こんにちわ、「くまドン」です。
今回も、2020年東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場の建替問題の続きです。
6/22(月)の定例記者会見で、下村博文・文部科学相が、「建築家の槇文彦(まき ふみひこ)氏らのグループが示したデザイン見直し案に対し、謙虚に耳を傾けたい」と発言しました。この言葉を聞いて、無駄な建設費のかからない設計に見直して、税金のムダ(無駄)使いをなくすのかと期待しましたが、あっさり裏切られました!
そのわずか2日後に、デザインを一部変更しただけで、建築設計上は何の役にも立たず、建設費が非常に高くなる元凶になっている「キルアーチ」と呼ばれる見た目だけ派手な流線型の2本の柱を残して、「2500億円もの建設費をかける。ラクビー・ワールドカップ2019に間に合わないから、7月上旬には建設会社と契約する」と言い出しました。国民や都民の税金を何だと思っているのか(怒り)!!!
断固・反対です。無駄な「キールアーチ」の設計を中止して、設計のムダを徹底的して減らした設計にして、国民の負担の少ない新国立競技場を建設して欲しいです。つまらない外国を気にしたブライドの為に、日本の国民の負担をいたずらに増やさないでください!
(ロンドンオリンピックを行ったイギリスは、国民の反対を受け入れて、建設費用も、オリンピック後の維持費も抑えた競技場に設計変更していますよ!国際的体面がどうしたというのか!ムダな税金を浪費して、将来の子供たちに負担をかけ続ける過大な新国立競技場を造るなどと言って恥ずかしいと思わないのか?)
前回のブログにも載せた新宿センタービルの53階(高さ210m)に無料展望ロビーから撮影した写真です。真ん中のオレンジ色の競技場が解体前の国立競技場です。撮影日は、平成24年4月初めの頃ですから、解体前の写真です。平成27年6月現在は解体済みで更地になっています。
国立競技場のあった場所に、見た目の派手な流線型にドームを作っても、空(むな)しい限りで、不要です。散々、国民や都民の税金をムダ(無駄)に浪費したあげくに、予算を認めさせる為の甘い見積もりの運営計画で、赤字をバラまいてい迷惑をかけ続ける負の遺産にしかならないのですから(怒り)!
【 建築家の槇文彦氏らのグループが示したデザイン見直し案とは 】
槇文彦氏を中心とするグループ(槇文彦、大野秀敏、中村勉、元倉真琴、山本圭介、古市徹雄)が、2020年東京オリンピックの新国立競技場の建替問題で、コスト高と工期の長さの要因となっているキールアーチ構造を取り止め、これまでのオリンピックで主会場として広く用いられている構造形式と客席にのみを覆う屋根形式にするべきである、という提言を発表した。提言した競技場は、オリンピックおよびラグビーワールドカップ等のスポーツに関する要求条件を満たし、建設予算の削減、工期短縮も可能としています。内容は以下の通りです。
①屋根は観客席用に限定する。屋根開閉装置、芝生育成の装置、閉鎖開口部等は不要になる(競技場の運営経費も削減となる)。結果として、それらを支えていた長辺方向のキールトラスは不要となる。
これによるコスト削減は約1500億円内外が期待できる。
②恒久観客席6万人席以内の規模、2万人席は仮設とし、オリンピック開催時は8万人とする。
この2点の変更を行うことにより、全体で約1000億円内外で42ヶ月程度の工期で建設が可能となる。
③これまでの国立競技場の使用例を参考とし、様々なイベントにより対応しやすいデザインとする。
④現行案に対して、大幅な変更となるが、設計体制については、デザイン監修者以外の設計・施工体制は継続して設計、建設にあたることが可能である。(JSCとデザイン監修者との契約変更については、国民の納得のいく方法で行う。
また、サッカー協会が騒いでいたFIFAワールドカップの競技場の規定は、「開幕戦と決勝戦の競技場が収容8万人以上で、フィールドでは無く、観客席の2/3以上が屋根で覆われていること」となっているので、上記①②で問題ないはずです。
それにしても、新国立競技場の建設費のいい加減ぶり(どんぶり勘定)は以下の通りです。あきれはてます。
(1)オリンピック2020の東京開催前のJSC(日本スポーツ振興センター)の見積もりが1300億円
(2)オリンピック2020の東京開催決定するや否や、改築費が3000億円に膨れ上がります。
(3)こんなバカな話があるかと国民の批判により、床面積や高さを縮小するなどして、昨年2014年5月に1625億円に圧縮したとされていました。この計画により、旧国立競技場の取り壊しを始められました。
(4)最近になって、下村博文・文部科学相から建設会社の試算で、建設資材の高騰を含めて、3000億円を超えて、工期も間に合わないという話が、いきなりでてきました。しかも、東京都にも500億円も負担しろと言ってきました。
(5)今回も、少し変更して、根本的な設計費削減を行わず、どんぶり勘定を2500億円に減らしたから、2019年のラクビーワールドカップに間に合わないから、7月上旬には建設業者と契約をすると一方的です。
(2)や(4)のように、ぎりぎりまで不利な情報を出さないで、バブル時代の無駄に建設費のかかる過大な施設を建設しようとしている事自体、国民の税金をムダに浪費する計画を立てているようなものです。
この一年間、東京都は、新国立競技場以外の種目の競技場の建設予算を削減する為、必死に改善案を模索して、20種目以上の競技場を確定してきました。「くまドン」は、その努力に評価をします。各競技場のルールなどの制約があるので、「くまドン」も余計な事を云わずに黙っていました。他の競技場が、こんなに何度も見直しを検討しているのだから、特に情報もなかったのですが、当然、新国立競技場の方も、しっかり見直しているのだろうと思っていました。
しかし、新国立競技場を担当していた国とJSC(日本スポーツ振興センター、文部科学省の外郭団体)は、この一年の間、なんの危機感もなかったたようです(もしくは、競技場の設計を変更させない為に黙っていたか?)。今年になって、突然、新国立競技場の建設に3000億円もかかり、間に合わないから、そのまま建設すると言い出す有様です。国民の税金をいたずらに使うのが当たり前のような考えしかない有様です。
過大な新国立競技場建設には、とことん反対しましょう!
当然、東京都は500億円の無駄な負担金を払う必要もありません。
「2016年夏季オリンピック」の東京招致運動に失敗後、当時の石原慎太郎・東京都知事「2020年夏季オリンピック」にも東京が立候補するという話が出ました。リーマンショック後の先進国経済の破綻の影響が大きく、日本も急激な不況が訪れた時でした。結構、「税金の無駄遣いだ!」との意見も強く、コンパクトなオリンピック会場を目指して、メインスタジアムも、前回は晴海埠頭(はるみふとう)に新築の予定だったのを、現在の国立競技場の改築に変更になりました。(冷静に考えると、改築だから、国立競技場を壊す必要はなかったわけです。)招致予算も20億円程度に減らして、とことん節約することにしました。
基本的に、「新しい遺産(レガシー)を造る」では無く、「過去の遺産(レガシー)があるから最低限の予算でオリンピックができる」という考えだったのです。いつのまにか「レガシーを残す」にすり替えられているだけです。
平成25(西暦2013年)9月に2020年夏季オリンピックを東京で行う事が決定しましたが、決定する一年前の平成24年(西暦2012年)頃は、オリンピック候補地の一番手はトルコ(イスタンブール)、二番手はスペイン(マドリード)、最下位の三番手が東京でした。前回の招致失敗もあり、この時点では、東京都民も日本国内も、あまりオリンピック招致に関心がありませんでした。
そうした中、平成24年(西暦2012年)11月に「新国立競技場基本構想国際デザインコンクール」の最終審査が行われた分けで、審査員の好みで、実際の設計費や実現性を全く考慮していないデザインが優勝した事が、今回のデザイン問題になった分けです。(1位の優勝者に2000万円の賞金を渡している時点で、税金のムダ使いだとと思うのですが・・・)。東京はオリンピック候補地の三番手とういうことで、選ばれる可能性が無かったので、このようなデザインの新国立競技場を建設することは無い思っていましたから、都民や国民の関心はありませんでした。正直、この時点で、ラクビーワールドカップ2019に新国立競技場を使用するなどという話は聞いたこともありませんでした。オリンピックのメイン会場としての扱いでした。
つまり、ほとんどの日本人が招致できると思っていなかったわけですから、新国立競技場の建設を深く考えることもなかったのです。
ところが、1年後にオリンピックの最終選考が近づいてくると、3カ国の状況が変化してきます。
トルコはシリア内戦により、国境付近での軍事的衝突の危険が発生し、
高い経済成長がセールスポイントであったスペインはリーマンショック後の経済不振により、当初日本が訴えていた「お金のかからないオリンピック」をセールスポイントにする状況になりました。
なぜか日本の方が有利に条件が整い、立場が逆転する不思議な状況が発生しました。結果的に、オリンピック2020開催地に東京が選ばれる可能性が出てきた分けです。
オリンピック2020に東京が選ばれる可能性が高くなってくると、今まで距離を置いていた人達が目の色を変えて、途端に押し寄せてきます。
それ以前は、石原・元知事の後を継いだ、猪瀬(いのせ)・前都知事の主導でオリンピック誘致していのですが、森・元首相が割り込んできて、組織委員会の会長人事を巡って争いが始まります。
最後は、猪瀬知事の都知事選での選挙資金疑惑により辞職したため、森元首相が組織委会長となりますが、この辺も自民党側の故意のリークかな?と思っています。(以前は自民党が民主党相手に国会で不利になると、たまに似たような民主党議員に都合が悪い情報のリークやっていましたからね)
こうして、マスコミに「船頭多くして船山に登る」と批判されている森喜朗・組織委会長を含めて、30人以上もの会長・理事(名誉職、かつ、月額報酬10万円~200万円=税金のムダ使い)が沢山いる「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」が、1年間、まったく危機感も無く、新国立競技場の設計見直しを放置していた分けです。
これに対して、新国立競技場以外を担当した東京都は、かなり努力したと、「くまドン」は思っています。東京都に責任は無いです。
新国立競技場のデザインコンペで優勝したザハ・ハディッド氏は、建築家というよりは、芸術家に近く、国際的な賞を受け、国際的なコンペで優勝しても、実際の建築は中止のなる事が何度もあった方です。逆に言えば、前例は、いくらでもあるのです。
さらに、ザハ・ハディッド氏は、芸術家としての性格要因が強く、デザインの一部変更に対しては反対で、決して妥協(だきょう)しません。
「くまドン」は、日本の一国民として、異常に高騰した建設費税金のムダ使いに断固反対しますので、この問題に対応する為には、デザインを根本的に見直し、建設費や維持費を最小限に抑えた設計に変更するべきと思っています。
色々と話すと、途中で何を言っているのか分からなくなりますので、前回の先頭に話しました「くまドン」の結論を、もう一度書いておきます。
1.現在の新国立競技場の設計は、無駄が多すぎるので、デザインばかりを気にしたドームの設計を根本から見直し、建設費を抑えて、耐震性にも優れた設計に変更して欲しい。(税金の無駄つかいをなくしましょう。)
また、競技場内部の設備も、各団体の要求を不要に受け入れ、運用費や保守費に対する考えが甘いので、競技場内部の設備も、徹底的に見直して縮小して欲しい。(税金の無駄つかいをなくしましょう。)
2.過大に高騰した建設負担を国が東京都に500億円も求めていますが、過大な設計を変更しない国側に問題であり、東京都は断固拒否して払う必要はないです。上の1.で書いたように国側が無駄な設計計画を変更して、国が費用負担すべきです。
3.「ラクビーワールドカップ2019」について
新国立競技場の完成が間に合わないのであれば、東京会場は、多くラガーマンの血と汗が凍みこんだラクビー聖地である「秩父宮ラグビー場」で行うべきです。まともに考えれば、ラクビーワールドカップを見に来る観客は根っからのラクビーファンしかいないはずですから、日本のラクビー聖地でトライを決めれば、過去のラガーマンは、それで十分に盛り上がるはずです。「秩父宮ラグビー場」が不可能でも「味の素スタジアム」で問題ないと思います。
(3.については、前回のブログで書きました。)
基本的に「新国立競技場がラクビーワールドカップ2019用だ」と森・元首相が言っているのは、森・元首相の拡大解釈からくる思い込みですから、「秩父宮ラグビー場」でやりましょう。
無理して、過大な建設費・維持費の新国立競技場でラクビーのトライを決めても、国民の不満を買うだけです。
(1)前回作成したブログは以下のとおりです。
「名所江戸百景236 新国立競技場の問題について(1) ラクビーワールドカップ2019」
ブログの考えをまとめる時間がなくなりましたので、所々、切れ切れですが、これで終了とさせていただきます。
元々、政治がらみの話は気が進まない上に、ブログ作成中に何度もキーボードの操作ミスにより、せっかく入力した文章がセーブされずに消えて再入力になる状況が重なり、ブログを作る気力が何度もなくなりました。
やっと今回分を作成しましたが、これから2週間程、ブログ作成ができない日が続きますので
とりあえず、次回はオリンピックの話を中断して、いつもの簡単にできるブログを作成して、気分転換に入れておきます。
(もっとも、写真・旅行・歴史が本来の「くまドン旅日記」で、今回のパターンが脱線状態で、ストレス溜まり気味なのですが・・・)
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今回も、2020年東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場の建替問題の続きです。
6/22(月)の定例記者会見で、下村博文・文部科学相が、「建築家の槇文彦(まき ふみひこ)氏らのグループが示したデザイン見直し案に対し、謙虚に耳を傾けたい」と発言しました。この言葉を聞いて、無駄な建設費のかからない設計に見直して、税金のムダ(無駄)使いをなくすのかと期待しましたが、あっさり裏切られました!
そのわずか2日後に、デザインを一部変更しただけで、建築設計上は何の役にも立たず、建設費が非常に高くなる元凶になっている「キルアーチ」と呼ばれる見た目だけ派手な流線型の2本の柱を残して、「2500億円もの建設費をかける。ラクビー・ワールドカップ2019に間に合わないから、7月上旬には建設会社と契約する」と言い出しました。国民や都民の税金を何だと思っているのか(怒り)!!!
断固・反対です。無駄な「キールアーチ」の設計を中止して、設計のムダを徹底的して減らした設計にして、国民の負担の少ない新国立競技場を建設して欲しいです。つまらない外国を気にしたブライドの為に、日本の国民の負担をいたずらに増やさないでください!
(ロンドンオリンピックを行ったイギリスは、国民の反対を受け入れて、建設費用も、オリンピック後の維持費も抑えた競技場に設計変更していますよ!国際的体面がどうしたというのか!ムダな税金を浪費して、将来の子供たちに負担をかけ続ける過大な新国立競技場を造るなどと言って恥ずかしいと思わないのか?)
前回のブログにも載せた新宿センタービルの53階(高さ210m)に無料展望ロビーから撮影した写真です。真ん中のオレンジ色の競技場が解体前の国立競技場です。撮影日は、平成24年4月初めの頃ですから、解体前の写真です。平成27年6月現在は解体済みで更地になっています。
国立競技場のあった場所に、見た目の派手な流線型にドームを作っても、空(むな)しい限りで、不要です。散々、国民や都民の税金をムダ(無駄)に浪費したあげくに、予算を認めさせる為の甘い見積もりの運営計画で、赤字をバラまいてい迷惑をかけ続ける負の遺産にしかならないのですから(怒り)!
【 建築家の槇文彦氏らのグループが示したデザイン見直し案とは 】
槇文彦氏を中心とするグループ(槇文彦、大野秀敏、中村勉、元倉真琴、山本圭介、古市徹雄)が、2020年東京オリンピックの新国立競技場の建替問題で、コスト高と工期の長さの要因となっているキールアーチ構造を取り止め、これまでのオリンピックで主会場として広く用いられている構造形式と客席にのみを覆う屋根形式にするべきである、という提言を発表した。提言した競技場は、オリンピックおよびラグビーワールドカップ等のスポーツに関する要求条件を満たし、建設予算の削減、工期短縮も可能としています。内容は以下の通りです。
①屋根は観客席用に限定する。屋根開閉装置、芝生育成の装置、閉鎖開口部等は不要になる(競技場の運営経費も削減となる)。結果として、それらを支えていた長辺方向のキールトラスは不要となる。
これによるコスト削減は約1500億円内外が期待できる。
②恒久観客席6万人席以内の規模、2万人席は仮設とし、オリンピック開催時は8万人とする。
この2点の変更を行うことにより、全体で約1000億円内外で42ヶ月程度の工期で建設が可能となる。
③これまでの国立競技場の使用例を参考とし、様々なイベントにより対応しやすいデザインとする。
④現行案に対して、大幅な変更となるが、設計体制については、デザイン監修者以外の設計・施工体制は継続して設計、建設にあたることが可能である。(JSCとデザイン監修者との契約変更については、国民の納得のいく方法で行う。
また、サッカー協会が騒いでいたFIFAワールドカップの競技場の規定は、「開幕戦と決勝戦の競技場が収容8万人以上で、フィールドでは無く、観客席の2/3以上が屋根で覆われていること」となっているので、上記①②で問題ないはずです。
それにしても、新国立競技場の建設費のいい加減ぶり(どんぶり勘定)は以下の通りです。あきれはてます。
(1)オリンピック2020の東京開催前のJSC(日本スポーツ振興センター)の見積もりが1300億円
(2)オリンピック2020の東京開催決定するや否や、改築費が3000億円に膨れ上がります。
(3)こんなバカな話があるかと国民の批判により、床面積や高さを縮小するなどして、昨年2014年5月に1625億円に圧縮したとされていました。この計画により、旧国立競技場の取り壊しを始められました。
(4)最近になって、下村博文・文部科学相から建設会社の試算で、建設資材の高騰を含めて、3000億円を超えて、工期も間に合わないという話が、いきなりでてきました。しかも、東京都にも500億円も負担しろと言ってきました。
(5)今回も、少し変更して、根本的な設計費削減を行わず、どんぶり勘定を2500億円に減らしたから、2019年のラクビーワールドカップに間に合わないから、7月上旬には建設業者と契約をすると一方的です。
(2)や(4)のように、ぎりぎりまで不利な情報を出さないで、バブル時代の無駄に建設費のかかる過大な施設を建設しようとしている事自体、国民の税金をムダに浪費する計画を立てているようなものです。
この一年間、東京都は、新国立競技場以外の種目の競技場の建設予算を削減する為、必死に改善案を模索して、20種目以上の競技場を確定してきました。「くまドン」は、その努力に評価をします。各競技場のルールなどの制約があるので、「くまドン」も余計な事を云わずに黙っていました。他の競技場が、こんなに何度も見直しを検討しているのだから、特に情報もなかったのですが、当然、新国立競技場の方も、しっかり見直しているのだろうと思っていました。
しかし、新国立競技場を担当していた国とJSC(日本スポーツ振興センター、文部科学省の外郭団体)は、この一年の間、なんの危機感もなかったたようです(もしくは、競技場の設計を変更させない為に黙っていたか?)。今年になって、突然、新国立競技場の建設に3000億円もかかり、間に合わないから、そのまま建設すると言い出す有様です。国民の税金をいたずらに使うのが当たり前のような考えしかない有様です。
過大な新国立競技場建設には、とことん反対しましょう!
当然、東京都は500億円の無駄な負担金を払う必要もありません。
「2016年夏季オリンピック」の東京招致運動に失敗後、当時の石原慎太郎・東京都知事「2020年夏季オリンピック」にも東京が立候補するという話が出ました。リーマンショック後の先進国経済の破綻の影響が大きく、日本も急激な不況が訪れた時でした。結構、「税金の無駄遣いだ!」との意見も強く、コンパクトなオリンピック会場を目指して、メインスタジアムも、前回は晴海埠頭(はるみふとう)に新築の予定だったのを、現在の国立競技場の改築に変更になりました。(冷静に考えると、改築だから、国立競技場を壊す必要はなかったわけです。)招致予算も20億円程度に減らして、とことん節約することにしました。
基本的に、「新しい遺産(レガシー)を造る」では無く、「過去の遺産(レガシー)があるから最低限の予算でオリンピックができる」という考えだったのです。いつのまにか「レガシーを残す」にすり替えられているだけです。
平成25(西暦2013年)9月に2020年夏季オリンピックを東京で行う事が決定しましたが、決定する一年前の平成24年(西暦2012年)頃は、オリンピック候補地の一番手はトルコ(イスタンブール)、二番手はスペイン(マドリード)、最下位の三番手が東京でした。前回の招致失敗もあり、この時点では、東京都民も日本国内も、あまりオリンピック招致に関心がありませんでした。
そうした中、平成24年(西暦2012年)11月に「新国立競技場基本構想国際デザインコンクール」の最終審査が行われた分けで、審査員の好みで、実際の設計費や実現性を全く考慮していないデザインが優勝した事が、今回のデザイン問題になった分けです。(1位の優勝者に2000万円の賞金を渡している時点で、税金のムダ使いだとと思うのですが・・・)。東京はオリンピック候補地の三番手とういうことで、選ばれる可能性が無かったので、このようなデザインの新国立競技場を建設することは無い思っていましたから、都民や国民の関心はありませんでした。正直、この時点で、ラクビーワールドカップ2019に新国立競技場を使用するなどという話は聞いたこともありませんでした。オリンピックのメイン会場としての扱いでした。
つまり、ほとんどの日本人が招致できると思っていなかったわけですから、新国立競技場の建設を深く考えることもなかったのです。
ところが、1年後にオリンピックの最終選考が近づいてくると、3カ国の状況が変化してきます。
トルコはシリア内戦により、国境付近での軍事的衝突の危険が発生し、
高い経済成長がセールスポイントであったスペインはリーマンショック後の経済不振により、当初日本が訴えていた「お金のかからないオリンピック」をセールスポイントにする状況になりました。
なぜか日本の方が有利に条件が整い、立場が逆転する不思議な状況が発生しました。結果的に、オリンピック2020開催地に東京が選ばれる可能性が出てきた分けです。
オリンピック2020に東京が選ばれる可能性が高くなってくると、今まで距離を置いていた人達が目の色を変えて、途端に押し寄せてきます。
それ以前は、石原・元知事の後を継いだ、猪瀬(いのせ)・前都知事の主導でオリンピック誘致していのですが、森・元首相が割り込んできて、組織委員会の会長人事を巡って争いが始まります。
最後は、猪瀬知事の都知事選での選挙資金疑惑により辞職したため、森元首相が組織委会長となりますが、この辺も自民党側の故意のリークかな?と思っています。(以前は自民党が民主党相手に国会で不利になると、たまに似たような民主党議員に都合が悪い情報のリークやっていましたからね)
こうして、マスコミに「船頭多くして船山に登る」と批判されている森喜朗・組織委会長を含めて、30人以上もの会長・理事(名誉職、かつ、月額報酬10万円~200万円=税金のムダ使い)が沢山いる「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」が、1年間、まったく危機感も無く、新国立競技場の設計見直しを放置していた分けです。
これに対して、新国立競技場以外を担当した東京都は、かなり努力したと、「くまドン」は思っています。東京都に責任は無いです。
新国立競技場のデザインコンペで優勝したザハ・ハディッド氏は、建築家というよりは、芸術家に近く、国際的な賞を受け、国際的なコンペで優勝しても、実際の建築は中止のなる事が何度もあった方です。逆に言えば、前例は、いくらでもあるのです。
さらに、ザハ・ハディッド氏は、芸術家としての性格要因が強く、デザインの一部変更に対しては反対で、決して妥協(だきょう)しません。
「くまドン」は、日本の一国民として、異常に高騰した建設費税金のムダ使いに断固反対しますので、この問題に対応する為には、デザインを根本的に見直し、建設費や維持費を最小限に抑えた設計に変更するべきと思っています。
色々と話すと、途中で何を言っているのか分からなくなりますので、前回の先頭に話しました「くまドン」の結論を、もう一度書いておきます。
1.現在の新国立競技場の設計は、無駄が多すぎるので、デザインばかりを気にしたドームの設計を根本から見直し、建設費を抑えて、耐震性にも優れた設計に変更して欲しい。(税金の無駄つかいをなくしましょう。)
また、競技場内部の設備も、各団体の要求を不要に受け入れ、運用費や保守費に対する考えが甘いので、競技場内部の設備も、徹底的に見直して縮小して欲しい。(税金の無駄つかいをなくしましょう。)
2.過大に高騰した建設負担を国が東京都に500億円も求めていますが、過大な設計を変更しない国側に問題であり、東京都は断固拒否して払う必要はないです。上の1.で書いたように国側が無駄な設計計画を変更して、国が費用負担すべきです。
3.「ラクビーワールドカップ2019」について
新国立競技場の完成が間に合わないのであれば、東京会場は、多くラガーマンの血と汗が凍みこんだラクビー聖地である「秩父宮ラグビー場」で行うべきです。まともに考えれば、ラクビーワールドカップを見に来る観客は根っからのラクビーファンしかいないはずですから、日本のラクビー聖地でトライを決めれば、過去のラガーマンは、それで十分に盛り上がるはずです。「秩父宮ラグビー場」が不可能でも「味の素スタジアム」で問題ないと思います。
(3.については、前回のブログで書きました。)
基本的に「新国立競技場がラクビーワールドカップ2019用だ」と森・元首相が言っているのは、森・元首相の拡大解釈からくる思い込みですから、「秩父宮ラグビー場」でやりましょう。
無理して、過大な建設費・維持費の新国立競技場でラクビーのトライを決めても、国民の不満を買うだけです。
(1)前回作成したブログは以下のとおりです。
「名所江戸百景236 新国立競技場の問題について(1) ラクビーワールドカップ2019」
ブログの考えをまとめる時間がなくなりましたので、所々、切れ切れですが、これで終了とさせていただきます。
元々、政治がらみの話は気が進まない上に、ブログ作成中に何度もキーボードの操作ミスにより、せっかく入力した文章がセーブされずに消えて再入力になる状況が重なり、ブログを作る気力が何度もなくなりました。
やっと今回分を作成しましたが、これから2週間程、ブログ作成ができない日が続きますので
とりあえず、次回はオリンピックの話を中断して、いつもの簡単にできるブログを作成して、気分転換に入れておきます。
(もっとも、写真・旅行・歴史が本来の「くまドン旅日記」で、今回のパターンが脱線状態で、ストレス溜まり気味なのですが・・・)
くまドンのブログに訪問していただき、ありがとうございます。
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