庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

「ハレ」と「ケ」の日

2017-01-09 10:13:58 | 日記・エッセイ・コラム

今日は成人の日で祝日すね!新しく成人式を迎えられた新成人の
皆さん、おめでとうございます。

とは言ってみても・・・
拙ブログの読者のほとんどの皆さんは、何十年前??にすでに成人
された方が、ほとんどだと思いますが。。。(笑) 

昔から、日本人は普段通りの日常を「ケ」の日、正月や祝祭日など
年中行事を
行う日を「ハレ」の日と呼び、日常と非日常を使い分けて
いました。


「ハレ」の日には、晴れ着を着たり、神聖な食べ物である餅や赤飯を
食べたり、
お酒を飲んで祝ったりする特別な日で、ワクワクする様な
楽しい日です。


「ケ」の日は普段通りの生活を送る日ですが・・・
日常生活の「ケ」がなく、毎日がお祭りの「ハレ」の日ばかりだったら・・・
それはそれで、つまらないのかも知れません。。。

また、病気や死など、日常の「ケ」の生活が順調にいかなくなることを、
「気枯れ」
=「ケガレ」といって忌み嫌い、禊ぎ、清め、祓いなどをしました。

「ケガレ」を落とし、単調になりがちな普段の生活に「ケジメ」をつけて、
「ハレ」
の日を迎える繰り返しで、「ハレ」と「ケ」はワンセット成り立って
いると言えます。


普段通りの平凡な「ケ」の日常があるからこそ、「ハレ」の日が一層、輝く
とも言え
ると思う。。

日々に「ハレ」と「ケ」があるように、人々の日々の生活の中にも光の部分
と影の部分
があり、悪いことが起きても「明日はきっとよくなる」と自分を
励ましたり・・・

よいことが起こると、「いいことばかりではない」と、喜びすぎるのを戒め
たりします。


まさに、「人間万事塞翁が馬」、「禍福はあざなえる縄のごとし」ですね。。

冬の陽射しを受けて春を待つ、、膨らみ始めたコブシの蕾。

 

コメント
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