広汎性発達障害(自閉症・ADHD)の男の子を育てるクリスチャン・ホームの日記

素敵な青年に育ったにいにと一緒に、サポート活動もするようになりました☆

育休から職場復帰しました

2012年05月19日 | 日々のこと
先日、育児休暇が終わり職場に復帰しました。

100人ほどの会社でだいたい顔なじみということと
私は何年も在籍しているので近況を気にしてくださる方も多く、
皆さんに休んでいる間のことについてご報告しようと思って
メールの会議室にご報告を書きました。

この最近のことがまとまっているので、こちらにも載せますね。
(パパの仕事のこともこちらで書こうと思いつつ、
なかなか時間が取れなくて書けていなかったので。)

多少、名前などは手を加えましたが、ほとんど全文です。

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全社の皆様   


お疲れ様です。
長らく育児休暇をいただいておりましたが
5月に復帰となり、本日から出社しております。


何かとご迷惑をおかけしてしまうこともあるかもしれませんが、
少しでも会社のお役に立てるよう頑張りたいと思っていますので
どうぞよろしくお願いいたします。


また、この育休中に、長男が発達障害と診断されました。
育児休暇をいただき、また育休を半年間延長させていただいたおかげで、
息子の治療や学校への対応に多くの時間を割くことができました。
この場をお借りし、感謝申し上げます。
ありがとうございました。




以下、休んでいた間のあれこれ奮闘記(?)です。
長文なので、お時間が許す方のみ、ご覧いただければと思います。


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11月、
私の「午後2時頃に出ておいで」の言いつけ通りに2時45分に産まれた娘。
助産院でのあたたかな出産で、娘は元気いっぱい。
でしたが、私は産後の出血が止まらず出血多量で緊急搬送されそうに。
結局助産院にいられましたが、点滴や注射の毎日。

冬の間は極度の貧血もあって体調も思わしくなく、赤ちゃんと一緒に寝たり起きたり。
かつてない程のんびりした毎日でした。

4月。息子の入学式。大喜びではしゃぎまくる息子に手を焼き、感慨はほとんどゼロ。
   まったくもう!と思っていたら、

5月。息子の担任の先生から連絡あり、校長先生などを交えて話し合いの場を持つことに。

6月。息子の付き添いのため、週に数回、私も娘を抱っこし学校に通い始める。 
   赤ちゃん連れでの登校は大変でしたが、娘はみんなのアイドルになりました。

7月。心身障害小児病院に受診。検査。

8月。息子の検査で病院に数回通う。

9月。息子が広汎性発達障害(ADHD・自閉症)との診断を受ける。

11月。発達障害の子を持つ親の「ペアレント・トレーニング」を私が半年間受けはじめる。

12月。学習支援員さんが息子のクラスに配属されることになり、私の付き添いは終わりに。
    気が抜けたのか、しばらく私が風邪で寝込んでしまう。
    そんな中、主人の勤めていた事業部が売り上げ不振による閉鎖、
    全員解雇が決まる。
    もともと「つぶれるかも」と転職を考えていた我が家は前向きに受け取ることに。

1月。主人が娘の世話や家事をほとんどしてくれて、私の体調も落ち着く。
   父親まで育児休暇(?)の状態。ジョン・レノンみたい。

2月。息子本人が「よくなりたい」と希望したこともあって
   欧米では一般的な治療法のひとつ、「食事療法・栄養療法」に取り組み始める。
   息子の場合、体に蓄えられている貯蔵鉄(フェリチン)の値が100が理想値のところ、
   13.8しかないことが判明。授業中にそわそわする、指示が通らない、
   忘れっぽいなどは貧血の治療でよくなる部分があるでしょう、との診断が出る。
   他には、血糖値の急上昇を防ぐような食事への改善、必要な栄養素の摂取などを
   指示される。

3月。「次は生涯を捧げたいと思えるような仕事を」と探し始めた主人、
   キリスト教系幼稚園のNPOの職を見つけてくる。障害児の受け入れをしている
   数少ない幼稚園で、息子と同じような発達障害の子も受け入れている。
   そのような施設の存続を担えることに感謝し、他の内定をいただくも、
   NPOに勤めることに。

4月。2年生になり、環境がかわって多少のトラブルはあるものの、
   比較的落ち着いている息子。

5月。保育園に通い始めた娘は2回目の登園でさっそく水ぼうそうにかかってしまいました。
   

明るくてお友達も多く、妹大好きなお兄ちゃんと
器用でおしゃま、お兄ちゃん大好きな妹。

いろいろ嬉しいことも大変なこともありますが、それぞれの良いところを目に留めつつ
自分も学びつつ、神様から預かったこの二人を育てていきたいと思います。


息子の場合は、少し接した程度ではあまり障害だとは分かりません。
でも、一般的な子の発達とは違う部分というのが明らかに分かるときがあります。
以前は「何でこんなことするんだろう?どうしてこれができないのだろう?」と
不思議に思うこともありましたが、診断名が出たことで、適切な対応を選べるように
なったと思います。

現在の日本では発達障害の原因も解明されておらず、治療法も確立していません。
そのため、症状は強い薬でおさえるしかないのが現状です。

私たち夫婦は息子の障害の有無は気にならなかったのですが、原因を知りたい、
できれば薬を使わずに、息子にとって苦しい状況は改善してあげたいと思いました。
また、回りの方にご迷惑をおかけすることが多かったのも本当につらく思っていました。

現在、発達障害の子は全体の5%~10%とも言われています。
皆さんのまわりにもご本人や親御さんで悩んでいる方がおられるかもしれません。

様々な情報がありますので、私に何か出来ることがありましたら
いつでもお声をおかけください。



長文失礼いたしました。

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上記のメールをあげたところ、様々な方から声を掛けて頂きました。
皆さん優しく励ましてくださったり、気持ちに寄り添ってくださったり。

このように個人的なことを公にするのは(特に障害については)
あまり気が進まない方もいらっしゃると思います。
状況も様々ですし、それはそれぞれの考え方かと思います。

私は、自分の置かれた状況を知ってもらうことは
自分のいる会社にとっても、私自身にとっても前向きに対策を
立てられて良いことだと判断し、このようにしました。

まだまだ復帰したばかりですが、
週に3日ほど仕事をしていく予定です。

○○の奥さんでも、○○君のママでもない、仕事をしている自分。
そんな時間も大切にして、でも今はまず家族を大切にして
ゆっくり、のんびりやっていこうと思っています。