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スポーツ祭東京2013 剣道(9/29撮影)

2013-09-30 07:55:45 | スポーツ祭東京2013
 こんにちわ、くまドンです。

 9/28(土)の開会式の翌日9/29(日)は、「くまドン」の休暇日でした。
 スポーツ祭東京(東京国体、9/28(土)~10/8(火))の競技(初日)が行われていましたので、
 昼間は、弓道(きゅうどう)と剣道(けんどう)の競技を見てきました。一応日程と見てきた情報を記載します。
【弓道】
 日時: 9/29(日)~10/2(水)
 場所: 東京都立小金井公園弓道場(近的)・特設遠的弓道場(遠的)
  最寄駅は、JR武蔵小金井駅・東小金井駅と西部新宿線花小金井駅から、バス乗り継ぎ
  (JR東小金井駅から公園までは、無料シャトルバスが15分間隔で運行されていました。)
 撮影は可能ですが、ストロボ(フラッシュ)は禁止です。
 大会関係者が多いので、混雑しています。
 近的会場は、混雑していて、透明なガラス(樹脂)に反射が入り、撮影は大変かもしれません。
 (とても混雑していて、偏向(PL)フィルターも無かったので、撮影はあきらめました。)
 遠的会場も、混雑していますが、所々席が空きます。最後の方になると、空席が目立ちます、撮影はし易いです。
 写真は、整理する時間が無かったので、またの機会にさせていただきます。

 弓道の競技終了後に、剣道の試合が、夕方まで行われていたので、足立区の東京武道館に向かいました。
 
【剣道】
 日時: 9/29(日)~10/1(火)
       9/30(月) 少年男子と少年女子の準決勝・決勝・3位決定戦、成年男子の1回戦・2回戦
       10/1(火) 成年男子の2回戦~決勝
 場所: 足立区 東京武道館 最寄駅は東京メトロ千代田線・綾瀬(あやせ)駅から徒歩5分 

 夕方の午後6:30に東京武道館に到着し、状況が分からないまま、とりあえず観客席に着席したと同時に、決勝と3位決定戦を行いますとのアナウンスがありました。急いで、カメラを三脚に取り付けます。
 カメラの設定は、通常の連写機能を使用、当然、ストロボ(フラッシュ)は禁止ですから、
 シャッター速度は1/100より早くする為、ISO感度1600に設定(さらに、途中から、ISO3200に上げました)
 光は「AUTO」に設定しました。(「太陽光」では、ライトの影響でオレンジ色がかります)

 とりあえず、着席した方が、決勝のようです。しかも、地元「東京」×「大阪」の試合です。
 剣道は、「礼に始まり、礼に終わる」と言われていますように、技術だけでなく、礼節や作法を重んじますので、礼から始まります。

 9/29(日)は、少年男子・少年女子(高校生以上、5人制)の1・2回戦と成年女子(3人制)の試合が行われました。
 もう一方の試合場でも、3位決定戦が開始されています。こちらは、「鹿児島」×「岐阜」の試合です。

 素人(しろうと)の初めての剣道の撮影ですので、全くタイミングが分からないまま試合終了となりましたが、とりあえず、試合中の写真を載せておきます。
 3人制ですので、まずは、先鋒の試合ですが、熱戦で延長戦までもつれこみ、会場からは、何度も大きな拍手が湧く展開です。

 延長戦で、ついに「面(めん)」が決まり、東京が、まず先勝。(延長は、1本勝負)
 続く、中堅戦も熱戦で、気合いの声が会場に響き渡り、時間内に勝負が決まらず、再び延長戦に突入。ここでも大きな拍手が起きる。

 今度は、大阪の「小手(こて)」が決まり、勝負を1勝1敗の五分に持ち込む。
 最後の大将戦で勝負が決まる展開、大将同士の技の応酬が続く・・・・

 試合を撮影していて、気がついた瞬間には、「突き」が決まって、「東京」が1本を先取。
 その後も両者の激しい勝負が続き、試合時間は終了。最後は、両者の健闘をたたえる拍手が会場に響きました。
 東京の優勝が決まりました。

 最後の礼で試合は終了です。
 なお、隣の試合場で行われていた「鹿児島」×「岐阜」の試合も、先鋒は延長戦となり、最後の大将戦までもつれ込むという熱戦の結果、鹿児島の勝利となりました。

 最後に、東京武道館と綾瀬駅との間の歩道に、足立区の各都道府県の応援の旗がありました。夜だったので、街灯の下で明るかった所を1枚だけ載せておきます。



スポーツ祭東京2013 (9/28~10/8)

2013-09-27 07:55:59 | スポーツ祭東京2013
 こんにちわ、くまドンです。

 明日から、スポーツ祭東京(東京国体、9/28(土)~10/8(火))が行われます。
 ブログ作成の時間なくなり、かなり中途半端な情報ですが、前日になってしまいましたので、一応、情報です。
 スポーツ祭東京2013のホームページの情報を見ると、
 競技観戦の申し込みは不要・無料ですが、高校野球(硬式・八王子)のみ当日入場料一般700円(学生・高校生500円、中学生以下無料)です。
 なお、開会式(たしか有料)と閉会式(無料)は、入場券(事前申し込み)が必要です。
 当初、「多摩国体」と呼ばれたように、東京西部や島嶼部が中心会場です。
 マスコットキャラクタ「ゆりーと」です。ユリカモメがモチーフだそうです。

【撮影について】
 「くまドン」も、室内競技の撮影は、初めてなのですが、事前に調べて分かった事を書いておきます。
 最近、一部の撮影者の良識が無いとの理由で、撮影禁止の競技(体操・新体操、八王子開催)もあります。撮影の良識とルールを守るように、十分に気を付けましょう。
 他にも体育館・種目によっては、受付で「撮影許可」が必要との旨が書いてありましたが、これが、マスコミの取材や商用向けなのか?一般撮影者向けなのか?分かりません。
 たとえ、撮影可能だとしても、競技の邪魔になるので、ストロボ(フラッシュ)禁止(カメラ設定OFF)は当然です。ISO感度を上げて対応しましょう。室内競技の場合は、光の設定は「AUTO」が普通です。(状況にもよりますが、「晴天」ですと、ライトの光で「オレンジ(電球)」や「緑(蛍光灯)」の色がついてしまいます。)

【各競技の情報について】
 正確な情報は、インターネットで「スポーツ祭東京2013」を検索すると、多分先頭に大会のHPがあるはずです。
 HP上部に表示された[ホームページ]>[スポーツ祭東京2013]>[実施競技の紹介]>・・・の[実施競技の紹介]を選択して、[第68回国民体育大会本大会]の[正式競技]をクリックすると、各競技の種目・日時に関するpdfファイルが手に入ります。(スケジュールは、突然変更になる場合もあります。)
 
 一応、情報の一部を記載します。なるべく、多くの競技を入れましたが、「くまドン」の興味と珍しい種目が先行で、よく知られた陸上・球技は後ろの方です。

(1)最初に開会式 9/28(土) 調布市 味の素スタジアム
  (入場券が無いと入れません。受付は締切のようです。)

(2)まず、ボート競技の流れで、水の種目(野外なので気は楽です。天候に左右されます。)として、
【セーリング(ヨット4種目、ウィンドサーフィン1種目)】
9/28(土)~10/2(水) 江東区 若洲海浜公園ヨット訓練所(A海面・B海面)
 最寄駅は、新木場駅(JR京葉線、東京メトロ有楽町線)から都バス乗換
・9/28(土)12:00~13:20 トライアルレース 10レース
・9/29(日) 9:30~14:10頃? 第1・第2レース 20レース 
・9/30(月) 9:30~14:00頃? 第3・第4レース 20レース 
・10/1(火) 9:30~14:00 第5・代6レース 16レース 
・10/2(水) 9:30~ 9:45 第6レース 4レース
         11:30、14:30、15:00 表彰式
 (※)時間はレーススタート時間、「?」は前レース終了後にスタートの為、時間不明
 47都道府県の艇が一斉にスタートし、海面のマークブイを回航し、いかに速くゴールするかを競います。
 レースは最大で6回行われ、順位の合計で成績が決まります。天候により日程や海面の変更もあります。
 荒天でレースが中止になった場合、行われたレースのみで順位が決まります。
 (過去の国体でも第2~第5レースが中止になったこともあります。)

【カヌー(スプリント)】
10/4(金)~10/7(月) 大田区 京浜南運河特設カヌー競技場 (京浜島と羽田空港の間の運河)
 最寄駅は、JR大森駅から京急バス「京浜島海上公園」下車すぐ
・10/4(金)11:30~15:40 500m競技 予選 27レース
・10/5(土) 9:30~14:30 500m競技 準決勝・決勝 27レース
・10/6(日) 9:30~14:35 200m競技 予選・準決勝 44レース
・10/7(月)10:00~11:30 200m競技 決勝 10レース
 流れのない水面を利用し、一定の距離と水路を決めて着順を競います。
 姿勢と漕ぎ方が異なるカヤックとカナディアンの2種あります。

【カヌー(スラローム、ワイルドウォータースプリント、ワイルドウォーター1500m)】
10/4(金)~10/7(月) 青梅市 御岳渓谷特設カヌー競技場
 最寄駅はJR青梅線・御嶽駅、すぐ近くの御嶽橋の下がスタート地点、すぐ下流に会場あり。
・10/4(金) 9:30~13:50 ワイルドウォーター1500m 開始式、ノンストップトレーニング、決勝 男子20名・女子18名
・10/5(土) 9:30~15:10 スラローム(25ゲート) 男子25名・女子20名
・10/6(日) 9:30~15:10 スラローム(15ゲート) 男子25名・女子20名
・10/7(月) 9:30~11:55 ワイルドウォーター・スプリント 男子20名・女子18名 13:30 終了式

(3)次は、名所江戸百景をやっているブログらしく
【弓道】
9/29(日)~10/2(水) 東京都立小金井公園弓道場(近的)・特設遠的弓道場(遠的)
 最寄駅は、JR武蔵小金井駅・東小金井駅と西部新宿線花小金井駅から、バス乗り継ぎ
【なぎなた】
9/29(日)~10/1(火) 港区スポーツセンター 最寄駅はJR田町駅、都営地下鉄三田駅から徒歩3~5分
【剣道】
9/29(日)~10/1(火) 足立区 東京武道館 最寄駅は東京メトロ千代田線・綾瀬(あやせ)駅から徒歩5分 

(4)さらに、江戸時代関連として、
【空手道】・・・元は沖縄古武術
9/29(日)~10/1(火) 日野市ふれあい市民ホール
【銃剣道】・・・こんな種目あったのですか?明治以降だが、槍術の流れらしい
9/29(日)~10/1(火) 練馬区立総合体育館
【馬術】・・・武士の種目だが、競技自体は西洋式
10/3(木)~10/7(月) あきる野市特設馬術競技場
【柔道】・・・江戸時代は「柔術」で、なんでもありあり状態でしたが
10/5(土)~10/7(月) 足立区 東京武道館(剣道と同じ施設)
 デモスポ種目(一般参加)になると、すでに会期前に終了しましたが、「スポーツチャンバラ」とか「スポーツ吹矢」とかあり、驚きました。

(5)その他にも、近代・現代種目として、
【アーチェリー】 三鷹市大沢総合グラウンド特設会場
【フェンシング】 台東区 リバーサイドスポーツセンター体育館
【ライフル射撃(CPのみ)】 江東区 警視庁術科センター
【ボクシング】 日野市市民の森ふれあいホール
【自転車(トラック)】 立川競輪場
【自転車(ロード)】 奥多摩~八王子 特設ロードレースコース
【山岳】 東久留米市スポーツセンター(屋内・野外)
【ゴルフ】 八王子市 3コース
【ボウリング】 東大和市 東大和グランドボウル

(6)スポーツのメイン種目は、
【陸上競技】 10/4(金)~10/8(火) 調布市 味の素スタジアム
【体操・新体操】 八王子市
【重量挙げ】 国立市 市民総合体育館
【レスリング】 文京区 文京スポーツセンター

(7)良く知られている球技種目は西東京が中心
【ラクビー】
9/29(日)・30(月)、10/2(水)・3(木) 少年男子 江戸川区・陸上競技場と臨海球技場第一
9/29(日)・30(月) 成年男子 武蔵野市・武蔵野陸上競技場
【サッカー】
9/29(日)~10/3(木) 文京区・北区と、西東京10市
【バレーボール】
9/29(日)~10/2(水) 西東京6市
【卓球】
9/29(日)~10/3(木) 府中市の郷土の森総合体育館
【テニス】
9/29(日)~10/2(水) 世田谷区 3会場
【ソフトテニス】
10/4(金)~10/7(月) 世田谷区 3会場(テニスと同じ会場)
【ソフトボール】
9/29(日)~10/1(火) 三鷹市・福生市・瑞穂町・あきる野市
【軟式野球】
10/4(金)~10/7(月) 八王子市・立川市・府中市・昭島市・町田市・稲城市
【ハンドボール】
10/3(木)~10/7(月) 墨田区・品川区・新宿区、武蔵村山市・多摩市
【バスケットボール】
10/4(金)~10/8(火) 西東京5市
【バトミントン】
10/4(金)~10/8(火) 町田市立総合体育館
【ホッケー】 日野市 2会場
【公式高校野球(公開競技)】 八王子市民球場

(8)伊豆七島の種目は、以下の通りです。
【相撲】
9/29(日)~10/1(火) 大島町
【軟式高校野球(公開競技)】
9/29(日)~10/3(木) 八丈町
【トライアスロン(公開競技)】
10/5(土) 三宅村
【ふれあいフットサル(デモスポ)】 
10/6(日) 御蔵島、青ヶ島 (参加受付は終了しています)

(9)他県の開催種目
ライフル射撃(CP以外)は埼玉県長瀞町
クレー射撃は千葉県印西市、

(10)他の競技デモスポ(デモストレーション競技)も行われます。
 一般者参加なので、撮影無理かも知りませんが、変わった競技が多いので、見るのは面白いかもしれません。
 (参加受付けは終了のようです。ラジオ体操などは当日受付ですので、お調べください。)
 一部取り上げると、
・ローラスポーツ: 10/6(日)に江戸川区水辺のガーデン(篠崎・旧江戸川河川敷)
・キンボール: 9/29(日)に中央区立総合スポーツセンター(浜町)、10/6(日)に豊島区立豊島体育館
 大きなボール(キンボール直径122cm・重さ1kg)で、1チーム4人の3チームで「サーブ」、「レシーブ」をします。
・躰道(たいどう): 9/29(日)に中野区立中野体育館
 玄制流空手道(沖縄に伝わる手(ティ)が母体)を基に五つの体軸の動きを加えた武道です。
 空手の組み手・型にあたる実戦競技・法形競技と、芝居の殺陣(たて)のような展開競技の3種目があります。
・ラジオ体操: 9/29(日)7:30受付 墨田区錦糸公園野球場(錦糸町)、
        10/6(日)5:30受付 杉並区上井草スポーツセンター(NHK全国放送あり)
 ラジオ体操も、競技なのですか・・・・・! 当日、参加受付(3000人、朝早いです。1時間半で閉会です)です。
・フットサル: 9/29(日)に墨田区総合体育館(錦糸町駅) 5人制ミニサッカー
 その他にも色々あります。(大会前に終了している種目もありますので、ご注意ください)

(11)最後に閉会式 10/8(火) 調布市 味の素スタジアム
  (入場券が無いと入れません。9/24現在で、一般入場者追加募集中(先着2020名、9/30まで))

 急いで作り、見直し無しの為、漏れている競技があるでしょう。(体調が悪く、時間が無いので、ごめんなさい)

 なお、10/12(木)~10/14(土)には、共同開催の「第13回全国障害者スポーツ大会」が行われます。


名所江戸百景095 第113景 虎の門外あふひ坂 皇居外苑の二重橋と櫓

2013-09-25 07:55:20 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、虎ノ門(とらのもん)と、皇居外苑(こうきょがいえん)の二重橋(にじゅうばし)や櫓(やぐら)です。

【二重橋】
 下は、皇居で有名な二重橋の写真です。奥に見えるのは西ノ丸の伏見二重櫓(御太鼓櫓)です。
(絵画調)

 非常にややこしいのですが、写真の前に見えている石橋が「正門石橋」(明治20年完成)、そして、その奥に鉄で作られた「正門鉄橋」(昭和39年完成)があります。写真では、わずかに石橋の上に鉄橋が見えています。
 正確には、奥の鉄橋の方が、「二重橋」と呼ばれる橋だそうです・・・・!
 江戸時代は、この付近の堀は水深が深く、木造橋の橋桁が上下二段に重なっていた事からきた名前です。
 普段の皇居内は、立入禁止ですので、勝手に、二重橋を渡ることはできません。

 下の絵は、広重の名所江戸百景「第113景 虎の門外あふひ坂」(冬景)です。

 場所は、江戸城の外濠にある門(見附)の内、最も防御が固いと呼ばれていた虎ノ門の外側に位置します。
 絵の右に見える滝みたいな所は、溜池(たまりいけ)に造られた堰(せき、水をせき止めて、溜池の水位を上げている)で、ここから流れ落ちた水は、虎ノ門の前を通り、下流の汐入川(しおいりがわ)まで流れていくことになります。
 絵の左奥に続く路が、葵坂です。虎ノ門から赤坂方面に登っていく道です。
 広重の生きた江戸時代の町の人の生活が、最も冷え込む冬の寒い夜の中に表現されています。

【江戸の夜の商売 屋台そば】
  絵の真ん中付近の「二八そば」 ご存じ、小麦粉2割とそば粉8割で作られたそばです。
  絵の右下は、「しっぽく」 竹輪(ちくわ)などの具をのせた「そば」です。

【寒詣(かんもうで)】
 この絵で、最初に目につくのは、手前のふんどし一丁の男二人でしょう。寒詣をしている風景を描写したものです。
 寒詣とは、寒(かん)の三十日間の夜、寒さの中を寺社参りをして祈願する行事のことです。
 寒(かん)の三十日間とは、大寒(1/20頃)を中心として、寒の入りの小寒(1/5頃)から、立春前日の節分(せつぶん、2/4頃)までの寒さが最も厳しくなる30日間を指します。
 手に持っているのは、「金毘羅大権現」(こんぴらだいごんげん)と書かれた提灯(ちょうちん)です。

【虎ノ門の金毘羅神社(こんぴらじんじゃ)、金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)、琴平神社(ことひらじんじゃ)】
 金毘羅さんと言えば、四国・香川県にある有名な神社です。
 広重の絵の後ろ付近に讃岐(さぬき、現在の香川県)丸亀藩(まるがめはん)京極家(きょうごくけ)の藩邸の中に金毘羅神社がありました。毎月10日の日だけ、金毘羅神社への参拝を許可していたそうです。
 広重の絵は、三日月が寒々とした西の空に浮かんでいますので、別の日ですね・・・・・・・・・

 下の写真のように、現在の虎ノ門の明治22年に金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)に名称が変更しています。
 ビルの谷間と言うより、高層オフィスビルの虎ノ門琴平タワー敷地内に神社があるような複合施設になっています。

 立て札に書いてある様に、毎年10月に例大祭があるのですが、ここの祭りも一風変わっています。
 現在でも、10日は、初こんぴら、大祭、月次祭がある日と決められています。

 金刀比羅神社の銅鳥居の柱には、青竜・玄武・朱雀・白虎の彫物があります。11代・家斉(いえなり)の文政年間の頃に、町人により奉納されたそうです。
 社殿は、戦災で焼失し、昭和26年に再建された権現造りの鉄筋コンクリート製の建物です。

 金刀比羅神社の右側にある道路付近に溜り池からの水が流れていました。道路の向こう側にあるビルの反対側(外掘通りに面した)には、広重の絵の右上にある櫓が建ち並んでいたそうです。神社後方の交差点にあった虎ノ門に攻め込もうとする敵は、虎ノ門に行く前に、ここで側面から攻撃を受けることになるので、防御上は、かなり強固な門でした。
 (もっとも、一度も攻められること無く、明治維新を迎えましたが・・・・)

 ビルの中の神社でしたし、夏に祭りの景は多く選びましたので、広重の絵に描かれた櫓に注目して、百景を造ることにしました。再び、皇居外苑に戻ります。

 皇居外苑の観光スポットの一つ楠木正成(くすのきまさしげ)の像です。

 楠木正成公銅像の近くにレストハウスがあります。レストランがあり、有機野菜を使用しているそうです。
  営業時間は8:30~16:00(※ランチライム11:00~14:00)
 軽食・ソフトクリーム、売店やインフォーメションセンターもあり、皇居のお堀に住む魚も水槽で展示しています。

 江戸時代には、江戸城に多数の櫓がありました。現在は、3基を残すのみです。
 この付近の櫓や門は、全て東か、南向きですので、基本的には、午前中が順光です。

【桜田巽櫓(さくらだたつみやぐら)】
 巽櫓は、本丸の東南(辰巳、たつみ)の方角にある為に付けられた名前です。
 櫓は、「石落し」(石垣よりはみ出した出窓部)や、鉄砲・矢用の「狭間」などを備えています。

 交差点のすぐ近くにありますので、とても有名な風景で、桔梗濠(ききょうぼり)の水面に写る巽櫓の景観は、皇居の撮影スポットの一つです。奥に見えるのが江戸城の大手門です。
 昼間は、大手門から皇居東御苑(こうきょひがしぎょえん)に入り、本丸や二の丸庭園を見ることができます。
 (月・金・年末・年始は休みですが、祝日や不定休日、変更もありますので、事前にHPなどで確認してください)
 東南向きですから、午前中が順光なのですが、この時は東向きの石垣が工事中でした。
 (「くまドン版」では、東御苑や北の丸は別の季節にさせていただきます。)

【桔梗門(ききょうもん)、内桜田門】
 皇居前に美しく広がる松の緑、その北西端にある桔梗門は、いつも枡形城郭門と白壁の美しさを、お濠の水面に映しています。前のブログでも説明しましたが、正式には「外桜田門」に対して「内桜田門」と呼びます。
 江戸城を造った大田道灌の大手正門であった頃から、瓦に大田家の家紋の桔梗が施されていた為、桔梗門呼ばれています。
(絵画調)


【富士見櫓(ふじみやぐら)】
 現在の江戸城(皇居)に残っている唯一の三重櫓です。
 蛤濠(はまぐりぼり)の対岸にある石垣と木の上方に富士見櫓が見えます。どこから見ても美しいその姿から「八方正面の櫓」と呼ばれてきました。東御苑の南端からも見る事ができます。
 明治初期に撮影された、富士見櫓の写真です。

 皇居外苑レストハウスのインフォーメションセンターにあった写真だった思います?

【坂下門(さかしたもん)】
 江戸時代の頃は、門の橋を渡り、枡形門(ますがたもん、L字に曲がった二重の門)を通り、江戸城内に入り、左の坂を登ると西の丸御殿(現在は宮殿)がありました。その西の丸の坂下にあった門なのでこの名称となりました。
 幕末の14代・家茂(いえもち)の文久年間に、老中・安藤正信が6人の浪士に襲撃された「坂下門外の変」の起きた場所です。
 明治時代に橋や高麗門は撤去され、奥にあった渡櫓門(わたりやぐらもん)の向きを北面から東面に90度変えて、現在の場所に移築されました。

 手前の濠が蛤濠(はまぐりぼり)で、奥に見えるのが宮内庁(くないちょう)の建物、左に見える坂下門は、昨年は残念ながら工事中でした。

 再び、二重橋に戻りまして、
【伏見二重櫓(ふしみにじゅうやぐら)】
 二重櫓と、両側の多聞櫓(たもんやぐら、防御を兼ねて石垣の上に設けられた長屋造りの建物)からなります。
 伏見櫓の名称は、豊臣秀吉が造らせた京都の伏見城を取り壊して、その一部を使用したという伝えによりつきました。


 普段の皇居外苑の夜は、真っ暗なのですが、
 下の写真は、昨年、平成24年の大晦日(おおみそか)に撮影した二重橋のライトアップ写真です。

 本来、このライトアップは、外国からの王室などの来賓(らいひん)があり、宮中晩餐会(ばんさんかい)が開かれる時に、来賓を皇居に迎え入れる時に使用するライトアップなのです。
 (来賓の警備等が難しくなるので、タイミングを知る事は無理ですが、季節に関係なく、不定期にあるという事です。)

 昨年は、東京駅丸の内駅舎の改装が完了を記念して、東京駅などで特別ライトアップをしていたので、皇居でも年末・年始に皇居外苑の櫓や二重橋でもLED照明による特別ライトアップが行われました。その時の写真です。
 巽櫓の先に、桔梗門と青くライトアップされた富士見櫓が続きます。

 頻繁にライトアップをすれば、電力費と補修費がかかり、税金が使われている事を考えると、勝手なことは言えません。しかし、この時は、めったに無い事ですので、ありがたく撮影させていただきました。
 この写真を、広重の名所江戸百景「第113景 虎の門外あふひ坂」に対応する「くまドン板」の景(確定・冬景)とさせていただきます。
 (このプログは、名所江戸百景の現代版である「くまドン版」を作ることを第一目標としています。)

 今回は、これで終わりとさせていただきます。

 次回からは、10月分の景となりますが、昨年10月上旬に撮影対象だった彼岸花は、9月中にブログにアップしてしまい、今年の体育の日は10月14日に1週間程後ろにずれましたので、10月中旬になるまで、「名所江戸百景」で更新する景がなくなりました。ちょうど、スポーツ祭東京2013(東京国体、9/28~10/8)があり、休みが何日が取れましたので、撮影に行かせていただきます。

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名所江戸百景094 第3景 山下町日比谷外さくら田 日比谷公園 秋の花

2013-09-22 22:30:32 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、桜田濠・桜田門の続きとして、日比谷公園(ひびやこうえん)付近についての話となります。

 桜田門の前にある交差点から、凱旋濠(がいせんぼり)沿いに東に進み、祝田橋(いわいだばし、江戸時代は無かった)の交差点の対角側に日比谷公園があります。

 交差点を渡り、日比谷公園の西北側の入り口に入った途端、この風景です。昨年の彼岸花の開花は遅く、10月上旬になって、やっと満開になりました。
 今年平成25年の彼岸花の成長は、有名な埼玉県の巾着田(きんちゃくだ)のHPで見頃を迎えている(平年並み)との情報を見かけました。日比谷公園の彼岸花もかなり開いているとの情報(上の写真と下の写真の中間ぐらい)のブログもありました。今回の3連休も休みがありませんので、確認できませんが、お彼岸に当る明日9/23(月)は見頃かもしれません。(責任もてませんので、不明確でごめんなさい)

 ちなみに昨年の9月末に行った時は、下の写真の状態で、ほとんどが咲く前のツボミ状態でした。上の写真との差は、わずか6日です。さらに、その6日前にも行ったのですが、全く咲いていませんでした。彼岸花は、咲き始めると早いです。

 彼岸花は、地面から出てきて、花が咲く間での期間が1週間だそうです。植物の開花の早さには驚かされます。
(絵画調)


【日比谷公園】
 東京都管理の公園で、明治36年に開園した日本初の洋風式公園です。洋式花壇には四季折々の花が咲き、大小の野外音楽堂や公会堂がある庭園です。


 江戸時代の日比谷公園付近は、庭園どころか、大きな藩の上屋敷(かみやしき)が建ち並ぶ場所でした。
 さらに、その以前の江戸時代初期までは、江戸城の東側や日比谷公園は、「日比谷入江」と呼ばれるが入江になっていて、海だったのでした。日比谷周辺は、初代将軍・家康(いえやす)が天下普請で諸国の大名に入江を埋め立てさせて造った土地だったのです。

 明治になり、藩が無くなると、上屋敷も無くなり、更地になったそうです。
 一時、陸軍の操練所が置かれましたが、これも別の場所に移転しました。
 日比谷公園の土地は、昔は入り江だったことから、地盤が悪く、大きな建物の建設に向かないという理由から公園になることになりました。

【日比谷入江】
 徳川家康が関東に入府した頃は、江戸城の東側は、日比谷入江と呼ばれる海でした。
 下の写真は、以前、「芝愛宕山のほおずき市」で説明用に作った図ですが、その時は完成が間に合いませんでした。地形図ですから、黄色の部分が台地、水色が低地、緑色が中間の高さとなっています。
 「国土地理院ホームページ掲載のデジタル標高地形図画像データ(東京東部地形図)を使用しました。」

 図の中心に、緑色(微高地)エリアの神田-日本橋-京橋-銀座-新橋ラインがあるのが分かりますでしょうか。
 江戸時代以前には、ここに江戸前島と呼ばれる岬があり、その両側の水色のエリアは海や砂州、湿地帯でした。
 江戸時代以前ですから、正確な地形は不明ですが、江戸前島の左の水色のエリア付近が日比谷入江と呼ばれる所です。現在の新橋と芝愛宕山の付近を入江の入り口として、日比谷公園や皇居外苑まで海が入り込んでいて、湿地帯が広がっていたそうです。その後、天下普請で、神田山を切り崩した土で、日比谷入江を埋め立て行きました。
 横道に逸れますが、江戸前島の東にある隅田川河口の鉄砲洲付近にも砂州が伸びていて、江戸前島と間にも入江があったようです。その後、江戸時代に埋め立てられてできたのが、築地(つきじ)や深川(ふかがわ)の土地です。

 下の絵は、広重の名所江戸百景「第21景 芝愛宕山」(春景)です。

 日比谷入江や築地付近は、徳川家康(とくがわいえやす)が関東に入府した頃は海でした。江戸時代にこれらの場所は埋め立てられ、そこに藩(はん)の屋敷(やしき)が作られました。
 ここで、広重の絵は、幕府が絵に問題が無いか確認(検印)してから出版されるため、藩の屋敷を描かず、青色や黒色で塗りつぶされています。
 大雑把(おおざっぱ)な話ですが、広重は意識していないにも関わらず、青色や黒色の部分を海として見ると、家康が関東に入府した頃の江戸前島の景色に近い雰囲気が見えるのです。(むろん、正確に言えば違うでしょう。埋め立てた土地と藩の屋敷エリアが完全に一致している分けでもありませんし、左奥に見える陸地の深川付近(江東区南部)は、荒川・利根川河口に砂州の島と海でしたしね。それから、佃島も砂州の島でした。)

 日比谷公園(下図の赤い星印)の北側には、内堀の一部である日比谷濠(濃い青色)が、今もあります。日比谷公園の東側にある首都高速線沿いには、江戸城の外堀川(図右の紫線)がありました。
 そして日比谷公園北東側の内側の土地には、外堀と内堀の日比谷濠(ひびやぼり)を結ぶL字型の濠(図の赤線)がありました。そして、日比谷公園の北東部入り口付近には、日比谷見附門(ひびやみつけもん)と呼ばれる門がありました。
 「国土地理院ホームページ掲載のデジタル標高地形図画像データ(東京東部地形図)を使用しました。」

 今回の図も、濠の線を正確には把握しきれていないので、大雑把な図です。ミスがあるかもしれませんが、ご理解ください。
 この濠を埋め立てる時に、その一部を「心字池」として、石垣と共に、公園に和風的部分を残しています。

 心字池にも花が植えられていました。時間帯が遅いので、手前が日陰になりましたが、日本古来の石垣と西洋風花壇の組み合わせですが、もう少し、和風の「名所江戸百景」らしくならないかなと思いました。

 下の絵は、広重の名所江戸百景「第3景 山下町日比谷外さくら田」(春景)です。

 羽子板(はごいた)、凧揚げ(たこあげ)と、正月らしい遊びが描かれています。左手前は門松(かどまつ)でしょうか?遊んでいる人を絵の外に出しているのは、何か理由があるのでしょうか?堀の向こう側は上屋敷ばかりですが、堀の手前は、普通の町のはずなのですが・・・・(「くまドン」の知識ではここで行き詰りました。)
 絵の堀は、「く」の字型に曲がっているように見えます。左の松の所で、分かり難いのですが、左にも分岐してます。ここには、山下門がありましたので、絵の左に外して、故意に描かないようにしたのでしょうか?(謎です)。外掘は、手前の右側からの左へ続いています。絵では見えませんが、堀の奥の方で右に曲がってた先が、日比谷公園の心字池と石垣として残っている所です。
 正面は建物は、肥前(現在の佐賀県)鍋島藩(なべしまはん)の上屋敷で、川の向こう側は上屋敷が並んでいました。右の石垣も上屋敷がありました。
 現在においては、絵の描かれた場所が、泰明小学校(たいめいしょうがっこう)、絵の奥正面が日比谷公園で、左側に「帝国ホテル」、右側に「シアタークリエ」、「東京宝塚劇場」、「日生劇場」が並んでいます。

 実は、この絵が描かれた付近で撮影した写真がありまして、山王祭の話の時に見せました。
 前のブログに戻るのが、大変ですので、別の写真を載せておきます。

 広重の絵とは、反対向きに東側を撮影していますが、撮影している場所の右側が「帝国ホテル」で、左側が「シアタークリエ」、後ろに日比谷公園があります。前方のJR線と首都高速道路の先に泰明小学校があります。
 「名所江戸百景042 第51景 糀町一丁目山王祭ねり込 日枝神社の山王祭(2)」にも、ここで撮影した山王祭りの別の写真があります。

 たまたま偶然、昨年は、日比谷公園で花・庭のコンクールのようなものやっていました、今年は無いようですが、秋の七草も咲いていましたので、2枚ほど載せさせていただきます。
 キキョウ(桔梗)

 ナデシコ(撫子)


 稲の収穫を題材にした作品がありました。江戸時代であれば、江戸の町の外には、田園が広がっていましたが、現代の東京23区では、公園の一部を除き、田に植えた稲を見る事は不可能です。


 池の近くには、彼岸花を含めて、色々な植物が植えられています。イネ科の植物も植えられています。

 池や石垣を組み合わせて、作画してみましたが、まだ穂が開いていなかったので、後日、再挑戦となりました。

 穂が十分に開いた状態で、石垣や植物にも西に傾いた日があっています。とても地味な写真で、近くに彼岸花も咲いていましたが、桜田濠で、彼岸花の景は作りましたので、

 この写真を、広重の名所江戸百景「第3景 山下町日比谷外さくら田」に対応する「くまドン板」の景(確定・秋景)とさせていただきます。
 (このプログは、名所江戸百景の現代版である「くまドン版」を作ることを第一目標としています。)

 3回目の撮影でも、同じような写真をとりましたが、日が沈むのが早くなりましたので、やや石垣の日陰が多くなり過ぎました。この場合、絵画調の方が雰囲気が良いのですが、

 段階的に露出を変えて撮影しました。絵画調ですが、これだけ雰囲気が変わります。上はハイキー調(明るめ)、下はローキー調(暗め)の表現です。


【日比谷公園のイベント情報】
 日比谷公園の情報を調べていたら、平日ですが、以下のような平成25年10月までのイベントがありました。
(1)警視庁音楽隊 水曜コンサート(10月まで)  12:00~13:00 小音楽堂 ※雨天中止
(2)東京消防庁  金曜コンサート(10月まで) 12:00~13:00 小音楽堂 ※雨天中止

 長くなりましたが、今回は、これで終わりとさせていただきます。

 次回は、引き続き、日比谷公園の隣にある虎ノ門(とらのもん)周辺と皇居外苑の予定です。

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名所江戸百景093 第54景 外桜田弁慶堀糀町 桜田門の彼岸花

2013-09-20 07:55:09 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、桜田濠(さくらだぼり)の彼岸花(ひがんばな)に続いて、桜田門(さくらだもん)付近の撮影です。
 下の写真は、桜田門の二の門である渡櫓門(わたりやぐらもん)を入り口側(西)から撮影した写真です。

 写真には、影しか写っていませんが、右後方には、一の門である高麗門(こうらいもん)があります。

 一応、イメージの補足として、桜田門周辺の地形図を載せておきます。(黄色が台地、緑・水色の順に低くなります)
 「国土地理院ホームページ掲載のデジタル標高地形図画像データ(東京皇居周辺)を使用しました。」


【桜田門(外桜田門)】 重要文化財
 桜田門は通称です。正式名称は、「旧江戸城外桜田門」です。桜田門は、「外桜田門」(図の赤○)と「内桜田門(桔梗門)」(図のオレンジ○)の二つがあるのでした。通常は、この「外桜田門」を桜田門と呼んでいます。(まぎらわしいですね・・・!)
 最初に江戸城を造った太田道灌(おおたどうかん)の時代から、南側の出入り口になっており、防御の要でした。
 江戸時代初期は、柵戸仕立ての門(柵戸は、江戸などで表通りの町境の要所に設けられた防御の門)でしたが、
 3代・家光の寛永年間に、現在の侵入経路が「L字型」に曲がった桝形門(ますがたもん)が造られました。

 下の写真は、桜田門の内側(東)から見た写真です。門の内側の堀も桝形に合わせて、L字型に曲がっています。

 昨年、平成24年9月は暑く、彼岸花が見ごろになったのは、10/5頃の撮影だったのですが、すでに工事は始まっています。工事の資材を避けながらの撮影です。

 外側の一の門である高麗門(こうらいもん)と、内側の二の門である渡櫓門(わたりやぐらもん)の二重構造になっています。二つの門の間が、直角(L字型)に曲がった桝形(ますがた)になっていて、攻撃側が、一の門を突破しても、二の門があるので前に進めず、そこで防御側から集中砲火を浴びるという恐ろしい構造です。
 戦国末期以降の城に行きますと、見かける事が多い構造の門です。
 (ただし、江戸城の外掘を突破されて、内堀まで攻め込まれている時点で、負け戦ではないか?と思いますが・・・)
 大正12年の関東大震災で一部が破損した為、鋼鉄土蔵造りに改修されました。

 桜田濠は、皇居の内堀のなかでも、水質が良い方なので、水面に水藻も見えます。

 画像の奥にある土塁には、赤い彼岸花が、群生して咲いています。内堀外側とは、咲いている数が全く違います。
 当然、皇居内側は立入禁止ですが、「人が立ち入らないだけで、こうも違うのか!」と考えさせる一面でもあります。


 下の絵は、広重の名所江戸百景「第54景 外桜田弁慶堀糀町」(夏景)です。

 前回説明したので、今回は省略させていただきます。

 今回は、9下旬~10上旬に撮影した写真ですが、昨年の平成24年10月から平成25年6月まで、桜田門の保存修理工事がありました。桜田濠の保存工事も始まっていて、後日、桜田門も工事用シートに覆われてしまいました。
 その為、桜田門付近は撮影不能ということで、、「くまドン版」の百景の対象外としました。
 「くまドン版」では、この景を、江戸城の別の内堀の写真に使用させていただきます。
 現在、工事は完了しています。

 皇居外苑の南側や東側にある土塁付近には、彼岸花が奇麗に咲いている所があります。

 光線状態を見ながら、皇居の東側・桜田濠・日比谷公園付近で、一日のんびり撮影するのも良いかもしれません。


 桜田門を出た所の交差点には、霞が関(かすみがせき)の法務省(ほうむしょう)の建物があり、撮影ポイントです。

 この建物は、西向きですので、午後が順光となります。

 皇居の内堀には白鳥がいますので、撮影のアクセントになります。

 夕方、日が暮れるのも早くなってきました。桜田門の屋根を入れて、日の沈むタイミングを待ちました。

 夕日が沈んでから大分過ぎましたが、西の空には、まだ明るさが残っています。桜田門付近から霞が関(かすみがせき)の官庁街に向かっての撮影となりました。

 この写真と逆に霞が関から描かれた広重の絵があります。
 下の絵は、広重の名所江戸百景「第2景 霞がせき」(春景)です。

 霞が関の高台から東方向を見下ろした絵ですが、この絵については、また別の時期とさせていただきます。

 最後は、日比谷濠(ひびやぼり)を手前に入れて、有楽町(ゆうらくちょう)方面の風景です。

 さすがに、この時間帯で高画質撮影(ISO100~200)になると三脚は必須です。
 一番困るのは、暗くてピントが合わないことです。明るい所を見つけて、ピント位置をマニュアルで合わせ、何回かシャッターボタン半押し(AFロック)を繰り返して、やっとピント合わせ成功です。

 今回は、これで終わりとさせていただきます。
 今年の彼岸花の満開日は、平年並みなのか、遅いのか分かりませんが、奇麗に咲いていただけるとありがたいのですが・・・・(埼玉県の巾着田(きんちゃくだ)の彼岸花は順調に伸びて、早咲きは少し咲いているらしいです。東京中心部は気温が高いですが、あちこちで一番花が咲き始めた所もあるようです。)

 9月分ブログは、9月上旬の暇な時に作成して、少し修正が残っている程度なので、問題無いのですが、やっと最近、仕事が増えてきたので、逆に他人のブログを見に行けなくなりつつあります。
 (生きる為には仕方がありません。ごめんなさい)
 次回は、引き続き、同じ日に撮影した日比谷公園や皇居外苑の話が続きます。

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