くまドン旅日記

写真が趣味です。自然の風景、旅行、歴史に興味を持って撮影を続けています。

名所江戸百景125 第104景 小梅堤 スカイツリーのクリスマスライトアップ

2013年12月13日 12時25分46秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、墨田区(すみだく)のスカイツリー真下のクリスマス・ライトアップの撮影です。
 前回の厩橋(うまやばし)撮影後、駒形橋(こまがたばし)、吾妻橋(あづまばし)、言問橋(ことといばし)と隅田川沿いに移動してから、スカイツリー方面に移動しました。

 下の写真のスカイツリーライトアップは「キャンドルツリー」です。真っ赤なライトアップで、人気があります。
 ブログの最後に参考にスカイツリー周辺のライトアップ・イルミネーションの情報を並べておきました。

 昨年・平成24年の「キャンドルツリー」は、12月23日~25日の3日間しかなかったので、撮影日は、昨年・平成24年12月25日です。
 撮影が1日だけで、スカイツリーの撮影ポイントを何カ所も周ったので、家から自転車で移動です。
 今年も、12月にライトアップされていますが、結構な日数が予定されているので、撮影は楽です。

 昨年も、スカイツリー周辺がイルミネーションで飾られていましたが、今年は、さらに派手な演出になっています。
 実際に行って、見てみるのが最善ですが、「くまドン」は、ブログ作成で時間がありません・・・・・・・・・・・・(汗)
(絵画調)

 この日は、20:00(夜8時)を過ぎると、スカイツリーのライトアップが、「キャンドルツリー」(赤)から「ホワイトツリー」(緑)に変わるので、時間まで待ちます。
 一度、スカイツリーが真っ暗になり、緑の「ホワイトツリー」が光り始めました。

 コンパクトデジタルカメラについていたフィルター(画像変換)機能の中で、クロスフィルターの機能を使いました。

 撮影が終了したので、次の撮影ポイントに向かう事にしました。

 最初の「名所江戸百景001 スカイツリーの真下から」でお伝えしたように、スカイツリー直下からの撮影を「くまドン版」の景とさせていただきます。
 さて、百景の写真として、「キャンドルツリー」と「ホワイトツリー」のどちらを選ぶか迷う所ですが、クリスマスということで、赤の「キャンドルツリー」にする事にしました。「ホワイトツリー」は別の場所で選ぶ事にします。

 この写真を、広重の名所江戸百景「第104景 小梅堤」に対応する「くまドン板」の景(確定・冬景)とさせていただきます。
 (このプログは、名所江戸百景の現代版である「くまドン版」を作ることを第一目標としています。)


 下の絵は、広重の名所江戸百景「第104景 小梅堤」(冬景)です。

 現在のスカイツリーの西側を通る道路が、この絵に描かれている曳舟川(ひきふねがわ)です。
 この絵は、スカイツリーの付近は小梅村と呼ばれ、ここから曳舟川越しに北西方向に見た絵です。
 冬景ですが、手前の堤防に植えられた木の紅葉が残っていて、晩秋・初冬の頃であることを伝えています。
 手前の八反目橋(はったんめばし)を渡る二人や、木の周りで遊ぶ子供、道行く人の往来があり、絵の奥には刈り入れが済んだ田圃と秋葉神社が配置されていて、寒さが厳しくなる前の静かに冬に向かう一日を表現しているかのようです。

 松尾芭蕉の俳句には、「鍬の柄に うぐいす鳴くや 小梅村」というように、村の名前が小春日和(こはるびより)の暖かさを感じさせるようです。

 周辺の名所江戸百景関連については、以下の話です。
(1)まず、「名所江戸百景001 スカイツリーの真下から」の続きとして、
 「名所江戸百景083 第32景 柳しま スカイツリーの夕景」
 「名所江戸百景102 第31景 吾嬬の森連理の梓 シャンパンツリー(逆さツリー)」
 「名所江戸百景016 第65景 亀戸天神境内 藤の花(1)」
 ~ 「<速報>名所江戸百景 第65景 亀戸天神境内 藤の花(3)」
(2)次に、秋葉神社については、
  「名所江戸百景012 第91景 請地秋葉の境内 大横川の桜」
(3)曳舟川の上流(葛飾区)の話は、
  「名所江戸百景074 第33景 四ツ木通用水引ふね(1) 曳舟川親水公園」

(絵画調)

 最後に、スカイツリーのライトアップ・イルミネーションの情報です。
【スカイツリーの限定ライトアップ (12月予定分のみ抜粋) 】
 期間: 2013年11月1日(金)~12月25日(水)
 時間: 2013年12月 1日(日)~12月25日(水) 17:00~23:00
 内容: 期間中5種類の限定ライティングを点灯(点灯する種類は、日により異なります)
  「ホワイトツリー」「キャンドルツリー」「シャンパンツリー」「冬粋(いき)」「冬雅(みやび)」の5種 
  12月は、金・土・日と20日~25日は「キャンドルツリー」(赤)で始まります。(1日と20日~25日は単独点灯)
   2日~19日までの偶数日は「ホワイトツリー」(緑)、金・土・日は20:00から点灯。平日は単独点灯。
   2日~19日までの奇数日は「シャンパンツリー」(緑)、金・土・日は20:00から点灯。平日は単独点灯。
  26日以降のライットアップ日程は不明です。「冬粋」と「冬雅」は、12月1日~25日の点灯予定ありません。
   ※スカイツリー側の都合により、変更となる場合があります。
【東京スカイツリータウン イルミネーション2013】
 期間: 2013年11月1日(金)~2014年1月31日(金)
 場所・内容: 「ハナミ坂」、「ソラミ坂」の光階段や、スカイツリー周辺を50万個のLEDで装飾
  ※「ソラマチ クリスマスマーケット 2013年は12月25日(水)まで開催
    (ドイツのプレミアムビールやホットワイン、ソーセージなどがあるそうです。)
【プロジェクションマッピング】
 期間:2013年12月1日(日)~12月25日(水)
 場所:東京スカイツリータウン イーストヤード6・7階 壁面部

 今回は、これで終了とさせていただきます。

 次回も、スカイツリーのクリスマス向けライトアップの話が続きます。

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名所江戸百景124 第105景 御厩河岸 厩橋とスカイツリー

2013年12月12日 12時25分37秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、隅田川(すみだがわ)に架かる厩橋(うまやばし)からのスカイツリー撮影です。

【厩橋(うまやばし)】 昭和4年に竣工(しゅんこう、完成)
 明治28年に旧橋が架けられましたが、大正12年の関東大震災の被災して、その復興事業として、火災に対する安全な避難通路を確保する防災目的で作られたのが、現在の鉄製のアーチ橋です。

 写真のように、3連のアーチが美しい形の緑色に塗られた橋ですが、ライトアップされていません。
 下は「名所江戸百景073 第61景 浅草川首尾の松御厩河岸」の時の写真ですが、遠くから見ると、夜は暗いです。

 しかも、橋の台東区(だいとうく)側の堤防の南側は、人が入ることができないので、橋とスカイツリーを合わせて撮影すると、窮屈な写真になります。
(絵画調)


 厩橋のあった場所は、江戸時代は厩の渡し(うまやのわたし)があった所で、名所江戸百景でも、今回の「第105景 御厩河岸」や、「第61景 浅草川首尾の松御厩河岸」にも描かれ、題材となっています。
 なんとか、写真にできないか考えてみました。

 下の絵は、広重の名所江戸百景「第105景 御厩河岸」(冬景)です。

 「名所江戸百景073 第61景 浅草川首尾の松御厩河岸」で話をしましたように、現在の蔵前橋(くらまえばし)と厩橋の間の隅田川沿いには、江戸幕府の米蔵があり、その蔵前という地名となりました。
 同様に、その北側には、幕府の馬を飼っていた厩(うまや、馬を飼う小屋)があり、御厩河岸(おうまやがし)と呼ばれていました。現在の厩橋(うまやばし)付近には、江戸時代は厩の渡し(うまやのわたし)があり、対岸の墨田区本所(ほんじょ)から、浅草寺(せんそうじ)への参拝客・観光客などが多くやってきた所です。
 空の色が、黒で無く、青みを帯びた紫色になっている事が、夕闇が暗くなったきた黄昏(たそがれどき)の時刻を示しています。多くの船が隅田川を行き交う中、手ぬぐいのような白木綿(しろもめん)をほほかむりした「夜鷹(よたか)」と呼ばれる顔に白粉(おしろい)を塗った女性が、船の舳先(へさき)に立っている物哀しい絵です。

 さて、厩橋からスカイツリーを眺めてみると、直ぐ近くに、屋形船の乗り場があり、護岸に乗船待ちをしているお客さんがいます。屋形船は準備中のようです。お客さんが乗船する所を撮影してみようかと思いました。

 スカイツリーのライトアップは、クリスマス用の赤い「キャンドルツリー」です。前回のブログ「名所江戸百景124 第104景 小梅堤・・・」で、スカイツリー直下に行く前に撮影しているので、昨年・平成24年12月25日の撮影です。
 隅田川の奥に見える橋は、駒形橋(こまがたばし)です。

 待ち時間が長いので、別の場所を撮影している間に乗船が始まってしまい、三脚をセットして、撮影の準備ができた時には、お客さんも中に入ってしまいました。


 1月に撮影再挑戦になりました。曜日は屋形船のお客さんが多い金・土曜日を狙います。
 この日は、駒形橋から親水テラスの隅田川沿いに歩いてきました。ちょうど、屋形船が出港準備中でした。お客さんも、何人か待ち状態です。屋形船の後ろは、厩橋です。広重の絵は、この方向に見ている事になります。
(絵画調)

 上の写真の構図で、乗船シーンを撮影した方が、百景全体のバランスが良かったのですが、
 スカイツリー開業年ということで、結局、下の写真の構図となりました。
(絵画調)

 スカイツリーのライトアップは「冬粋(ふゆいき)」です。
 通常の粋と比較すると、白い部分がシルバー(銀色)だそうです。
 今日は、お客さんが多いと見え、手前と奥の屋形船2隻が出船準備中です。
 しかし・・・・・、厩橋に着いた途端、乗船が始まってしまい、慌てて、厩橋に上がり、撮影したタイミングでは、お客さんが乗り込んだ後でした。屋形船が出船していきます・・・・・・・
(絵画調)

 気を取り直して、奥のもう一隻の屋形船にお客さんが乗り込む瞬間を待って撮影です。

 この写真を、広重の名所江戸百景「第105景 御厩河岸」に対応する「くまドン板」の景(確定・冬景)とさせていただきます。
 (このプログは、名所江戸百景の現代版である「くまドン版」を作ることを第一目標としています。)

(1)下流にある蔵前橋の話は、
 「名所江戸百景073 第61景 浅草川首尾の松御厩河岸」
(2)上流にある駒形橋の話は、
 「名所江戸百景081 第62景 駒形堂吾嬬橋 駒形橋」
(3)隅田川に架かる橋の話は、
 「名所江戸百景018 第58景 大はしあけたの夕立 隅田川の大橋(1)」
 「名所江戸百景019 第4景 永代橋佃しま 隅田川の大橋(2)」
 「名所江戸百景020 第39景 吾妻橋金龍山遠望 隅田川の大橋(3)」

 最後に、スカイツリーのライトアップ・イルミネーションの情報です。
【スカイツリーの限定ライトアップ (12月予定分のみ抜粋) 】
 期間: 2013年11月1日(金)~12月25日(水)
 時間: 2013年12月 1日(日)~12月25日(水) 17:00~23:00
 内容: 期間中5種類の限定ライティングを点灯(点灯する種類は、日により異なります)
  「ホワイトツリー」「キャンドルツリー」「シャンパンツリー」「冬粋(いき)」「冬雅(みやび)」の5種 
  12月は、金・土・日と20日~25日は「キャンドルツリー」(赤)で始まります。(1日と20日~25日は単独点灯)
   2日~19日までの偶数日は「ホワイトツリー」(緑)、金・土・日は20:00から点灯。平日は単独点灯。
   2日~19日までの奇数日は「シャンパンツリー」(緑)、金・土・日は20:00から点灯。平日は単独点灯。
  26日以降のライットアップ日程は不明です。「冬粋」と「冬雅」は、12月1日~25日の点灯予定ありません。
   ※スカイツリー側の都合により、変更となる場合があります。
【東京スカイツリータウン イルミネーション2013】
 期間: 2013年11月1日(金)~2014年1月31日(金)
 場所・内容: 「ハナミ坂」、「ソラミ坂」の光階段や、スカイツリー周辺を50万個のLEDで装飾
  ※「ソラマチ クリスマスマーケット 2013年は12月25日(水)まで開催
    (ドイツのプレミアムビールやホットワイン、ソーセージなどがあるそうです。)
【プロジェクションマッピング】
 期間:2013年12月1日(日)~12月25日(水)
 場所:東京スカイツリータウン イーストヤード6・7階 壁面部

 今回は、これで終了とさせていただきます。

 次回も、スカイツリー直下でのクリスマス向けライトアップ撮影の話が続きます。

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名所江戸百景123 第9景 筋違内八ツ小路 秋葉原電気街

2013年12月11日 12時25分28秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、千代田区(ちよだく)の秋葉原(あきはばら)電気街の夜景です。

 下の写真は、JR秋葉原駅前にある秋葉原UDXのクリスマスイルミネーションです。
 秋葉原の再開発で建設されたビルの前にあるクリスマスツリーです。

 今回の写真は、昨年・平成24年の飾りですが、今年・平成25年は、さらにカラフルな飾りとなっています。
 平成25年の秋葉原イルミネーションの日程は、
   日時: 2013年11月7日(木)~12月25日(水) 17:00~23:00
        17:15~21:45の間、30分間隔で、2分間メロディーが奏でられます。
   クリスマスツリーだけでなく、西側街路樹も約13万個のイルミネーションが点灯します。

 最初に秋葉原電気街と書きましたが、現在では、色々な意味(アニメ、ゲーム、アイドル、メイド喫茶)で有名になりました秋葉原です。
 「くまドン」は、現在の秋葉原のイメージになってから、余り秋葉原に行く機会が無くなりましたので、
 昔の電気街のイメージが残っている場所で撮影することにしました・・・・・・・・

 万世橋(まんせいばし)から、秋葉原のメインストリートを見た写真です。
 撮影時期は12月の中頃ですので、街は年末商戦の真っただ中です。まだ、イチョウが黄葉しています。

 光の町のイメージで、露出は明るめにして撮影してみました。いかがでしょうか?

 しかし、何故か撮影していて、違和感(いわかん)がありました・・・・・・・・・・?

 下の写真は、8か月前の昨年・平成24年4月に撮影した写真です。
 左手前の赤い石丸電気(いしまるでんき)本店のビルが、青いEDION(エディオン)のビルに変わっています。

 「石丸電気」と言えば、秋葉原電気街の創成期からある老舗(昭和20年創業)の家電量販店です。
 最盛期は秋葉原電気街に15店舗も構える有名な店でしたが、家電量販店の郊外店進出の流れで、中部地方を中心に展開する家電量販店「エディオン」(業界3位)に平成22年10月に吸収される形で合併し、平成24年10月に店舗名称が、「エディオン」に統一されました。そして、平成25年3月には、エディオン秋葉原本店(旧石丸電気本店)が閉店となり、70年近い歴史の幕を下ろしました。考えてみると、「エディオン秋葉原本店」は半年間しかなかったのですね。
 (ある意味貴重な写真かもしれません・・・・・)
 なお、秋葉原には「エディオンAKIBA(旧石丸1号店)」が平成25年12月現在も営業しているようです。
 原因は色々あるのですが、時代の流れを感じます・・・・・・・・・・・・・・

 万世橋の方を振り返ると、微笑む赤い牛の顔がトレードマークの「肉の万世(にくのまんせい)」のビルがあります。
(絵画調)

【肉の万世(にくのまんせい)】
 関東各地に「万世洋食」、「万世焼肉」、「万世拉麺(らーめん)」を展開するチェーン店です。
 なんと、戦後開業した電機部品商・鹿野無線と言う店が元で、昭和24年のドッジ・ライン不況で、精肉・コロッケ商「万世」へ業種転換して成功したという秋葉原でも珍しい店です。
 名物は、整形加工肉ではない為、ハンドカットされる「名物万かつサンド」です。
 1Fで、お土産として販売しています。美味しいですよ!
 このビルは、秋葉原の街を眺めるのに向いています。景色の良い上階ほど高級志向になる。
 1階及び地下は予算1,000円以下でも食事可能、最上階は10,000円クラスの単価設定となっています。

 久しぶりに「万世」に寄ったので何か食べる事にしましたが、予算的には無理しないで、低い階から撮影してみることにしました。残念ながら、右の方の席しか空いていなかったので、秋葉原の通りの右側を入れることができませんでしたが、それでも、俯瞰(ふかん、上から下を見下ろす)気味なので、万世橋や神田川を手前に入れて撮影できました。

 万世橋は、神田川(かんだがわ)に架かる橋です。
(絵画調)


 結局、色々考えたあげく、地上から神田川越しに手前に万世橋の欄干(らんかん)を入れ、後方に秋葉原の明るい街を入れた構図にしました。

この写真を、広重の名所江戸百景「第9景 筋違内八ツ小路」に対応する「くまドン板」の景(確定・冬景)とさせていただきます。
 (このプログは、名所江戸百景の現代版である「くまドン版」を作ることを第一目標としています。)

 下の絵は、広重の名所江戸百景「第9景 筋違内八ツ小路」(春景)です。

 この絵は筋違門(すじかいもん)から昌平橋の方向を望んだ風景です。
 筋違門(すじかいもん)は、現在の万世橋の(まんせいばし)の少し西側にあった江戸城の見附(みつけ、L字型に曲がり、前後2つの門で守られた堅牢な門)の一つです。
 広重の生きていた江戸時代には、現在の昌平橋から東にある万世橋までの神田川南側には、大きな広場がありました。左奥の家は武家屋敷らしく、手前右には茶屋が描かれています。

 絵の真ん中にあるのが昌平橋の番所(ばんしょ)で、番所の両側には土塁(どるい)が続いています。この土塁の向こう側に江戸城の外堀である神田川あるのですが、何故か、神田川のある所は、源氏雲(げんじぐも)により隠されています。その奥にある建物が神田明神(かんだみょうじん)です。
 源氏雲は、源氏絵などで画面の区切りや装飾で使用されていました。
 広場の左下の行列は、先頭に女性が並び、女乗物を中心としたかなりの人数であることから、大名家の奥方一行と考えられています。
 また、真ん中の通行人には、色々な身分・職業の人が描かれていて、当時の賑わいを感じる事ができます。

 下の写真は、昌平橋からJRお茶の水駅方面(西)を眺めた写真です。左は、JRお茶の水駅からJR神田・東京駅に向かう中央線で、線路の下は、レンガ壁の店が並んでいます。神田川の上に架かるのは、JR秋葉原駅に向かう総武線(そうぶせん)です。(広重の絵の真ん中にある番所付近から絵の方向を見た写真です。)

 奥に見えるアーチ橋は、聖橋(ひじりばし)で、その右側が湯島聖堂(ゆしませいどう、昌平坂学問所(しょうへいざかがくもんじょ))です。さらに右(北)側に神田明神があります。

 神田川は、江戸城の外濠(そとぼり)の北東側の役割を果たしていました。
 神田川は、現在のJR飯田橋駅(いいだばしえき)で外濠(そとぼり)と合流して、東に流れを変えて、隅田川に流れ込んでいます。この区間に江戸時代は、3つの門(小石川門、筋違門(すじかいもん)、浅草門(浅草橋門))があり、水道橋(すいどうばし)、昌平橋(しょうへいばし)、柳橋(やなぎばし)を含め、いくつかの橋も架けられていました。
 神田川に並行して、JR中央線・総武線が南側に走っていて、JRの水道橋駅(すいどうばしえき)、お茶の水駅(おやのみずえき)、秋葉原駅、浅草橋駅(あさくさばしえき)が並んでいます。

 振り返って、昌平橋から秋葉原の万世橋方向(東)を眺めた写真です。真ん中奥に、「肉の万世」のビルがあります。

 川の右手には、JR中央線の線路とレンガ壁が続いています。
 写真の左側は、秋葉原・電気街の一番西端になります。
 帰り際に、パソコンのマウスが壊れたので、安売りしていないか、路地を歩いた所、昔、よく買いに行った店がまだありました。懐かしく思いながら、店の前のダンボールに入ったマウスを買う事にしました。

(1)神田明神やJRお茶の水駅付近の話は、以下の話となります。
 「名所江戸百景006 第10景 神田明神曙之景 桜」
 「<速報>名所江戸百景032 神田明神の神田祭(1)」
(2)秋葉原の東側にあるJR浅草橋方面の話は、以下の話です。
 「名所江戸百景056 第60景 浅草川大川端宮戸川 柳橋と屋形船」
 「名所江戸百景057 第59景 両国橋大川ばた 両国橋・柳橋の夜景」

 今回は、これで終了とさせていただきます。

 12月分は、ブログ作成の時間が無い為、江戸時代の話が少なく、現代史みたくなっていますが、このまま12月分の夜景は、進めさせていただきます。

 次回は、スカイツリーのクリスマス向けライトアップの予定です。

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名所江戸百景122 第114景 びくにはし雪中(2) 銀座のクリスマスイルミネーション

2013年12月10日 07時55分08秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、前回の続きで、中央区(ちゅうおうく)の銀座(ぎんざ)のクリスマスイルミネーションの撮影です。

 数寄屋橋の交差点から、東に300m程進むと、江戸時代の東海道(とうかいどう)が横切る交差点にでます。
 交差点には、銀座の中心的シンボル・和光(わこう)があります。
 時計やジュエリー(宝飾品)などの高級装飾品の専門店として有名です。
 下の写真は、交差点から日本橋(北)方面を撮影した写真です。正面の通りが、江戸時代の東海道です。

 和光は、昭和22年に服部金太郎が創業した「服部時計店」(明治14年創業、現セイコーホールディングス)の小売部門が独立した商業施設です。現在の建物は、関東大震災後の昭和7年に建てられたものです。
 時計台は正時に「ウェストミンスターの鐘」(ロンドンのビック・ベンが奏でるメロディ)を鳴らすことで有名です。

 逆に交差点を南側に向かって、撮影した写真です。ビルの壁には、その年の話題が飾られています。
 今回の写真は、昨年・平成24年12月に撮影した写真ですが、今年はどのような風景となっているでしょうか・・・?


 上の写真では、よく分かりませんが、歩道には、「ヒカリミチ」と呼ばれるイルミネーションが光っています。
【GINZA ILLUMINATION 2013 ヒカリミチ ~希望の輪~(2013年の予定)】
 日時: 2013年12月3日(火)~2014年1月19日(日) 15:00~24:00 (変更になる可能性あり)
 場所: 銀座通り(中央通り)1丁目~8丁目、晴海通りの数寄屋橋~銀座4丁目交差点付近
 内容: 「ヒカリミチ~希望の輪~」と題し、スペシャル・シャンパンゴールド色のLED17万5千個が沿道を飾る。
      (毎年、テーマが変えて、幻想的なヒカリミチを演出します。)

 沿道のビルも、各々のライトアップ・イルミネーションで、クリスマス・年末・年始のムードを盛り上げています。

【ミキモト ジャンボクリスマスツリー(2013年予定)】
 日時: 2013年11月16日(土)~12月25日(水) 11:00~22:00
 場所: ミキモト本店前
 30年以上続く、クリスマスツリーです。展示期間中は、毎正時に音楽と光の演出が行われます。
 毎年、テーマは変わります。2013年のイルミネーションテーマは「宝石箱」です。どのようなツリーでしょうか?

 中央通りだけでなく、横の通りもイルミネーションで飾られていました。左のビルのライトアップは色が変わります。


【銀座(ぎんざ)】
(1)江戸時代は京橋(きょうばし)の一部で、日本橋を起点とした東海道(とうかいどう、銀座通り)の整備が進められると、碁盤の目のようなグリッド状の町が整備されました。
 2代・秀忠(ひでただ)の慶長年間に駿府(すんぷ、現在の静岡県)にあった銀座役所が、現在の銀座に移転して、銀貨の鋳造が行われたことから、銀座の地名となりました。
 11代・家斉(いえなり)の寛政年間に、銀貨の鋳造場所は蛎殻町(かきがらちょう、現在の日本橋人形町一丁目付近)に移転しましたが、銀座の地名は残りました。現在は、銀座発祥の碑(銀座2-7)があります。
(絵画調)

 江戸幕府が保護した能(のう)の四座のうち三座も、銀座にありました。
 江戸時代の銀座は、職人の町として、槍や鍋といったものを供給する職人たちが多く居を構えた為、銀座の旧町名には「鎗屋町」「南鍋町」などの地名がありました。
 江戸時代も明暦の大火などがあり、銀座の町も焼失して、江戸幕府による江戸の町の再編が行われました。

 こちらの通りは、まだ、街路樹が黄葉したまま残った状態で、イルミネーションとの競演となっています。


(2)明治時代にも、銀座一帯が焼失するという大きな火事があり、この時は、東京府(現在の東京都)による大規模な区画整理と、建物を火災に強い不燃物で建造するという政策の元に銀座煉瓦街(れんががい)の建設が行われました。こうして、銀座の町は、文明開化のイメージを強く持つ町に生まれ変わったのです。銀座のイメージは、この時に生まれたのです。銀座の老舗(しにせ)は、この頃に移ってきた店が多くあるそうです。
 ただし、元の住民の多くは、レンガの家の価格が高いので、銀座から外に出ざるをえなくなったという負の側面もあありました。
(絵画調)


(3)大正12年の関東大震災で、再び、銀座の町の大半は焼失し、壊滅的打撃を受けました。このとき、レンガの家の大半は取り壊しとなりました。その後、当時の流行の先端であった百貨店や劇場、喫茶店などが次々に登場して、昭和初期には、銀座の町を散策する「銀ブラ」の全盛時代となりました。



 撮影が一段落して、後ろを振り返ると、明るく輝くヒカリミチの向こうに「和光」の時計や交差点付近の建物などが望めました。右端には、ミキモトのジャンボクリスマスツリーも見えます。
 休日の夜10時頃なので、通る車も人も少なく、撮影は楽でした。この後、ミキモト・ジャンボクリスマスツリーのメロディが流れて、クリスマス前の雰囲気を盛り上げていました。ただし、音楽終了後にツリーのイルミネーションはLEDが消えて、再び、車の通り過ぎる音だけが残りました。遅くなりましたので、これで撮影は終了です。

 広重の絵の中で、「道に積る雪」を「ヒカリミチの明るい光」に、「道沿いの看板」を「中央通りの建物やイルミネーション」に置き換えて、この写真を、広重の名所江戸百景「第114景 びくにはし雪中」に対応する「くまドン板」の景(確定・冬景)とさせていただきます。
 (このプログは、名所江戸百景の現代版である「くまドン版」を作ることを第一目標としています。)

 下の絵は、広重の名所江戸百景「第114景 びくにはし雪中」(冬景)です。

 前回の「名所江戸百景121 第114景 びくにはし雪中(1) 有楽町のクリスマスイルミネーション」で、
 絵の説明をしましたので、今回は省略させていただきます。


この付近の名所江戸百景に関する「くまドン」のブログを並べておきます。以下をクリックしてください。
(0)前回の有楽町のイルミネーションの話に戻る時は、
 名所江戸百景121 第114景 びくにはし雪中(1) 有楽町のクリスマスイルミネーション
 昼間の銀座和光の時計を写した写真は、
 名所江戸百景046 第73景 市中繁栄七夕祭 日枝神社の山王祭(3)
(1)銀座・有楽町付近の江戸時代の濠や川の話は、
 「名所江戸百景094 第3景 山下町日比谷外さくら田 日比谷公園 秋の花」
 「名所江戸百景095 第113景 虎の門外あふひ坂 皇居外苑の二重橋と櫓」
 「名所江戸百景086 第77景 鉄砲洲稲荷橋湊神社 築地川・鉄砲洲」
(2)JR線と東京駅に関する話は、
 「名所江戸百景108 第75景 神田紺屋町 東京駅とイチョウ並木」
(3)首都構想道路と江戸時代の川の話は、
 「名所江戸百景106 第76景 京橋竹がし 首都高速道路」
(4)北にある日本橋・丸の内付近のイルミネーションは、また別の回にさせていただきます。
(5)銀座4丁目に歌舞伎座(かぶきざ)があるのですが、平成24年は建て替えの真っ最中で、撮影対象外になっていました。歌舞伎座は、いつか別の時とさせていただきます。
 今年・平成25年2月に建て替え完了して、3月27日に開場、4月2日から1年間こけら落としの興業中です。
 歌舞伎の座は、江戸時代の明暦の大火(めいれきのたいか)後の区画整理で浅草に移転させられましたが、
 その辺の話は、
 「名所江戸百景013 第90景 猿わか町よるの景 浅草寺と墨田公園の桜」

 今回は、これで終了とさせていただきます。

 仕事のピークが過ぎて、ブログ作成の時間がある内にと作っているのですが、百景の残景撮影もあり、思うようにはブログが進みません。ほとんど、ブログを作っては、翌日にアップの自転車操業状態です・・・・・・(汗)

 次回も、他の街の夜景の予定です。

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名所江戸百景121 第114景 びくにはし雪中(1) 有楽町のクリスマスイルミネーション

2013年12月09日 12時25分23秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、中央区(ちゅうおうく)の銀座(ぎんざ)と有楽町(ゆうらくちょう)のクリスマスイルミネーションの撮影です。
 前回の東京タワー撮影後に寄りましたので、到着時間は夜の9時頃で遅かったです。

 JR有楽町駅の改札を出ると、街路樹のイチョウが黄葉の見ごろを迎えていました。
 昨年の平成24年12月中ごろの話ですから、東京都心中心の紅葉は、とにかく遅いです。
 これも、ビルからの発生する熱(ヒートアイランド現象)で、暖かい為ですが・・・・・・・・・・・


 有楽町・銀座周辺の江戸時代と現代で、比べて見ます。
(1)まず、江戸時代のこの付近は、江戸城の外濠(そとぼり)を境に西側は大名屋敷があり、武家の住む所でした。
 有楽町駅周辺には、南町奉行所(ぶぎょうしょ)がありました。
 外濠の東側は町人の住む領域となっており、日本橋を起点に銀座を通る東海道が、江戸時代の中心街でした。
 この為、外濠付近の町人エリアは、繁栄している中心街から外れており、寂しい所でした。

 有楽町駅の東口に向かいます。江戸時代は、この付近は外濠の西側になり、「大岡裁き」で有名な南町奉行所(ぶぎょうしょ)などがありました。
 有楽町駅付近は、毎年・12月に「有楽町ウインターイルミネーション」を行っています。
(絵画調)

【有楽町ウインターイルミネーション(平成25年度分)】
 日時: 2013年11月22日(金)~2014年2月14日 16:30~24:00 (変更の可能性あり)
 今回の写真は、平成24年度の写真で、今年・平成25年は緑で統一された雰囲気となっています。

【有楽町(ゆうらくちょう)】
 江戸開府の時に、織田信長の弟、織田長益(おだながます、有楽斎(うらくさい))の屋敷があったことから、この辺りを、「有楽原」(うらくはら)と呼ばれていたという説があります。(実際には、織田有楽斎は、ほとんど江戸に居なかったので、他の説もあります。)
 明治時代に「有楽町(ゆうらくちょう)」という地名に変わったそうです。



(2)明治時代になると、鉄道を通そうとしますが、日本橋~銀座の中心街は、線路の用地取得が難しく、
 大名屋敷跡の野原に鉄道(現在のJR線)を通すことになります。
 (もう少し詳しい話は、「「名所江戸百景108 第75景 神田紺屋町 東京駅とイチョウ並木」をご覧ください。)
 明治43年に、有楽町駅が開業すると、有楽町駅付近には、昭和8年に日劇(にちげき、日本劇場)が、昭和9年に東京宝塚劇場(とうきょうたからづか げきじょう)がオープンして、有楽町は劇場街となっていきました。



(3)昭和30年代以降になると、「有楽町で逢いましょう」という歌(フランク永井)や映画のヒットにより、全国的に「有楽町」の名が有名になりました。
 昭和39年の東京オリンピックに向けて、都心に首都高速道路を建設することになりますが、住宅の密集する都心の用地取得は不可能で、江戸時代の外濠や京橋川・紅葉川などの川を埋め立てた跡に、首都高速道路を造ることになります。
 (もう少し詳しい話は、「名所江戸百景106 第76景 京橋竹がし 首都高速道路」をご覧ください。
 江戸時代の話と合わせると、有楽町のすぐ東にある首都高速道路(東京高速道路)は、江戸時代の外濠の跡ですので、首都高速の西側は武家の領域だったことになります。

 昭和59年に、有楽町の新しい顔として、有楽町センタービル(有楽町マリオン)がオープンしました。
 下の写真は、昨年・平成24年度の有楽町マリオンのイルミネーションです。毎年、変わるので、今年は別です。

【有楽町マリイオンのイルミネーション(平成25年度分)】
 日時: 2013年11月29日(金)~2013年12月25日(水) 11:00~24:00
 今年のテーマは、「Show Time ! ~ドラマティックな物語の幕開け~」です。
 ムービングLEDできらめくショーのような世界を演出とのこと(劇場の町・有楽町らしいです)。

 有楽町駅から東に歩いて行くと、江戸時代の外濠だった首都高速道路の下を通り過ぎると、数寄屋橋(すきやばし)の交差点があります。江戸時代は、ここから町人の住むエリアで、外濠に数寄屋橋が架っていました。

【数寄屋橋(すきやばし)】
 3代・家光(いえみつ)の寛永年間に、江戸城外濠に架けられた橋です。
 数寄屋(すきや)は、茶室の別称です。江戸時代に近くに織田有楽斎の茶室があったとか?色々な説があります。
 昭和4年に石造りの二連アーチ橋に架け替えられましたが、昭和33年に高速道路建設で外濠が埋め立てられた為、取り壊されました。
 現在は、数寄屋橋公園(東京都中央区銀座5-1-1)に橋の存在を示す碑が立つのみですが、晴海通り・外堀通り交点の交差点名として残っており、周辺の地域も数寄屋橋と呼ばれています。
 北に有楽町マリオン、西に?(モザイク銀座阪急は2013年から解体中、新ビル建設予定)、南にソニービル、東に不二家数寄屋橋店があります。

 この数寄屋橋交差点にも、大きなLEDの壁面があります。「愛の泉」募金です。
(絵画調)


【ソニービル 「愛の泉」募金】
 毎年・12月頃に、この数寄屋橋交差点にあるソニービルの屋外展示エリアにある「愛の泉」で募金していただくと、壁面に設置されたLEDの演出が楽しめます。あくまで「募金」です!
 日時: 2013年12月3日(月)~2014年1月14日(月・祝日) 11:00~23:00

 下の写真は、昨年・平成24年度の「愛の泉」です。毎年、デザインは変わるので、今年は別です。


 音楽とLED照明の演出のイメージの良さは、ソニーらしい雰囲気を演出してくれます。
 毎年変わるので、今年は、どのような演出を見せてくれるでしょうか?


 数寄屋橋の交差点を外堀通り沿いに北に700m程進むと、鍛冶橋の交差点があります。
 外堀通りの西側は首都高速が並行して走っていますが、江戸時代は、江戸城の外堀でした。
【鍛冶橋(かじばし)】
 江戸時代い江戸城外濠に架けられた橋です。橋の江戸城側は、鍛冶橋見附門がありました。鍛冶橋見附門は、3代・家光(いえみつ)の寛永年間に東北諸藩の普請(ふしん)により建てられた門です。
 鍛冶橋の名は、橋の近くにあった鍛冶町から付けられた言われています。
 昭和20年代に、外濠が戦災の瓦磯(がれき)によって埋め立てられたため、鍛冶橋はその姿を消しました。現在も交差点名として名を残しています。

 下の絵は、広重の名所江戸百景「第114景 びくにはし雪中」(冬景)です。

 この絵は、鍛冶橋(かじばし)から数寄屋橋(すきやばし)を眺めています。現在のJR有楽町駅の東側にある外濠通りを南に見た絵です。
 絵の正面に続く道は、江戸時代の外堀(現在の首都高速、絵の右側にある青い掘り)沿いにあった道で、現在の外堀通りに当ります。
 箱を担いで行く人が渡ろうとしている橋が、比丘尼橋(びくにばし)で、江戸時代の京橋川(きょうばしがわ、現在はここも首都高速が走る)に架かる橋です。

 暗い夜空からの白い雪が降り積もる静かな風景かと思えば、そうではないようです。何やら、江戸の町の人の暮らしが、色々と描かれている絵でした。
 まず、この絵の左手前に大きく書かれた「山くじら」は、獣肉(イノシシ?)の店であることを意味してます。
 次に、右手の「○やき十三里」は、川越(かわごえ)産のサツマイモ(焼き芋)です。
 十三里は、江戸からサツマイモの名産地だった川越までの距離を意味しているそうです。
 そして、橋に向かう人は、天秤(てんびん)で箱をかついでいます。中には、食べ物か酒があって、売り歩いている風景です。当然、売り物の名を呼びながら、歩いていたのでしょうか?
 以前、名所江戸百景は民間出版であると話をしましたが、「くまドン」は、これだけ派手に商品の宣伝しているとCM(コマーシャル)用の作品なのか考えてしまいます。

 この絵は、実は広重が描いた絵なのか?二代目広重が描いた絵なのか?はっきりしない絵です。
 その為、評価も人によってバラバラです。名所江戸百景の中で謎の多い絵とされています。

 しかし、外堀通りの景色よりも、銀座周辺の方がイルミネーションの方が奇麗なので、「第114景 びくにはし雪中」に対応する「くまドン版」景は、銀座方面で撮影することにしました。
 銀座方面に歩いて行く途中、面白い照明のビルがありましたので、1枚撮影しました。


 話の途中で、東京宝塚劇場の話がありましたので、東京宝塚劇場に面した道路の反対側にある帝国ホテルで、クリスマスイルミネーションを行っていますので、紹介しておきます。(撮影が忙しくて、行く時間がありませんでしたので、写真は無しです。)この道路も江戸時代の掘でした。
 (もう少し詳しい話は、「名所江戸百景094 第3景 山下町日比谷外さくら田 日比谷公園 秋の花」をご覧ください。)

【帝国ホテル インペリアルクリスマス 2013 イルミネーション】
 日時: 2013年11月23日(土・祝日)~2014年1月13日(月・祝日) 17:00~24:00 (変更の可能性あり)
 場所: 帝国国ホテルの正面玄関に美しいイルミネーション。使用する電力の一部は、自然エネルギーを活用。

 一部上と重複しますが、この付近の名所江戸百景に関する「くまドン」のブログを並べておきます。
(1)銀座・有楽町付近の江戸時代の濠や川の話は、
 「名所江戸百景094 第3景 山下町日比谷外さくら田 日比谷公園 秋の花」
 「名所江戸百景095 第113景 虎の門外あふひ坂 皇居外苑の二重橋と櫓」
 「名所江戸百景086 第77景 鉄砲洲稲荷橋湊神社 築地川・鉄砲洲」
(2)JR線と東京駅に関する話は、
 「名所江戸百景108 第75景 神田紺屋町 東京駅とイチョウ並木」
(3)首都構想道路と江戸時代の川の話は、
 「名所江戸百景106 第76景 京橋竹がし 首都高速道路」
(4)北にある日本橋・丸の内付近のイルミネーションは、また別の回にさせていただきます。

 長くなりましたので、名所江戸百景「くまドン版」の景の確定は、次回の銀座イルミネーションでさせていただきます。


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