昨晩のテレビ、NHKスペシャルには、少々、ショックを受けた。
番組は、生命を操るテクノロジーの最前線の研究で何が?というもの。
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「私たちは、あらゆる生命の遺伝子を操る技術を手にした。
創造の可能性は無限に広がっています」【中国バイオ企業の社長】
いわゆる、ゲノム編集の技術を手に入れたという内容である。
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ゲノムとは、
A G C T という四つの物質からなる組み合わせ遺伝情報であり、
ある特殊なタンパク質により遺伝情報の編集が可能になった、というもの。
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実験用マウスに、ヒトの遺伝情報を組み入れ、新型コロナに感染させられるマウスを創り出し、
ワクチン開発のためのマウスとして生産・販売している実例が紹介された。
本来のマウスは、新型コロナに感染しないので、新ワクチン開発の治験データが得られない。
他に、サルについても。
ヒトのゲノムから編集して新種のサルを創り、人間のための臓器開発に役立てようとするもの。
このサルで創られた臓器を、人間のガン患者の臓器移植に代替するものだ、とか。
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究極は、デザイナーベィビーの誕生である。
生まれてくる子供を、両親が希望するゲノム編集された受精卵により出産するというもの。
子供は授かるものという、従来の倫理を超える人間の本質にかかわる問題である。
2030年の世界は、どうなってゆくのだろうか?