今年の大学入学共通テストは、コロナ禍という事情もあったが色々な事もあった。
特に、スマホを使ったカンニング行為があったのには驚いた。
スマホを袖に隠して操作し、出題を動画に撮り、静止画にして送信。
外部の協力者から解答を受信していたとは、思いも及ばない事態だった。
さて、発表された共通テストの成績は、平均点が例年以下の低い結果だった、という。
各科目にわたって難問が多かった?出題そのものにも原因があるかも。
全般的に出題は、ある文章を読んで設問に答える形式が多い。
これが数学や英語、世界史など全ての科目にわたっている。
例えば、数学では太郎と花子の会話を読んで、設問に答える数値を求めたり、
世界史でも、ある教室での先生と生徒の話し合いの発言記録の中に、
設問の史実を答える出題が用意されていたりしている。
全ての科目で、国語力、特に読解力が試される仕組みになっている。
受験生は文章を読んで理解するのに時間を費やし、解答に至るのは時間切れ。
これでは、全ての科目で平均点が低くなるのは、やむを得ない。
共通テストの改革が叫ばれている割には、国語力・読解力テストになっている感じ。
大学入学共通テストは、大学で学ぶための基礎的学力を有するか否かの判定が必須の筈。
英語の民間テスト導入が見送りとなったり、情報が必須科目になることが想定されるなど、
今後の大学入学共通テストには改善すべき課題が多いように思われる。