〔15.1.31.日経新聞:マーケット総合2面〕
資源や穀物などばら積み貨物のスポット(随時契約)運賃が一段と下がっている。総合的な値動きを示すバルチック海運指数(BDI、1985年=1000)は29日時点で632と、直近の高値を付けた2014年11月に比べ6割下がった。前年同時期に比べて4割安く、28年5カ月ぶりの低水準となった。
石炭や穀物の荷動きが振るわず、船舶の余剰感が一段と強ま . . . 本文を読む
〔15.1.30.日経新聞:企業1面〕
国内造船最大手、今治造船が反転攻勢をかける。29日、400億円を投じ丸亀事業本部(香川県丸亀市)に大型建造設備(ドック)を新設すると正式発表した。国内で建造する船がなくなる「2014年問題」が危惧される状況まで追い込まれていた日本勢。今治造船が16年ぶりの巨額投資に踏み切れるのは、円安という為替の潮目が変わったことだけが理由ではない。
今治造船で . . . 本文を読む
〔15.1.29.日経新聞:マーケット総合2面〕
川崎汽船の株価が切り上がっている。28日は前日比4%高の355円まで上げ、3年10カ月ぶりの高値を付けた。昨年10月以降に上昇ピッチが上がり、9月末比の上昇率は52%と、26%高の日本郵船、15%高の商船三井を大きく上回る。
業績の改善期待が株高の背景にある。原油安で燃料コストが下がるうえ、川崎汽が強みとするコンテナ船の市況が堅調なためだ . . . 本文を読む
〔15.1.29.日経新聞:投資情報面〕
商船三井の2014年4~12月期の連結経常利益は前年同期比27%減の270億円前後だったようだ。ばら積み船市況の悪化に加え、コンテナ船の不振が響いた。自動車輸送船は北米―メキシコ間の荷動きが想定を下回った。
売上高は6%増の1兆3500億円前後だったとみられる。円安進行でドル建て運賃収入の円換算額が膨らんだ。中国が原油の輸入量を増やしたことで船舶需給 . . . 本文を読む
〔15.1.29.日経新聞:1面〕
国内の造船最大手、今治造船は大型の建造設備(ドック)を香川県丸亀市に設ける。約400億円を投じて2016年10月に稼働する。国内の大型ドック新設は16年ぶり。日本メーカーは2000年代に入って韓国や中国の企業に受注を奪われてきたが、円安が進んで価格競争力が回復してきたことで投資に踏み切る。円安を背景に製造業が国内生産を増やす動きが広がりつつある。
新ドック . . . 本文を読む
〔14.10.18.日経新聞〕
ばら積み船のスポット(随時契約)価格が下落している。代表的な船型で、鉄鉱石などを運ぶ大型船ケープサイズの用船料(船会社が船主に支払うチャーター料)は、直近の高値だった9月上旬の半値に下がった。前年同期比で7割以上安い。秋から冬にかけては例年、天然資源や穀物の輸送需要が高まるが、今年は世界経済の減速懸念や船舶の供給過剰が頭を抑えている。
ケープサイズの価格は . . . 本文を読む
〔14.12.05.日経新聞〕
天然資源や穀物を運搬するばら積み船の市況がさえない。ばら積み船の総合的な運賃水準を示すバルチック海運指数(BDI)は貨物輸送の需要期に入った秋以降、前年の水準を下回る。中国経済に漂う先行き不安が上値を抑えている。
BDIはロンドンの海運取引所が主要海域の運賃や用船料(海運会社が船主から船を借りるチャーター料)の情報を収集し、基準年の1985年の実績を100 . . . 本文を読む
〔15.1.8.日経新聞:マーケット商品面〕
石炭や鉄鉱石、穀物を運ぶばら積み船の総合的な運賃水準を示すバルチック海運指数(BDI、1985年=1000)は2014年の年間平均で1105となり、13年の平均に比べて8.4%下がった。2年ぶりに前年を下回り、過去10年間で2番目に低かった。中国など世界経済の先行き不透明感を背景に運賃先物が低迷し、現物の運賃を押し下げた。
BDIは英バルチッ . . . 本文を読む
〔14.12.26.日経新聞:企業1面〕
日本郵船は25日、内藤忠顕副社長(59)が2015年4月1日付で社長に就任すると正式発表した。会長に就く工藤泰三社長(62)は6年の在任中、資産圧縮に取り組んで金融危機後の低迷から抜け出した。利益でもライバル商船三井を再逆転した。ただ、世界の海運業界を見渡せば、特定分野を突き進む巨人の存在感が増す。対抗するために、市況変動に強い体制の構築とエネル . . . 本文を読む
〔14.12.25.日経新聞:企業2面〕
商船三井はインドの石油化学最大手、リライアンス・インダストリーズとの間で米国産の化学品基礎原料の長期輸送契約を結んだ。米国産のシェールガスに由来する液化エタンを2016年末からインドに輸送する。大型専用船による液化エタンの輸送は世界初で、商船三井は液化天然ガス(LNG)輸送船などに次ぐ成長分野として拡充したい考えだ。
エタンは化学品の基礎材料となる . . . 本文を読む
〔14.12.12.日経新聞:マーケット商品面〕
米系調査会社のゼポが11日発表したアジア発米国向けの11月の海上コンテナ輸送量は110万9060TEU(20フィートコンテナ)で、前年同月比3.6%増えた。9カ月連続で前年実績を上回った。米国内の消費が堅調で、自動車部品や住宅関連資材などが伸びた。貨物全体の6割を占める中国発が3.4%増、日本発は3.0%増だった。 . . . 本文を読む
〔14.12.11.日経新聞:マーケット総合2面〕
大型原油タンカーのスポット(随時契約)運賃が一段と上昇している。運賃水準を示すワールドスケール(WS、基準運賃=100)は中東―極東間の週平均で65.5と直近で低かった9月下旬と比べて約8割高い。60台後半をつけたのは約2年8カ月ぶりとなる。中国の原油輸入量が前年を上回る水準で推移するなど、堅調な荷動きが続いている。
WSは国際的な海運業 . . . 本文を読む
〔14.12.10.日経新聞:マーケット商品面〕
鉄鉱石などを運ぶ大型ばら積み船、ケープサイズの11月のスポット(随時契約)用船契約実績は、650万トンと前年同月に比べ12.3%減った。2カ月ぶりに前年の水準を下回った。世界最大の需要国である中国で在庫積み増し意欲が弱く、荷動きが鈍い。
海運調査会社のトランプデータサービス(東京・千代田)が集計した。中国の粗鋼生産が減速し11月の鉄鉱石輸入 . . . 本文を読む