日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

ビル、大地震後も継続使用 新構造を開発 「そで壁付き柱」

2015年01月14日 | 先端技術・知財
〔15.1.14.日経新聞:社会1面〕

新構造を採用したビルの実験(茨城県つくば市)

 国土交通省国土技術政策総合研究所と建築研究所は13日、地震に強い新構造を採用した鉄筋コンクリート製ビルの損傷実験を一般に公開した。東日本大震災級の大地震に襲われても建物が倒壊せず、地震直後から使い続けることができるのを実証できたという。

 東日本大震災の際は、倒壊を免れても、損傷がひどくて使えなくなったビルがあった。首都直下地震などが起きてもビルを災害拠点として使い続けられるよう、新構造の採用を呼びかける考えだ。

 研究チームが考案したのは柱の左右に壁がついた「そで壁付き柱」と呼ぶ構造。建築研究所内に、この構造を採用した高さ約19メートルの5階建てビルを、鉄筋コンクリートでつくった。

 実験では東日本大震災級の揺れである、ビルの屋上部が約19センチ動く力を加えた。揺れた後もビルの損傷は小さく、継続使用できることが証明できた。屋上部が約28センチ動くような力を加えても、ビルを支える柱には損傷が生じなかった。

 国総研によると、新構造の採用によるコスト増はわずかだという。新構造は今後、国が策定する災害拠点建築物を対象にした設計ガイドラインに反映される予定だ。 

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