日本大震災級の大地震に襲われても建物が倒壊せず、地震直後から使い続けることができるのを実証できたという。
東日本大震災の際は、倒壊を免れても、損傷がひどくて使えなくなったビ . . . 本文を読む
〔15.1.12.日経新聞:法務面〕
クルマの自動運転の国際的なルール作りが始まった。国連は昨年12月、自動運転分科会の初会合を開き、国際基準の制定に着手した。自動化技術は刻々と進化しているが、運転者の技量低下をどう防ぐか、運転以外の作業をどこまで認めるかなど課題も浮上。人間とシステムの関係を巡る問題の解決が避けて通れなくなってきた。(編集委員 塩田宏之)
2014年11月、ジュネーブ。 . . . 本文を読む
〔15.1.9.日経新聞:企業1面〕
繊維が動きを感知し、パソコン上で再現できる(帝人が開発した生地)
帝人は8日、服を着ている人の動きを感知できる生地を開発したと発表した。力を加えると弱い電気を発する繊維がセンサーの役割を果たし、動きを電気信号に変える。この信号を無線で遠隔地に飛ばしてロボットを操作したり、スポーツ選手の動作を細かく分析したりといった使い方を見込む。協力企業を国内外で募り、 . . . 本文を読む
〔15.1.7.日経新聞:企業1面〕
担い手不足、耕作放棄地の増加、世界の食糧不足――こうした農業を取り巻く課題を解決すべく、IT(情報技術)を活用する「IT農業」が注目を集めている。これまで非効率とされ、勘と経験に頼るしかなかった農業がITで、もうかる農業、低コストで誰でもできる農業に変わろうとしている。
「明日は市場で大根の相場が安いから、収穫をやめて別の作業に従業員を使おう」。価 . . . 本文を読む