くまドン旅日記

写真が趣味です。自然の風景、旅行、歴史に興味を持って撮影を続けています。

名所江戸百景128 第86景 四ッ谷内藤新宿(1) 都庁からの展望

2013年12月17日 07時55分38秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、新宿(しんじゅく)の東京都庁・展望室からの夕景・夜景と、新宿のクリスマスイルミネーションの話です。
 東京都庁の第一本庁舎の高さは243mで、東京都のビルでは2番目の高さとなっています。
 (当然ですが、それ以上の高さのビルが建設されれば、高さの順位は変わります。)

 最初に、都庁の展望室に関する情報です。
【東京都庁展望室】 北展望台と南展望台があります。
 開室時間: 9:30~23:00 (南展望台は17:30までです。北展望室が休室の場合は23:00までです。)
       平成26年1/10(金)~2/9日(日)までの間、開室時間が7:00~23:00となります。
 休室日: 南展望室は、第1及び第3火曜日、  北展望室は第2及び第4月曜日
       年末(12/29~12/31)と年始(1/2~1/3)は休み、1/1(元旦)は、7:30~17:30開室
       他に都庁点検日に休室になる日があります。
 その他: 展望室へは、第一本庁舎1階から「展望室専用エレベータ」をご利用ください。
       三脚の使用は禁止です。

 今回の撮影は、昨年の12月中頃の話です。
 さて、いきなり都庁に着いた所から始めます。(都庁周辺の話は、別の時期にいたします。)
 展望台は、北と南の2箇所ありますが、南展望室は17:30で閉まります。
 今回は夕景・夜景撮影が目的なので、北展望台の昇るエレベータ乗り口に向かいますが、エレベータの前は人が多く15分待ち程度です。日が沈む1時間以上前の到着ですので、問題なしです。
 エレベータで45階まで昇ると、202mの高さから見下ろす景色は最高でした。まずは、東南側の景色からです。

 まず、写真の真ん中の新宿高層ビル群の先に、目立つ尖塔のビル「NTTドコモ代々木ビル」(最頂部272m)があります。東京都のビルでは3番目の高さとなっています。
 左右に樹のある大きな公園がありますが、左が新宿御苑(しんじゅくぎょえん)、右が明治神宮(めいじじんぐう)と代々木公園です。12月中ごろになっても、黄葉している樹がかなり残っています。都心はビル熱で暖かいです。

 下の写真のように、NTTドコモ代々木ビルの付近を超望遠ズームで拡大すると、ビルの左に時計があります。
 このビルの北側には直径約15mの大時計があり、時計で有名なシチズングループ・シチズンTIC製です。
 日本で一番高い時計塔でもあります。2011年までは、世界一高い時計台でした。
 ビルの直ぐ右横のアンテナとの間に、競技場らしき場所(国立競技場か?神宮球場か?)が見えます。
(絵画調)

 NTTドコモ代々木ビルの右側に東京タワーが見えます。その後方は、地図を見ると、お台場の方向のはずです。

 続いて、左側の新宿御苑付近を、望遠側にズームして、拡大してみます。
 新宿御苑の話は、「名所江戸百景103 第42景 玉川堤の花 新宿御苑の菊」で話をしましたが、英仏の洋式庭園と和風庭園のある大きな公園です。江戸時代の宿場町「新宿」も新宿御苑の左側沿いにありました。

 その先に、樹が生い茂る場所が見えます。手前のビルの少し上に、木の中から緑色の屋根が「迎賓館(げいひんかん)」が見えます。迎賓館は、国賓(こくひん、外国の国家元首や政府の長など)を迎え入れたときに、宿泊等の接遇を行う施設です。迎賓館のある森の左端が、四ッ谷(よつや)付近です。

 上の写真をさらに、縮小率を抑えて、迎賓館周辺をトリミング(画像の切り取り)してみると、よく分かります。
 右下の緑屋根が迎賓館です。方向から判断すると、迎賓館の後方は、国会議事堂がある所です。

 迎賓館の左上の白い超高層ビルがホテルニューオオタニのガーデンタワーです。
 さらにその左に低くなりますが、ホテルニューオオタニのザ・メイン、紀尾井ホール、上智大学(?)と続きます。
 (この付近の話は、「名所江戸百景039 第85景 紀ノ国坂赤坂溜池遠景 江戸城の外濠(2)」です。)
 左端の中段に、もう一カ所、木が生い茂っている所がありますが、方向から見て、皇居(こうきょ)です。
 そうすると、後方に並んでいるビル群は、丸の内~有楽町~日比谷(内幸町)付近のビルでしょうか?
 陸地と空の間には、東京湾の先に房総半島(ぼうそうはんどう、千葉県)の京葉(けいよう)コンビナートの工場まで見えます。今日の透明度は抜群です。

 今度は明治神宮・代々木公園方向を超望遠でズームしてみます。
 かなり日が傾いている時間ですが、樹の黄葉が目立ちます。
 明治神宮のすぐ手前には、首都高速4号線(新宿線・中央高速方面)が走っています。

 地図上から判断すると、明治神宮の先が、青山(あおやま)、麻布(あざぶ)、高輪(たかなわ)、品川(しながわ)、羽田(はねだ)空港と続いているはずですが、時間が無いので、調べている時間がありません。
 いつか暇な時に調べてみたいと思います。

 続いて、都庁から東側の展望ですが、やはり、新宿の高層ビル群は都庁と同じぐらいの高さがあるので、視界は限られます。それでもスカイツリーが見える所です。
 写真の左に大きな特徴あるビルが、「モード学園コクーンタワー」(ファッション・コンピュータ・医療の専門学校)です。

 写真のビル谷間の日が当っている下部分に「ODKYU(小田急)」の文字が見えます。新宿西口の小田急百貨店の新宿本館です。その後方は、新宿駅東口・歌舞伎町(かぶきちょう)方面です。右手前の建物のアンテナつけねの左には「0101(マルイ)」の看板が見えます。よく見ると、色々な看板が見えます。賑やかですね。

 こちらも、画像の縮小率を抑えて、写真の上部をトリミング(画像データの切り取り)してみました。
 左端のモード学園コクーンタワーの右に「女子医大病院」の文字が見えます。
 その少し上の所に、「東京ドーム」が見えます。よく見ると、その上に後楽園遊園地の観覧車(ビッグ・オー)の上半分が見えています。

 そうすると、画面右側のスカイツリー手前のビル群は、JR飯田橋(いいだばし)駅、水道橋(すいどうばし)駅、お茶の水駅、秋葉原(あきはばら)駅付近と、その南側のエリアの高層ビル群ということになります。
 画面上部に横一線の白い線が見え隠れしています。首都高速(?)らしいですが、右上のスカイツリーより奥に見えますので、首都高速中央環状線(旧荒川線)でしょうか?もしそうだとすると、首都高速の手前は墨田区(すみだく)、右奥は江戸川区(えどがわく)、左奥は葛飾区(かつしかく)となりますね。
 さらに地平線付近になると森らしき黒い部分が見えますが、この方角の東京には森はありませんので、千葉県の下総台地(しもうさだいち)付近のようです。今日は相当視界が良いようです。
 以前、「くまドン」が撮影した後楽園ドーム北(左)側の文京シビックセンターは、建物の陰で、北展望室からは見えません。南展望台からは見えるのかな?
 (詳細は、「名所江戸百景104 第49景 水道橋駿河台 雪化粧の富士山」を参照ください。)

 今度は、北西側の眺めです。青く澄んだ空の下に、奥秩父(おくちちぶ)から北関東の山並みが続きます。
 右側の超高層ビルは、グリーンタワービル(右、屋上はヘリポート)とセントラルパークタワー・ラ・トゥール新宿(左、44階建、高さ167m)です。よく見ると、ビルの左上から少し高めのビルが左上の山に向かって続いているのが分かります。街道筋や駅のある付近は、周辺より高いビルがあるのが分かります。

 眼下にある樹木の茂った公園が「新宿中央公園」です。ここには、江戸時代に十二社池と熊野神社がありました。
 下の絵は、広重の名所江戸百景「第50景 角筈熊野十二社俗称十二そう」(夏景)です。
 
 昭和43年に新宿副都心計画で、十二社池は埋め立てられ消滅して、熊野神社だけが公園に当時の名残を残しています。絵の説明は、今回の内容から外れるので、別の季節にさせていだきます。


 一応、イルミネーションや、都庁周辺の情報を下にまとめておきます。
【新宿周辺のイルミネーションの情報(平成25年度分)】
(1)西新宿街ぐるみプロジェクト2013 WINTER illumination museum
  日時: 2013年11月18日(月)~12月25日(水) 16:00~24:00
  内容: 新宿の5ビルと4ホテルにおいて、LED合計30万球のクリスマスイルミネーション
(2)新宿パークタワーのクリスマス2013
  日時: 2013年11月18日(月)~2014年2月14日(金)16:00~24:00 (※終了日は変更の場合あり)
  内容: 噴水広場を中心に、約6万個のライトでイルミネーション
(3)その他にも、新宿テラスシティ、新宿高島屋、新宿マルイ本館などにクリスマスイルミネーションがあります。
  (12/25までの所が多いです。)

 今までの「くまドン旅日記」のブログで、都庁からの眺めと新宿方面の眺めを対比は、以下のブログ参照願います。
(1)東京タワーから新宿方面の眺めは、
 「名所江戸百景117 第22景 広尾ふる川(1) 東京タワーからの大展望」
(2)後楽園ドーム近くの文京シビックセンターから新宿方面の眺めは、
 「名所江戸百景104 第49景 水道橋駿河台 雪化粧の富士山」
(3)新宿御苑周辺の話は、
 「名所江戸百景103 第42景 玉川堤の花 新宿御苑の菊」
(4)四ッ谷・迎賓館周辺の話は、
 「名所江戸百景038 第119景 赤坂桐畑雨中夕けい 江戸城の外濠(1)」
 「名所江戸百景039 第85景 紀ノ国坂赤坂溜池遠景 江戸城の外濠(2)」

 長くなりましたので、今回は、これで終了とさせていただきます。続きは、次回にします。

 次回も、都庁展望室からの夕景・夜景の話が続きます。

【バブル時代の負の遺産】
 東京都庁舎は、バブル経済の最中に甘い考えで計画され、多額の都民の税金を使用して建設された為、、「バブルの塔」とか、投入された税金から「タックス・タワー」という別名をつけられたりすることもありました。
 バブル経済のようの投機(とうき)や甘い考えは長続きしませんから、当然、崩壊します。
 バブル経済の崩壊により、東京都の財政も悪化し、財政立て直しに10年以上もかかり、最悪期を脱したとはいえ、今なお、東京都は、財政再建に取り組んでいます。
 バブル経済のような短い期間のバカ騒ぎ景気は、業者や業界が一時的に潤うだけで、最終的には経済の負担になり、国民や都民・地域住民の負担になる迷惑きわまりない現象です。
 「くまドン」も、喜んで展望台からの撮影はしますが、あくまで、それは節度(せつど)を保った上での話です。
 いかに見晴らしが良くても、最終的に都民や地域住民に余計な負担をかける展望台の増設には反対するでしょう。

 また、脱線しますが、(話の流れがぶち壊しになるので、最後にしました。今回は結構きついです。)
 「くまドン」は、2020年東京オリンピックには賛成でも、オリンピック決定を利用する甘い考えの計画や、オリンピックに便乗する建設推進運動には反対します。
 新国立競技場の現在の建設費1785億円は、ロンドンオリンピックのメーン会場の建設費(635億円)の3倍もかかります。最初の3000億円から減らしたと言っていますが、3000億円は「どんぶり勘定」の上に、今回の1785億円を認めさせる為のゴマカシと思います。建設予算も考えずに見た目だけで、短い期間に一部の人間が選んだ新国立競技場の外観にこだわる必要はないでしょう。外観にこだわらずに、効率的設計を行えば、耐震設計を考慮しても、かなり安上がりと思いますよ。

 さらに、国政に関して言えば、現在の税制改革は、国民に増税負担を押し付けて、企業や業界に甘い減税を行っています。財政を減らす努力は全くしておらず、経済立て直しという言葉を使えば、いくらでも予算を自由にできるかのような振る舞いです。腹立たしい限りです。今年7月の参議院選挙が終わるまで、おとなしくしていて、選挙が終わったら本性(ほんしょう)を現したような状態です。
 「景気対策で(実態のない)株価が上がった」と、ちやほやしている人は、バブルで得する人・企業か、騙されている人かのいずれかでしょう。バブル失敗のほとぼりが醒めた頃に、バブルを発生させて得しようとする人達が株価操作しているような状態です。
 政治家がこの状態ですから、霞が関の官庁も、各省庁の予算獲得目的で、どんどん増税しようとしていて、国民の負担を増やして、予算を使う行動しかしていません。
 自民党が過半数を占める現状を、単純に「仕方が無い」とあきらめないで、国民に負担を押し付ける政治の身勝手振舞いに、どんどん文句を言って、国民からの「やらせない」「認めない」の圧力が必要だと思っています。
 これは、野党だけでなく、自民党から自民党へ内部つきあげも含むでしょう。

(またか・・・、と思う人もいるかもしれませんが、「くまドン」は個人ブログですので、自由に書かせていただきます。)
 「くまドン」は、このブログ以外に、意見を発信する所が無いので、ここに書きました。

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