知人から読んでみろと預かった「歎異抄をひらく」という本。
「無人島へ1冊だけ持って行くなら歎異抄」とか。
このキャッチフレーズは新聞広告などで、よく見掛けるから、
タイトルだけでも知らぬ者は居ない。
いつまでも借りたままでは済まないから、早く読み終えて
返却せねばと思っている。
だが、現代語訳の解説文であっても、これが難解・難読である。
「善人なおもって往生をとぐ、いわんや悪人をや」
念仏すれば悪人でも往生できる、という単純なものでもないらしい。
親鸞聖人のお言葉を高弟の唯円によって書かれたものだとも知った。
親鸞とくれば浄土真宗であり、京都の本願寺である。
本願寺に関連して、私は、あるエッセーを思い出した。
世襲の法王である門主(東本願寺は法王)は、
江戸時代からの伝統で「ご門跡さま」と崇められてきた。
ご門跡さまが旅行することを「巡錫」といい、それにまつわる話しである。
ご門跡さまの地方巡錫に伴う、奇妙な習俗のことだが、
この続きは次回へ。