くまドン旅日記

写真が趣味です。自然の風景、旅行、歴史に興味を持って撮影を続けています。

名所江戸百景120 第22景 広尾ふる川(4) 東京タワーのクリスマスイルミネーション

2013年12月08日 09時30分07秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、東京タワーの展望台からの夜景撮影の続きです。
 前回の東京タワーからの夜景の写真の続きで、北のスカイツリーを眺めた景色です。ライトアップはシャンパンツリーです。奇麗な緑色のライトアップです。

 手前の明るいビル街は、銀座(ぎんざ)から日本橋までの付近ですが、さすがに夜になると明るさが違います。

 当日のライトアップは、冬雅(みやび)点灯、20:00からシャンパンツリーにライトアップ変更でした。

 平成25年12月のスカイツリーのライトアップ情報は、
 「名所江戸百景102 第31景 吾嬬の森連理の梓 シャンパンツリー(逆さツリー)」の最後にあります。
 この写真を最後で、東京タワー展望台からの撮影を終了することにしました。

 地上に降りて、外に出ると、東京タワー名物のジャンボクリスマスツリー(平成24年度版です)がありました。

 気がつくと、東京タワー名物のオレンジ色のライトアップが消えて、真っ暗になっていました。
 しばらくすると、東京タワーの周りにが光が灯りました。

 パターンが色々変わるので、撮影していて面白いです。大展望台にハート形のマークが見えます。

 しばらくすると、元のオレンジ色のランドマークライトに戻りました。

 平成25年の情報です。
(5)その他にクリスマスイルミネーション2013「TOKYO Night View クリスマス」が開催中です。
 東京タワー名物「巨大クリスマスツリー」(高さ12m)の季節です。
 日時: 11/3(日)~12/25(水) 16:00~22:00
 場所: 東京タワー正面玄関前&大展望台
 内容: 大展望台のイルミネーションは、今年初の試みで、15分毎に点灯と消灯を繰り返します。
      大展望台2階の「クリスマス・レッド」は煌びやかな華やかさを演出
      大展望台1階の「シャンパン・ゴールド」は気品とゴージャス感を演出
      正面玄関で16:00~21:30の間、30分ごとに音楽に合わせて、
      ツリーのイルミネーションが光のショーが展開(計12回)。

 東京タワーから少し離れている所で、再度イルミネーションが始まるのを待ちました。


 最後に、年末・年始の東京タワーのライトアップ情報(平成25年分)を載せておきます。
【東京タワーのライトアップ情報(平成25年12月予定分)】
   入場料: 大人/大展望台820円 特別展望台1420円
  (注意)東京タワーのホームページを見て記載していますので、変更になる場合もあります。
 通常の日は、日没~22:00は通常のランドマークライト(オレンジ色のライトアップ)です。
 ダイヤモンドヴェールの日も、日没~20:00までは通常のランドマークライトです。
(1)12/7(土)、14(土) :20:00~22:00 緑と赤のダイヤモンドヴェール
(2)12/16(月)~12/25(水) :20:00~22:00 東京オリンピック・パラリンピック応援ダイヤモンドヴェール
                    (黄・赤・緑・青・黒(無灯))の5色と、展望台に「2020」の文字が点灯
(3)12/31(火) :通常のランドマークライトで点灯時間は日没~23:00。元旦の未明のライトアップは不明?
(4)12/26(木)~12/30(月)は大展望台に「2013」を点灯。2014年は、1/1(水)~1/10(金)まで「2014」を点灯
   元日の朝に限り、お台場方面は午前3:00まで(「初日の出」準備のため)、六本木方面は翌朝8:00まで点灯。
(5)東京タワーでは、毎年1/1の元旦の初日の出を見る人の為に、6:00~22:00営業となっています。
  ただし、「特別展望台」への入場は先着80名様限定(朝4:00頃から入場整理券配布予定)と狭き門です。
  大展望台への入場制限はありませんが、スカイツリーと共に混雑確実です。
  大展望台2階にある「タワー大神宮」は、東京都心では、一番高い所にある神社です。

 ダイヤモンドヴェールは、また次の機会とさせていただきます。


【レインボーブリッジの年末・年始スペシャル(虹色)ライトアップ(平成25年度分)】
 日時: 平成25年11月23日(土)~平成26年年1月5日(日)日没~24:00(12月31日のみ日出まで点灯)
 なお、お台場にもイルミネーションが12月25日(水)まで飾られています。
 お台場の花火の予定日は、12月7日(土)、14日(土)、21日(土)、28日(土)の19:00から約10分間です。


 「くまドン」の東京タワー付近の過去のブログは、以下の通りです。
(1)東京タワーの直下
 「名所江戸百景029 第53景 増上寺塔赤羽根 東京タワーと鯉のぼり」
(2)東側の芝・増上寺
 「名所江戸百景005 第79景 芝神明増上寺 桜満開」
(3)北にある芝・愛宕山、この近くからも東京タワーを望めます。
 「名所江戸百景047 第21景 芝愛宕山 ほおずき市」
(4)その他に近くで東京タワーを眺めるスポットとして、
 「名所江戸百景089 第82景 月の岬 台場の夜景 レインボーブリッジ」
 「名所江戸百景019 第4景 永代橋佃しま 隅田川の大橋(2)」
 その他に、東京タワーを眺めるのに有名なポイントで撮影していますので、12月のブログで出す予定です。

 今回は、これで終わりとさせていただきます。

 12月の「くまドン」は、ブログ作成時間が無いので、歴史少なめ、写真多めの展開になっています。
 仕事だけでなく、名所江戸百景の「くまドン版」の残分の撮影も12月と1月に集中していて、年末も、どこかに撮影旅行に行きたいなと思っているので、暇なしです・・・・・・・(汗)

 次回は、先頭の写真の明るい町・銀座方面の撮影の話です。

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名所江戸百景119 第22景 広尾ふる川(3) 東京タワーからの夜景

2013年12月07日 12時25分38秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、東京タワーの展望台からの夕景・夜景撮影の続きです。
 前回のトワイライト(黄昏、たそがれ)の写真の続きからです。西の富士山付近は夕焼けに染まっています。

 この時間帯は、まだ、東京タワーの大展望台にいました。右のビル群が新宿方面です。
 そろそろ、暗くなってきたので、今回の目的の東京タワー特別展望台に上がることにしました。

 エレベータ待ちの時間があり、特別展望台に着いた時には、空は暗くなっていました。
 南側の窓を見下ろすと、絶景が広がっています。

 右から左へ走る道路は、首都高速道路です。休日ですので、車は観光の帰りでしょうか?

 若干フレーミングで切り取って、絵画調にしてみました。結構、雰囲気があります。
(絵画調)

 左奥は羽田飛行場です。下の写真は、羽田飛行場のある所を超望遠で切り取ってみました。
 さらに東京湾の先に房総半島の工業地帯の光が連なって見えます。
(絵画調)


 視線を東(左)に移していくと、首都高速道路が奥のレインボーブリッジへと続いています。
 レインボーブリッジの虹色ライトアップは毎年、年末・年始恒例のライトアップです。
 さらに、左にゲートブリッジ(恐竜橋)もライトアップしています。

 平凡な写真ですが、東京タワーから眺める、右下からの首都高速の光のうねるようなラインがレインボーブリッジへと続く景色は格別の感じがします。
 この写真を、広重の名所江戸百景「第22景 広尾ふる川」に対応する「くまドン板」の景(確定・冬景)とさせていただきます。
 (このプログは、名所江戸百景の現代版である「くまドン版」を作ることを第一目標としています。)

 少しズームして、カメラのフィルター機能にクロススクリーンがありますので、使用してみました。


【レインボーブリッジの年末・年始スペシャル(虹色)ライトアップ(平成25年度分)】
 日時: 平成25年11月23日(土)~平成26年年1月5日(日)日没~24:00(12月31日のみ日出まで点灯)
 なお、お台場にもイルミネーションが12月25日(水)まで飾られています。
 お台場の花火の予定日は、12月7日(土)、14日(土)、21日(土)、28日(土)の19:00から約10分間です。

 さらに、レインボーブリッジの所だけをズームでアップします。

 レインボーブリッジの後方は、お台場(おだいば)です。その後方に並ぶ灯りが、房総半島のある所を教えてくれます。
 さらに東(左方向)を見ると、手前の真っ暗な芝・増上寺(ぞうじょうじ)から竹芝桟橋、晴海埠頭を始めたした臨海部、房総半島の灯りと続きます。本当に明るい夜景です。

 分かり難いですが、左端の大きなビルの右に白くライトアップされた勝鬨橋(かちどきばし)が見えます。勝鬨橋の手前の真っ暗な部分は、浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんしていえん)です。

 下の絵は、広重の名所江戸百景「第22景 広尾ふる川」(春景)です。

 この絵に描かれた橋は、渋谷川に架かる四之橋(よのはし)です。
 橋の左側にある建物は、「狐鰻」という料亭で、江戸では大変有名な店だったそうです。
 現在も、渋谷川が流れ、新しい四之橋が架かっていますが、下の写真のように、川の上に首都高速道路2号線が走り、その他の要因も加わり、あまり撮影には向きませんので、自由に使用できる景として使用させていただきます。

 なお、四之橋から白金(南側)方向に商店街があり、そちらに歩いていくと緩やかな坂があり、広重の絵に描かれたなだらかな地形を感じる事ができます。坂を上った所が「白金氷川神社(しろかねひかわじんじゃ)」です。
 春景なので、遠景に桜の木が一本見えるが、どこの桜の木の名のでしょうか?

 再び、東京タワーから富士山が見えていた南西の方向を見ると、すでに空は暗く、富士山の姿はありませんでしたが、月は西の空に傾き、首都高速のラインが夜の街に浮かびあがっていました。

 写真の真ん中は、一橋JCT(ジャンクション)で、首都高の都心環状線から左上方向に首都高速2号線(目黒線)が分岐しています。この目黒線が渋谷川沿いに走り、広重の絵に描かれた四之橋の方に向かいます。
 いわば、写真の写っている左上の部分が、現代の「広尾ふる川」の風景です。
 渋谷川の周りあった風景も、現代ではビルの灯りに埋もれています。

 さらに、右に目を移して、西方向の夜景です。左側のビルが六本木ヒルズで、ビルや周辺の道路がイルミネーションで明るく輝いていましたが、カメラのピントが、何故かAFで合わず、拡大写真を撮影することができませんでした。


 次回は、夜景の続きと東京タワーの直下からのクリスマスライトアップの夜景です。

 最後に、年末・年始の東京タワーのライトアップ情報(平成25年分)を載せておきます。
【東京タワーのライトアップ情報(平成25年12月予定分)】
   入場料: 大人/大展望台820円 特別展望台1420円
  (注意)東京タワーのホームページを見て記載していますので、変更になる場合もあります。
 通常の日は、日没~22:00は通常のランドマークライト(オレンジ色のライトアップ)です。
 ダイヤモンドヴェールの日も、日没~20:00までは通常のランドマークライトです。
(1)12/7(土)、14(土) :20:00~22:00 緑と赤のダイヤモンドヴェール
(2)12/16(月)~12/25(水) :20:00~22:00 東京オリンピック・パラリンピック応援ダイヤモンドヴェール
                    (黄・赤・緑・青・黒(無灯))の5色と、展望台に「2020」の文字が点灯
(3)12/31(火) :通常のランドマークライトで点灯時間は日没~23:00。元旦の未明のライトアップは不明?
(4)12/26(木)~12/30(月)は大展望台に「2013」を点灯。2014年は、1/1(水)~1/10(金)まで「2014」を点灯
   元日の朝に限り、お台場方面は午前3:00まで(「初日の出」準備のため)、六本木方面は翌朝8:00まで点灯。
(5)その他にクリスマスイルミネーション2013「TOKYO Night View クリスマス」が開催中です。
 東京タワー名物「巨大クリスマスツリー」(高さ12m)の季節です。
 日時: 11/3(日)~12/25(水) 16:00~22:00
 場所: 東京タワー正面玄関前&大展望台
 内容: 大展望台のイルミネーションは、今年初の試みで、15分毎に点灯と消灯を繰り返します。
      大展望台2階の「クリスマス・レッド」は煌びやかな華やかさを演出
      大展望台1階の「シャンパン・ゴールド」は気品とゴージャス感を演出
      正面玄関で16:00~21:30の間、30分ごとに音楽に合わせて、
      ツリーのイルミネーションが光のショーが展開(計12回)。
(6)東京タワーでは、毎年1/1の元旦の初日の出を見る人の為に、6:00~22:00営業となっています。
  ただし、「特別展望台」への入場は先着80名様限定(朝4:00頃から入場整理券配布予定)と狭き門です。
  大展望台への入場制限はありませんが、スカイツリーと共に混雑確実です。
  大展望台2階にある「タワー大神宮」は、東京都心では、一番高い所にある神社です。


 「くまドン」の東京タワー付近の過去のブログは、以下の通りです。
(1)東京タワーの直下
 「名所江戸百景029 第53景 増上寺塔赤羽根 東京タワーと鯉のぼり」
(2)東側の芝・増上寺
 「名所江戸百景005 第79景 芝神明増上寺 桜満開」
(3)北にある芝・愛宕山、この近くからも東京タワーを望めます。
 「名所江戸百景047 第21景 芝愛宕山 ほおずき市」
(4)その他に近くで東京タワーを眺めるスポットとして、
 「名所江戸百景089 第82景 月の岬 台場の夜景 レインボーブリッジ」
 「名所江戸百景019 第4景 永代橋佃しま 隅田川の大橋(2)」
 その他に、東京タワーを眺めるのに有名なポイントで撮影していますので、12月のブログで出す予定です。

 今回は、これで終わりとさせていただきます。

 12月の景は、夜景(ライトアップ・イルミネーション)が中心です。
 元々、夜景(ライトアップ・イルミネーション)は、現代の東京の風景を撮影したかった側面もありますので、歴史的な話は少なめにして、写真を多くして、雰囲気優先のブログにさせていただきます。

 次回は、東京タワーからの展望の続きになります。

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名所江戸百景118 第22景 広尾ふる川(2) 東京タワーの夕景 トワイライト

2013年12月06日 12時25分10秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、東京タワーの展望台からの夕景・夜景撮影の続きです。夕日とトワイライトが中心です。
 夕日が落ちてきて、西の丹沢(たんざわ)山塊にかかる頃になりましたので、都心のビル街も日陰になる所が増えてきました。


 西の丹沢の山塊に夕日が沈む時間となりました。富士山はかなり、右の方にあります。
 冬至(12月22日)が近いので、夕日は最も南(左)側に沈む時期です。

 富士山の下の街は、東京タワーからは、渋谷(しぶや)~恵比寿(えびす)~目黒付近です。

 絵画調にすると、富士山の暗い街が浮かび上がります。赤く染まる富士山とモノトーンの街の対比が面白いです。
(絵画調)

 静かに太陽が山に沈んでいきます。
 この時、タワー展望台内のお客さんからは喜びの声があがり、全員でシャッターチャンス状態です。
 南西側の展望エリアは大混雑なので、「くまドン」は少し離れて撮影してました。
 西向きの場所であれば、問題無く撮影できます。

 休日の為か、ビルには灯りが全くありません。
 夕日が沈むと、美しいグラデーションの世界になります。

 左の尖った山は、丹沢(たんざわ)の大山(おおやま)です。

 振り返ると、北のスカイツリーや東京駅のある方向も、夕日の残照は無くなり、静かなトーンの世界となりました。

 しばらくすると、ビルの明りが灯り始め、トワイライト(日の出前や日没後の薄明かり)の時間となりました。

 トワイライトの時間は、写真では、マジックタイム呼ばれることがあります。

 東京タワーの展望台には、足元に真下を見下ろすガラス窓があります。

 東京タワーもライトアップが始まったようです。(日没からライトアップ開始です。)

 西の空には赤みが残りますが、下の街は、すでに夕闇に包まれています。黄昏時(たそがれどき)です。
(絵画調)

【黄昏(たそがれ、たそかれ)】
 日没直後、西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」が残る時間帯を指しますが、
 江戸時代になるまでは、「たそがれ」を「たそかれ」と言っていました。「たそかれどき」の略です。
 暗くなって人の顔がわからず、「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合いという意味で使われていました。

 南側の景色です。西の空の赤みが徐々に弱くなり、東から夜の暗さが近づいてくるようです。


 次回は、東京タワーの特別展望台に登り、夜景撮影となります。
 これ以降は、前回のブログと同じ内容です。

 最後に、年末・年始の東京タワーのライトアップ情報(平成25年分)を載せておきます。
【東京タワーのライトアップ情報(平成25年12月予定分)】
   入場料: 大人/大展望台820円 特別展望台1420円
  (注意)東京タワーのホームページを見て記載していますので、変更になる場合もあります。
 通常の日は、日没~22:00は通常のランドマークライト(オレンジ色のライトアップ)です。
 ダイヤモンドヴェールの日も、日没~20:00までは通常のランドマークライトです。
(1)12/7(土)、14(土) :20:00~22:00 緑と赤のダイヤモンドヴェール
(2)12/16(月)~12/25(水) :20:00~22:00 東京オリンピック・パラリンピック応援ダイヤモンドヴェール
                    (黄・赤・緑・青・黒(無灯))の5色と、展望台に「2020」の文字が点灯
(3)12/31(火) :通常のランドマークライトで点灯時間は日没~23:00。元旦の未明のライトアップは不明?
(4)12/26(木)~12/30(月)は大展望台に「2013」を点灯。2014年は、1/1(水)~1/10(金)まで「2014」を点灯
   元日の朝に限り、お台場方面は午前3:00まで(「初日の出」準備のため)、六本木方面は翌朝8:00まで点灯。
(5)その他にクリスマスイルミネーション2013「TOKYO Night View クリスマス」が開催中です。
 東京タワー名物「巨大クリスマスツリー」(高さ12m)の季節です。
 日時: 11/3(日)~12/25(水) 16:00~22:00
 場所: 東京タワー正面玄関前&大展望台
 内容: 大展望台のイルミネーションは、今年初の試みで、15分毎に点灯と消灯を繰り返します。
      大展望台2階の「クリスマス・レッド」は煌びやかな華やかさを演出
      大展望台1階の「シャンパン・ゴールド」は気品とゴージャス感を演出
      正面玄関で16:00~21:30の間、30分ごとに音楽に合わせて、
      ツリーのイルミネーションが光のショーが展開(計12回)。
(6)東京タワーでは、毎年1/1の元旦の初日の出を見る人の為に、6:00~22:00営業となっています。
  ただし、「特別展望台」への入場は先着80名様限定(朝4:00頃から入場整理券配布予定)と狭き門です。
  大展望台への入場制限はありませんが、スカイツリーと共に混雑確実です。
  大展望台2階にある「タワー大神宮」は、東京都心では、一番高い所にある神社です。

 「くまドン」の東京タワー付近の過去のブログは、以下の通りです。
(1)東京タワーの直下
 「名所江戸百景029 第53景 増上寺塔赤羽根 東京タワーと鯉のぼり」
(2)東側の芝・増上寺
 「名所江戸百景005 第79景 芝神明増上寺 桜満開」
(3)北にある芝・愛宕山、この近くからも東京タワーを望めます。
 「名所江戸百景047 第21景 芝愛宕山 ほおずき市」
(4)その他に近くで東京タワーを眺めるスポットとして、
 「名所江戸百景089 第82景 月の岬 台場の夜景 レインボーブリッジ」
 「名所江戸百景019 第4景 永代橋佃しま 隅田川の大橋(2)」
 その他に、東京タワーを眺めるのに有名なポイントで撮影していますので、12月のブログで出す予定です。

 今回は、これで終わりとさせていただきます。

 12月の景は、夜景(ライトアップ・イルミネーション)が中心です。
 元々、夜景(ライトアップ・イルミネーション)は、現代の東京の風景を撮影したかった側面もありますので、歴史的な話は少なめにして、写真を多くして、雰囲気優先のブログにさせていただきます。

 次回は、東京タワーからの展望の続きになります。

 日本プログ村に参加しています。良ければ、「ポチッ」応援お願いします。(携帯からは無効ですので、不要です。)
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名所江戸百景117 第22景 広尾ふる川(1) 東京タワーからの大展望

2013年12月05日 23時25分59秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、東京タワーの展望台からの夜景撮影です。東京タワーのクリスマスイルミネーションも見逃せません。
 「名所江戸百景029 第53景 増上寺塔赤羽根 東京タワーと鯉のぼり」からの続きにもなります。
 都心の真ん中に立つ東京タワーの特別展望台(250m)の高さからの夜景は、やはり一級品の眺めです。

 話として、5月の「名所江戸百景029 第53景 増上寺塔赤羽根 東京タワーと鯉のぼり」の続きとなります。
 久しぶりの東京タワー撮影です。
 さすがにクリスマスや年末・年始は大混雑しますので、12月中頃に行くことにしました。
 (「くまドン」は、混雑する所は苦手で、空いている所でのんびりしていたい方です。)

 JR線浜松町(はままつちょう)駅からは西へ600m程歩く事になります。
 駅から西に進むと、途中に増上寺の表門である大門があります。
 
さらに真直ぐに進むと、増上寺の中門である三解脱門(三門、重要文化財)が正面にぶつかります。

 下の絵は、名所江戸百景「第79景 芝神明増上寺」です。

 増上寺については、「名所江戸百景005 第79景 芝神明増上寺 桜満開」でお話ししましたので、省略しますが、せっかく来たので、境内を通り、東京タワーに行く事にしました。
 さすがに12月中ごろになると、境内の紅葉は終わった木も多かったのですが、奇麗な紅葉の木も残っていました。


 増上寺の右(北)側の道を進むと、東京タワーに到着します。東京タワー名物のジャンボクリスマスツリーです。

 この日は空いていて、一つ上の大展望台に上るまで行列なしの待ち時間ゼロでした。
 しかし、大展望台から、最上階の特別展望台までは、整理券発行で1時間待ちとなっていました。
 カウンターの方に聞いた所、この時期の平日は、待ち時間ゼロで最上階の特別展望台に行けるそうです。
 今回は夕日が撮影のメインではなく、夜景狙いですので、混雑を避けて、夕日の撮影は大展望台で撮影することにしました。

 下の絵は名所江戸百景「第53景 増上寺塔赤羽根」です。

 東京タワーの東を見下ろすと、途中で寄った増上寺が夕日を浴びていました。

 その先には東京湾の海が青く見えます。右の方に見える白い橋桁が「レインボーブリッジ」です。
 東京湾の先に見える一番奥の陸地が房総半島(ぼうそうはんとう、千葉県)です。
 分かり難いので、真ん中奥付近を、カメラの望遠側でトリミング(カメラのズームで画面を切り取る)してみました。

 左のビルの右側の大きな船の停泊している所が晴海埠頭(はるみふとう)で、晴海客船ターミナルも見えます。
 晴海埠頭の左側は2020年東京オリンピックの選手村の予定地でもあります。
 その奥が豊洲埠頭(とよすふとう)、築地市場(つきじしじょう)の移転予定地です。
 その先に、有明(ありあけ)、新木場(しんきば)などの江東区(こうとうく)南部の埋め立て地が続き、
 東京湾と空の間に房総半島が横たわっています。当日は、視界の良い日で、遠くがはっきり見えた日です。
 京葉工業地域(けいようこうぎょうちいき)の白い建物や煙突(えんとつ)が並んでいるのが、はっきり見えます。

 次に北西の新宿(しんじゅく)方面に目を向けます。
 遠くには奥多摩(おくたま)から奥秩父(おくちちぶ)の山並みが連なっています。

 真ん中の奥にある高い建物の右に新宿の高層ビル群があります。
 こちらもレンズを超望遠にしてトリミング(拡大)してみます。
 一番分かり易いのが、左にある上部が尖ったビルのNTTドコモ代々木(よよぎ)ビル(渋谷区)です。

 よく見ると左端に新宿の都庁(とちょう)第一庁舎があります。
 真ん中手前の高い建物の右側まで新宿高層ビル群の建物が並んでいます。

 今度は、北に目を向けると、東京タワーのライバル・スカイツリーが見えます。
(絵画調)

 スカイツリーの右下方向には、東京駅から銀座方向のビル街があります。
 結構、高さのあるビルが並んでいるのですが、東京タワーからスカイツリーを望むと、なだらかに見えていしまいます・・・・・・・・。
 下の写真のように目を広角にして、周辺部に目を向けると、真ん中の高いビルが芝・愛宕山(あたごやま)のタワービルです。その左下にある木がこんもりしている所が、「名所江戸百景047 第21景 芝愛宕山 ほおずき市」で話をしました愛宕神社のある愛宕山と、その中の低い白い建物が「NHK放送博物館」です。

 さらに、その上に建設中の超高層ビルの右側の少し低い所を超望遠でズームすると、
 ビルの上に見えるのが筑波山(つくばさん、標高877m、茨城県)です。

 大展望台からの眺めですので、上の特別展望台からは、もっとビルの上に見えることでしょう。

 北東側に目を向けると、築地(つきじ)・晴海(はるみ)方面が見えます。

 真ん中の森がある所が、浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんしていえん)です。その後方に左右に流れる川が隅田川(すみだがわ)、左側の超高層ビルの両側に築地市場の建物と勝鬨橋(かちどきばし)が見えます。

 夕日が落ちてきて、西の丹沢(たんざわ)山塊にかかる頃になりましたので、次回は東京タワーからの夕景です。

 最後に、年末・年始の東京タワーのライトアップ情報(平成25年分)を載せておきます。
【東京タワーのライトアップ情報(平成25年12月予定分)】
   入場料: 大人/大展望台820円 特別展望台1420円
  (注意)東京タワーのホームページを見て記載していますので、変更になる場合もあります。
 通常の日は、日没~22:00は通常のランドマークライト(オレンジ色のライトアップ)です。
 ダイヤモンドヴェールの日も、日没~20:00までは通常のランドマークライトです。
(1)12/7(土)、14(土) :20:00~22:00 緑と赤のダイヤモンドヴェール
(2)12/16(月)~12/25(水) :20:00~22:00 東京オリンピック・パラリンピック応援ダイヤモンドヴェール
                    (黄・赤・緑・青・黒(無灯))の5色と、展望台に「2020」の文字が点灯
(3)12/31(火) :通常のランドマークライトで点灯時間は日没~23:00。元旦の未明のライトアップは不明?
(4)12/26(木)~12/30(月)は大展望台に「2013」を点灯。2014年は、1/1(水)~1/10(金)まで「2014」を点灯
   元日の朝に限り、お台場方面は午前3:00まで(「初日の出」準備のため)、六本木方面は翌朝8:00まで点灯。
(5)その他にクリスマスイルミネーション2013「TOKYO Night View クリスマス」が開催中です。
 東京タワー名物「巨大クリスマスツリー」(高さ12m)の季節です。
 日時: 11/3(日)~12/25(水) 16:00~22:00
 場所: 東京タワー正面玄関前&大展望台
 内容: 大展望台のイルミネーションは、今年初の試みで、15分毎に点灯と消灯を繰り返します。
      大展望台2階の「クリスマス・レッド」は煌びやかな華やかさを演出
      大展望台1階の「シャンパン・ゴールド」は気品とゴージャス感を演出
      正面玄関で16:00~21:30の間、30分ごとに音楽に合わせて、
      ツリーのイルミネーションが光のショーが展開(計12回)。
(6)東京タワーでは、毎年1/1の元旦の初日の出を見る人の為に、6:00~22:00営業となっています。
  ただし、「特別展望台」への入場は先着80名様限定(朝4:00頃から入場整理券配布予定)と狭き門です。
  大展望台への入場制限はありませんが、スカイツリーと共に混雑確実です。
  大展望台2階にある「タワー大神宮」は、東京都心では、一番高い所にある神社です。

 「くまドン」の東京タワー付近の過去のブログは、以下の通りです。
(1)東京タワーの直下
 「名所江戸百景029 第53景 増上寺塔赤羽根 東京タワーと鯉のぼり」
(2)東側の芝・増上寺
 「名所江戸百景005 第79景 芝神明増上寺 桜満開」
(3)北にある芝・愛宕山、この近くからも東京タワーを望めます。
 「名所江戸百景047 第21景 芝愛宕山 ほおずき市」
(4)その他に近くで東京タワーを眺めるスポットとして、
 「名所江戸百景089 第82景 月の岬 台場の夜景 レインボーブリッジ」
 「名所江戸百景019 第4景 永代橋佃しま 隅田川の大橋(2)」
 その他に、東京タワーを眺めるのに有名なポイントで撮影していますので、12月のブログで出す予定です。

 今回は、これで終わりとさせていただきます。

 12月の景は、夜景(ライトアップ・イルミネーション)が中心です。
 元々、夜景(ライトアップ・イルミネーション)は、現代の東京の風景を撮影したかった側面もありますので、歴史的な話は少なめにして、写真を多くして、雰囲気優先のブログにさせていただきます。

 次回は、東京タワーからの展望の続きになります。

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名所江戸百景116 第47景 昌平橋聖堂神田川 お茶の水の秋

2013年12月04日 12時25分55秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、千代田区と文京区の間を流れるお茶の水(おちゃのみず)付近の話です。前回からの神田川や神田上水の話の続きにもなります。偶然にも、JRお茶の水駅に行く時があり、近くにある水道資料館にも寄りましたので、そちらの写真も載せておきます。ここの黄葉は遅く、今年・平成26年も11/16現在で、やっと神田川沿いが紅葉し始めた感じです。
 下の写真は、JRお茶の水駅と神田川です。
(絵画調)

 この付近の神田川は深い谷になっていて、崖の途中から地下鉄・丸の内線(まるのうちせん)が地中からいきなり外に出て、神田川を渡る風景が現代の風景になっています。
 神田川の奥には、JR総武線の橋が見えています。この部分を拡大したのが、下の写真です。
 左手に見える白い壁は湯島聖堂の壁です。特に湯島聖堂付近の紅葉は遅く、撮影日も平成24年の11月半ばから12月中頃まで何度も行くことになりました。
 この付近の紅葉の進み方はバラバラで、「くまドン」の名所江戸百景の中でも思うように撮影できない難所でした。
 下の神田川には、昌平橋(しょうへいばし)が架り、左側には秋葉原の電気街のビルが見えています。


 さて、前々回の神田川の源流の一つ「井の頭の池」と、前回の神田川と神田上水を分ける「関口の大洗堰」からの続きになります。
 「名所江戸百景094 第3景 山下町日比谷外さくら田 日比谷公園 秋の花」で作成した地形図を再利用します。
 現代の地形図で、黄色の部分が台地、水色が低地、緑色が中間の高さとなっています。
 「国土地理院ホームページ掲載のデジタル標高地形図画像データ(東京東部地形図)を使用しました。」

(1)現代の東京(江戸)と異なり、徳川家康が関東に入府した頃は、江戸城の東側は、日比谷入江と呼ばれる海でした。地形図の江戸城右側の水色の部分が日比谷入江のあった付近です。その東側の黄緑色(微高地)エリアの神田-日本橋-京橋-銀座-新橋ラインが江戸前島と呼ばれる岬になっていました。
 この頃は、現代の地形図で横に流れている神田川や日本橋側は無く、神田川(当時は平川と呼びました)が地形図の[日本橋川]と書かれているエリアを流れて、日比谷入江に注いでいました。
 その後、江戸の町を発展させる為に、神田上水の建設を始めたりします。
 輸送ルートと江戸城の防衛線の確保の為、日比谷入江(現在の竹橋付近)に注いでいた神田川(平川)の流れを東寄りに変更し、さらに江戸前島を横切るような運河を掘ることにより、現在の日本橋川の流路ができあがります。

(2)その後、慶長5年(西暦1600年)の関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康は、慶長8年に江戸幕府を開き、江戸城の天下普請(てんかぶしん)を行います。神田山を切り崩した土で、日比谷入江を埋め立て行きました。埋め立てた土地には、全国の大名の屋敷が建ち並びました。
 (天下普請とは、江戸幕府が全国の諸大名に命令し、行わせた土木工事のことです。)

 下の写真は、JRお茶の水駅の西口側に架かるお茶の水橋から東口側の聖橋を眺めた写真です。
(絵画調)


(3)2代将軍・徳川秀忠(ひでただ)の元和4年(西暦1618年)にも、天下普請で神田川の開削が行われ、現在の飯田橋(日本橋川と分岐点)~水道橋~お茶の水~秋葉原~浅草橋~隅田川までの神田川下流部が生まれます。
 現在のJRお茶の水付近の神田川の両側は切りたった高い崖になっていますが、昔は両岸の台地がつながっていたわけです。飯田橋~秋葉原間工事の総責任者は仙台藩の初代藩主・伊達政宗(だてまさむね)です。このため、江戸時代にこの区間は「仙台堀」とか「伊達堀」とも呼ばれました。
 ただし、当初の仙台掘は川幅が狭かったので、船の通行を可能にする為、4代将軍・家綱(いえつな)の万治年間に、仙台藩第4代藩主・伊達綱村(だて つなむら)が仙台掘の拡幅工事が命じられることになります。

 JR御茶の水駅付近は最も深い谷で、崖の木の紅葉は、お茶の水付近では早い方です。(11月下旬でしたが・・・)

 この付近の「御茶ノ水」と呼ばれる地名は、北側にあった高林寺に湧きだす水を徳川将軍のお茶用の水として献上したことからついた地名です。この切り立った谷は渓谷を思わせ、江戸時代の観光の名所として、茗溪(めいけい)と呼ばれることもありました。「茗」は茶を意味し、「茗溪」は「お茶の谷」という意味です。

 JRお茶の水駅の西側にJR水道橋駅がありますが、この水道橋という地名は、神田上水が江戸の町に水を送る為に造られた水道用の橋があったことからついた地名です。
 下の絵は、水道歴史館にあった広重の東都名所「御茶之水之図」です。お茶の水方向から神田上水の懸樋(かけひ、水を通す為のとい。今回の場合は水道を通す橋です。)を望んだ風景です。

 関口の大洗堰から分水した神田上水は、この当時は、神田川の南北、さらには日本橋川の南側まで町人や武家屋敷に飲料用の水を供給する巨大な水道網として発展していました。

(4)3代将軍・家光(いえみつ)の寛永年間にも天下普請が行われ、飯田橋(いいだばし)から四ッ谷(よつや)へと西に伸びる神田川の支流の谷を利用して造られた外濠が神田川下流部とつながります。神田川の終点にある隅田川と共に、江戸城外濠の北側の防衛線の役割を果たすようになります。
 (実際には、明治維新を迎えるまで、一度も使用されることなく終わりましたが・・・・・・・・・)

 水道歴史館の前にあった江戸時代に神田上水の水を利用する町人の風景です。

 江戸の各町に供給された神田上水の水を、井戸からくみ上げて利用していました。

(5)神田川の開削に伴い、日本橋川は洪水対策のため、三崎橋(神田川との分岐点)から堀留橋までの約500mが埋め立てられ、江戸時代の神田川から切り離されていました。 結果として、江戸時代の日本橋川は流れも安定していて、物資の輸送い便利であったため、江戸の町の中心地として、日本橋の町が賑わって行くことになってきます。

 下は水道歴史館にあった江戸時代の上水道ルートの地図です(北方向がやや左に倒れています)。
 左上を横に走る黒い太線が神田上水で水戸藩の下屋敷まで伸びています。この先で神田上水(黒い細線)は、道(黄色)の下を通って右上の神田方面や右下の江戸城内の大名屋敷は、画面右外の日本橋方向に分水されていました。

 地図の上部を横に走る水色が神田川(お茶の水付近は台地なので描かれていません)、右下から左上に向かう川のラインが日本橋川です。日本橋川の上流部が途中で切れていますが、神田川とつながる部分を埋め立てた結果です。
 この区間が再び開削されて、現在のように日本橋川が神田川につながるの明治36年になります。

 下の絵は、広重の名所江戸百景「第47景 昌平橋聖堂神田川」(夏景)です。

 題名のように昌平橋(しょうへいばし)から聖堂(昌平坂学問所、現在の湯島聖堂)と神田川を望む景色です。
 台地を切り開いて開削した川だけあって、両側は切り立った崖でした。景観も良かったので、江戸時代は「名渓」と呼ばれ、江戸の名所の一つとなっていました。
 広重は左側の崖の急な斜面を手前に大きく描くことにより、広重らしく高さを強調する表現をしています。
 右岸には、うっとしい様な暗い雨雲の下に昌平坂学問所(現在の湯島聖堂)の白壁と、道行く人達の姿が描かれて、夏の雨の日(梅雨?)の雰囲気を漂わせています。

 下の写真は湯島聖堂(ゆしませいどう)ですが、ここは特に黄葉遅く、12月半ばでも、まだ黄葉しています。

 現代でも、広重の絵に描かれた白壁があります。この白壁は「練塀(ねりべい)」で、瓦(かわら)と土が交互に積み上げられた土塀です。特に湯島聖堂の壁は、土の部分に白漆喰(しっくい)が使用されているので、白い壁になっています。。

 湯島聖堂の白壁を横方向から見た写真です。正面の下り坂を下って、真っ直ぐ坂を下りた所が昌平橋のある所、その先が秋葉原の電気街(今は別の街か?)です。


(6)湯島聖堂の始まりは、5代将軍・綱吉(つなよし)が元禄年間に、林羅山(はやしらざん)が上野に建てた私塾と聖堂を、湯島の地に移すように命じたの始まりです。以後、「聖堂」と呼ばれることになります。

 その後も、林家による私塾が続いたのですが、11代・家斉(いえなり)の頃に、寛政異学の禁(かんせいいがくのきん)により、古文辞学や古学を学ぶことを禁じてしまい、林家の私塾は無くなり、幕府直轄の昌平坂学問所(しょうへいざかがくもんじょ)に変わってしまいました。寛政異学の禁を進めた人が昌平坂学問所の教官だった分けですが、林家から見れば全く迷惑な話でした。


 湯島聖堂の黄葉と神田川、丸の内線などを入れて、撮影しましたが、どうしても黄葉のタイミングがばらばらで、この時が最善でした。

 この写真を、広重の名所江戸百景「第47景 昌平橋聖堂神田川」の景(確定・秋景)とさせていただきます。
 (このプログは、名所江戸百景の現代版である「くまドン版」を作ることを第一目標としています。)
 撮影した時は、丸の内線の奥に見える船のある所で護岸工事中でしたが、平成26年・11月現在は、右手前の神田川沿いが補強工事中なので、今年は、さらに思うようには撮影できないような・・・

 比較として、2週間後の12月半ばに行った時は、左端の黄葉はピークでしたが、内側の黄葉は枯れ木になっていました。

 撮影した年は暖かく、湯島聖堂内は、12月半ばでも黄葉の撮影が可能でした。


 江戸時代は幕府により厳重に管理・補修されてきた神田上水ですが、明治時代になると幕末の混乱もあり、上水の管理が難しくなり、汚染が進みます。明治以降のコレラ流行により死亡者が多数発生した事により、近代水道の歴史が始まります。
 下の絵は、水道歴史館にあった明治時代のコレラ予防の絵です。ほとんど、もののけ(妖怪)です。

 こうして明治31年に、現在の新宿西口の高層ビル群のあった所に、近代水道の初の淀橋浄水場(よどばしじょうすいじょう)が完成し、本郷にも配水池が完成したことにより、明治34年に神田上水は、その長い役目を終え、給水は完全に停止となりました。

 今回、撮影に行きました東京都水道資料館です。(毎月第4月曜日(祝日の場合は翌日)と年末・年始は休日)

 JRお茶の水駅の北西側(神田川の北側)にある順天堂大学の裏手付近にあります(徒歩8分程度)。結構、展示も豊富で見ていて楽しいです。隣の「本郷給水所公苑」には神田上水の石樋(せきひ)を移築・復元したものがあります。

 行く途中のJRの駅で手に入れたパンフレットに、お茶の水クルーズの期間限定イベントを見つけました。
【岩本町・東神田ファミリーバザール】 (イベント側の都合などで変更になる場合もあります)
 期間: 平成26年11/28(金)~11/30(日)、12/5(金)~12/7(日) (少雨決行)
 場所: 秋葉原の東側にある和泉橋~美倉橋間の神田川南側の道路(岩本町3丁目と東神田2丁目)
 イベント本体は、衣料品や食料品のバザールで、その他に「ご当地グルメ☆屋台祭り」もやっていますが、
 土・日曜日に限り、和泉橋から晩秋のお茶の水渓谷までの往復クルーズ(800円、同伴の小学生以下は無料)があるようです。乗船希望者は、当日に和泉橋南東側公園にあるバザール本部へ申し込みと書いてありました。
 11:00~12:00、12:30~13:30、14:00~15:00 各便先着60名まで(荒天中止) だそうです。
 (ただし、秋葉原で有名な所もグルメ祭りに参加していますから、どんな人達が来るのか想像できませんが・・・・・)

以前に作成したブログは以下の通りです。
(1)お茶の水付近の他のブログは、
 「名所江戸百景006 第10景 神田明神曙之景 桜」
 「所江戸百景123 第9景 筋違内八ツ小路 秋葉原電気街」
(2)神田川沿いのブログは、
 「名所江戸百景114 第87景 井の頭の池弁天の社 井の頭の池のかいぼり」
 「名所江戸百景172 第116景 高田姿見のはし俤の橋砂利場」
 「名所江戸百景115 第40景 せき口上水端はせを庵椿やま 紅葉の関口芭蕉庵」
 「名所江戸百景002 第41景 市ヶ谷八幡」
 「名所江戸百景028 第49景 水道橋駿河台 鯉のぼり」
 「名所江戸百景057 第59景 両国橋大川ばた 両国橋・柳橋の夜景」
 「名所江戸百景056 第60景 浅草川大川端宮戸川 柳橋と屋形船」

 今回は、これで終了とさせていただきます。
 「くまドン旅日記」のブログを見ていただきありがとうございました。

 かなり手間取りましたが、名所江戸百景の残りは3景+(景確定なし2回分)です。
 名所江戸百景も残りわずかなので、量が重くなりがちになってしまいました。
 あまり、文章を書けないので、次回もスローペースになりそうですが・・・・(汗)
 (このブログは番号整理の為、1カ月程過ぎましたら、昨年・平成25年11月に移動させます。)

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