近所の書店を覘いたとき、ふとマルクス『資本論』が目に止まった。
なぜか今、マルクス『資本論』が甦って人気があるらしいという。
今年1月、Eテレで放映された〔100分de名著〕のテキスト再販版である。
昔、左翼思想にかぶれて岩波文庫のマルクス『資本論』を買ったことがある。
前9冊の分量に圧倒され、全く読まずじまいの難しい本であった。
転勤族だったから、転居している間に行方不明になり、今は手元に無い。
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タイトルにひかれて、NHKのテキスト再販版を買った。
資本論第1巻にあった「生産手段の集中と労働の社会化」とか「資本主義的外被」、
「資本主義的私有の弔鐘」など、難解な言葉が出てこないのがいい。
社会の矛盾を突破し、共に明日を生きるための知恵は、得られそうだ。
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ソ連の崩壊でマルクス主義経済は、さっぱりで『資本論』も、ほとんど不人気となった。
中国共産党が指導する中国は、完全な資本主義経済であろう。
さて、中国の書店でマルクス『資本論』が、どう扱われている否か、知りたい。