広汎性発達障害(自閉症・ADHD)の男の子を育てるクリスチャン・ホームの日記

素敵な青年に育ったにいにと一緒に、サポート活動もするようになりました☆

漢方薬のこと:抑肝散の効果について

2013年09月06日 | 栄養療法・食事療法
息子が発達障害と診断されてから

できるだけ投薬を避けたいと思って
いろいろと調べて試しました。

栄養療法・食事療法、
ペアレントトレーニングなどの環境整備、
そして漢方薬。

抑肝散という漢方薬が発達障害にまつわる
諸症状に効果があると聞いてから、
しばらく試しました。

(経緯はこちらに→★)

私もいろいろな方のブログを
参考にさせていただいてるので
我が家の場合を書いておこうと思います。


最初は7日間分処方してもらい、
息子も飲めるようだったので

またお医者さんに行って
その後は2週間分を二回、

合計1ヶ月以上は飲んでいたと思います。

漢方薬なので体質を改善するため、
長期的に飲むものだと思いますが

飲み始めてしばらくしてから

一番気になっていた
夜間の歯ぎしりが良くなってきたのもあり、

飲み忘れることが多くなってしまって…。

まあ、
調子が良くなったならいいかな~、
という感じでそのまま飲まなくなっています。


息子の場合は
学校での大変な様子を見て、
家での対応を変えたりと

環境調整もしたので
その影響もあるのかもしれません。


発達障害は一人ひとり、
本人のもともとの性格も環境も違うし

これを飲んだから、
これをしたから良くなった!とは
言いにくいと思います。

やっぱり全体的に見ないと
難しいですよね。


抑肝散を処方してもらうときに

薬剤師さんと話していて
「ADHDもあるんですけど、
体質に合っているということなんですかね?」
と聞いたところ、

「もともとADHDのための薬というわけではないけど、
本人が苦すぎて飲めない、というのがないなら
合ってるのかもしれませんね~」
と言われました。

漢方薬は、体質に合ってないと
飲めない!ということもあるそうで。

子供なのに、一応飲めているのは
体質に合っているのかも、という話でした。


そして、
飲まなくなったのも、本人が
「もう飲みたくない~」と言ったからもあります。

嫌がるならもういいのかな、と思って。

息子の場合は、
夜中の歯ぎしりはずいぶん落ち着きましたが

おねしょは相変わらずタップリです…。

興奮状態は???

う~ん、
いいような、いつも通りのような…。

ま、完璧なものはない、ということですね。

ちゃんと漢方薬の専門医に診断してもらえれば
もっとしっかりとした効果が出るのだと思います。

ただ、保険が効くのかな~??とか
電車に乗って通うのは…とか

ちょっと気軽ではないし。

(そもそも苦い漢方を子供が飲むのか…
 でも甘い漢方もあるし、
 体質に合えば飲むのかな??)


その後、
いろいろとあって投薬も考えるようになったので、
お薬をあれこれと飲むのは大変だし
(忘れっぽいので~><)

ま、ちょっと今はサボリ中です。

でも機会があればまたトライするかもしれません。

ひとまずの現状報告でした。




コンサータ:ついに?試すことに

2013年08月24日 | 栄養療法・食事療法
栄養療法・食事療法、
ペアレントトレーニング、
漢方薬などを試していましたが

学校での息子の状況を見ていて、
さまざまなトラブルが続いていたのを考え

投薬(コンサータ)を考え始めたのが
3年生の7月。

主治医に処方してもらい、
まず2週間で副作用も見つつ、
量の調整をしてみることにしました。

息子の場合はADHDが目立っていますが
自閉症もあります。

教室で落ち着いて勉強できない
(立ち歩く・大声で話す)ので、
今回は多動を抑えるのが大きな目的です。
なのでコンサータのようです。

主治医の先生からは
今まで息子本人の自己肯定感も良かったので
とくに投薬については
勧められることはありませんでした。

今回は私から投薬について相談をし、
状況から、
「少し助けを借りてみましょうか」と
いうことになりました。

試した結果、
息子の場合はコンサータでよく見られる副作用の
食欲不振はさほどひどくはなく、
ある程度はお昼にも食べていました。
(朝7時過ぎに飲んで、夜の7時過ぎまで効いている状態)

もともと背もクラスで一番くらい高く、
体格はしっかりしていたのも良かったのかもしれません。


効果についてですが、

担任の先生曰く、

はじめの数日は多動がとても落ち着いた。
ただ、午後になるとあまり調子が良くない。

学期の終わりごろのクラスがざわついている日には
あまり調子が良くなく、叱られてしまった。

とのことでした。

実は、私には担任の先生に
「薬を飲んでいるから大丈夫だろう」という印象があれば
本当は飲んでなくてもうまく行くのでは?という
思いもあって、

薬を飲ませずに学校に行かせた日があったのですが
その日は午後の授業は大変だったとか…。(涙)

主治医にも、
「1/3の子にはすごく効いて、1/3の子にはまあまあ効く。
残りの1/3の子にはほとんど効果がないですよ」
と言われていました。

うちの息子の場合は
多動に加えて自閉の傾向もあるので、

多動が落ち着いても自閉の傾向が
強く出てくること(目立つようになること)も
あるらしいので

いまいち効果が分かりにくいのかも…
というところのようです。

お薬の量の調整も含めて、
2学期のスタートと同時に
もう一度効果をみることになりました。

効果があまり出ないようであれば、
(副作用が強く出てしまうとかもあれば)
投薬自体をやめる事も考えています。

やはり強いお薬ですし、
まだ長期的な服用の影響が
データとしてあまり研究されていないので、
できれば避けたいというのが本音です。

でも、同時に、
「お薬を避けられない」という状況の方の気持ちも
よくわかるようになりました。

親として、自分の子供に
強い薬を使わなくてはならないというのは
本当に苦しいものですよね。


とくに日本の現在の学校のシステムでは
特性のある子は難しい立場にあると思います。

2学期のスタートと同時に、
また私もいろんな意味で忙しくなると思いますが

心を失わないように
していきたいと思います。



食事療法のこと:1年間続けて

2013年08月23日 | 栄養療法・食事療法
しばらく、食事療法や漢方などのことについて
書いていなかったなあ、と思い

経緯を書いてみます。


まず、食事療法のことから。

小麦除去は1学期まで続けていました。
2年生の夏休みからはじめたので
ちょうど1年間やりました。

「やりました」という過去形なのは
3年生の夏休みからは小麦を解除にしたからです。

効果を感じなかったわけではないのですが、
給食ではなくお弁当にしていた関係上、
細々と大変なこともあって、ひとまず休憩しようと思いまして。

2年生の時、クラスメイトから
「いつもお弁当に果物が入っていてずるい」など
言われることがあったみたいなのですが、
さほど大きなトラブルにはなっていませんでした。

(パンや揚げ物など、お弁当では食べられないメニューも多く、
代わりのおまけとして果物を入れることも多かったので…。)

ただ、
3年生になってからはクラスの人数が2倍になって
どうしてもいろんな意見の子がいるようになり。

(私も、給食が大好きな息子を見ていたので
給食が苦手な子がいるというのも最初は気づかずにいて、
そのあたりの配慮が足りなかったのかも、と今では思います。)


担任の先生がどのように対応して下さるかということも
関係するかもしれません。

3年生の担任の先生は、クラスの人数の多さやその他のことで
かなり大変だったようで
ちょっと色んな意見の子に対応しきれていなかったようでした。


なので、それまでは給食のメニューとは
全く違うものをお弁当に入れていましたが、
なるべく近いものを入れるように変えました。
中華丼、酢豚、アジの南蛮漬け、カレー…。

そうなると、
働く母の私には市販品を使わないと
やっていけないようになってしまい…。

市販品にはわずかですが小麦を含むものが多いので、
結果的には全除去にはならなくなってしまいました。


それに加え、
3年生の1学期が給食以外のことでも
かなり大変だった息子だったので、

さまざまなトラブルもあり、
投薬も視野に入れる必要を感じるようになりました。

もともと食事療法を始めたのは
できるだけ投薬を避けたかったからでした。
でも投薬を考えるようになった時点で、
もう体調や環境を整えたりするのをメインにするのは
難しいのかな、と思うようになったのです。

連日の学校への対応で私の気持ちも
疲れきってしまっていたようにも思います。


7月の頭に主治医に相談し、
コンサータを処方してもらい
様子を見ることにしました。


ちょっと長くなりそうなので、
また続きます…。



漢方薬について&つながってるなぁと思うこと

2013年05月02日 | 栄養療法・食事療法
先日、抑肝散という漢方薬についての記事を書きました。
その際にいただいたコメントを転載します。

*********************
この漢方薬が発達障害によいという説明は無いと思います。
誤解を招くような内容は不必要なトラブルの元です。
あくまでも「疳の虫」などの症状に対処するものであって、
発達障害からくる症状の改善ではないと思います。

*********************


ちきーたさんという方がくださったコメントです。

同じようにご心配をされた方、
もしくは

信憑性のない話、といやな思いをされた方がいらしたら
申し訳ありません。


ちきーたさんは発達障害の専門家・もしくはお医者様でしょうか。
(それとも私と同じく親御さんかな?)

もしそうであれば、
かえってお聞きしてみたいことがたくさんあるので…。

どうしても親というのは
気持ちが先行してしまいますよね。
その中で、客観的な意見を聞くことは
本当に大切だと思っています。

(こちらの漢方薬のメリット・デメリットなどを
ぜひぜひ教えていただきたいです!)



この抑肝散については、
先日の記事にもリンクを貼りましたが
お医者様・漢方医の先生もはっきりと主張しています。

<内科のお医者様の意見>
http://www.parksideclinic.jp/colum/yokukansan.html
幼児期のチック、神経過敏状態、夜泣きなど落ち着きのない小児全般に効果的です。学童期などで問題となる注意欠陥/多動性障害(AD/HD)に対しても抑肝散は有効であると考えます。また、てんかん、熱性痙攣に対しても補助的に抑肝散を使う事によって発症頻度を低下させる事や、症状を軽減させる事が期待できます。ただしこれらのケースでは、主たる治療薬である西洋薬に替わる働きを抑肝散が担うわけではありませんので、内服中の西洋薬を止めてはいけません。

<漢方薬局の意見>
http://www.123do.co.jp/cgi-bin/illness/archives/95.html
当薬局では長年、ADHDに有効な漢方薬の研究を重ねてまいりました。
その理由はふたつあります。ひとつはADHDはお子様にとても多い病気であり、多くのご両親が西洋薬の副作用を心配して充分な治療ができないことに悩まれているからです。
そしてもうひとつは漢方薬はADHDの改善にとても有効ということを経験的にも実績面でも知っているからです。


私のほうでは、
まだ息子への漢方薬は始めたばかり。
お医者様にも
効果が出てくるまで2週間くらいはかかるでしょう、
と言われています。

* * * * * * * * * * * *
これとは話が少し変わってしまいますが、

そもそもADHDとは?
発達障害の定義とは??

専門家も、
はっきりした定義や原因があいまいになっている状態です。

(我が家の子供はグレーゾーンにしばらくいた後、
 小学校入学してから診断名がつきました。)

現在使われているリタリンなども、もともとは

「偶然、他の病気の検査で使用したらADHDの子が落ち着いた」
ので発見されたという歴史があります。

原因が分かったのではなく、
「たまたま」見つかり
対症療法として有効なので
使用されるようになったということです。

食事療法も、
我が家はアレルギー検査をしっかり行い
はっきりと分かった上で取り組んでいますが、
意味のないものととらえる立場の方もいます。

それでも
食事療法で通っているクリニックでは
本当に改善している例がたくさんあるのです。


* * * * * * * * * * * 

ちなみに、
つながってるなあ、と思うことなのですが、

食事療法で出して頂いた一般的なお薬をもらうときに
薬剤師の方に「肝臓の治療ですか?」と
言われたことがありました。
(その時は保険が効くアミノ酸を処方してもらいました。)


抑肝散も肝臓の働きを整える漢方です。
(今回は薬剤師の方に症状を色々聞かれ、
「ADHDもあります」というと「ああ、なるほど」という顔でした)

また、
息子は口内炎ができやすく、
胃腸が弱いね、という話を家族としていましたが、
後日、小麦アレルギーがあると分かりました。

知らずにアレルゲンを食べていたので
内臓が弱っていても不思議はありません。



それから、
息子は9歳の今でも毎晩おねしょがあります。
おむつをしていても時には布団までぐっしょり濡れるほどです。

昔、おねしょの治療法を調べていたときに
薬として「抗利尿ホルモン薬、抗うつ薬」が
紹介されていました。

ADHDの子でリタリンよりも
おねしょの薬によく反応する子がいる、と
お医者さんのコメントで出ていることもありました。

<原 仁(はら ひとし) 小児科医
独立行政法人 国立特殊教育総合研究所研究部長>
「リタリンはADHDに効果を示す場合が多いが、
すべてではなく、他の薬剤が有効な場合もある。
例えば、夜尿症の治療薬でもある抗うつ剤や
抗けいれん剤の一種であるカルバマゼピンなどに
よく反応するADHDの子どもがいる。
もちろん、あらゆる薬物治療に反応しないADHDが
存在してもおかしくない。」
http://kids2.gakken.jp/campus/jiritu/medical/backnumber/01_09/top.html


いろんなことの羅列になってしまいましたが、
肝臓のこと、口内炎とアレルギー、アレルギーとADHD、
ADHDとおねしょ、おねしょとADHDの薬のこと…
すべてがつながっている。

息子の表面に出ている病気や障害というものは、
息子の体の中でつながっている、と思うのです。


発達障害と診断されている子供は年々増えています。
原因がはっきりと特定されていないのに。

(昔は、母親の愛情不足とか育て方が悪かったとかが
 原因とされていたりもしましたよね。)


私は発達障害について、
これがすべて、という治療はないと思っています。
(内科のお医者様も漢方を使っても西洋薬を
 勝手にやめてはいけない、と書いてますし、
 どんな薬にも効かないADHDの子がいてもおかしくはない、
 とも書かれています。)


どんな専門家でも、その方の専門外のことに関しては
あまり詳しくないこともあるということも
身をもって感じています。

発達障害の状況は
その子一人一人で違いますし、
周りの環境も違います。

そう思うと
母親(や父親)が最もよく知っている場合も
あるのかもしれませんね。


そして、我が家にとっては
息子の障害を完治させるのがゴールというわけではありません。

もちろん優しい息子でいて欲しいし、
お友達と仲良く遊べる子であって欲しい。

でも、障害があっても
本人の特性を生かし、
人を大切にして人に大切にされて、
何よりも

神様から与えられた息子の人生を
感謝して楽しんで生きていって欲しい

そう思っています。


あれこれと書いてしまいましたが、


漢方や薬を使うにしても療育をするにしても、
その子に合ったやり方でなければ
それこそ意味がないかもしれないですよね。

専門家の意見を参考にしながら、
様々な情報の中で
我が子に合った治療・育てかたを選んでいくのが
親の努めかな、と思います。

いろいろと悩むとき、
私は他の方のブログがとても参考になっています。

このブログも、
どなたかの参考・励ましになれば、という思いで
細々とですが続けてきました。

試してみたこと、
まだ試している途中のことも含めて
少しでもどなたかの可能性をひろげることになれば
と思い、更新しています。

一般的に言われている意見と私の思いとは
離れてしまう部分も出てくるかもしれませんが、
なるべく正直なところを書いていきたいと思っています。

いかがでしょうか?
このようなブログですが、
よろしければ
またお立ち寄りいただけると嬉しいです!

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皆さまのご意見もお伺いしたく、
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今日の産経新聞の記事にも

2013年04月25日 | 栄養療法・食事療法
今日の産経新聞の記事にも
体調の悪さと低血糖症について少し書かれていました。
(発達障害については最後にちょろっとですが。)


私の息子が通っているクリニックとは違いますが、
色々なところの先生が同じように
治療に取り組んでいるのだな~、と思ったので

転載しておきますね。

*******************************

不安、疲れやすい、攻撃的に…「機能性低血糖症」かも
産経新聞2013年4月25日(木)08:26


 疲れやすい、不安が強い、突然、怒りが爆発する-。こうした身体的・精神的なトラブルの原因は血糖コントロールの乱れにあるかもしれない。機能性低血糖症と呼ばれる病気で、生活習慣や食事を見直すことで症状が改善する可能性があるという。(戸谷真美)

 ◆不眠や鬱の原因

 低血糖といえば、「インスリン治療をしている糖尿病患者など病を抱える一部の人のもの」と思いがち。だが、自らも機能性低血糖症に苦しんだ経験を持つマリヤ・クリニック(千葉市稲毛区)の柏崎良子院長(58)は「例えば、低血圧症のように体質や性格だと思っているような疲れやすさや感情の不安定、鬱のような症状が低血糖が原因になっていることがあります」と話す。

 患者だった29歳の男性は不眠症と鬱状態に悩み、休職。朝から酒を飲むようなアルコール依存と低血糖症を併発しており、血糖負荷試験では、2時間半後と4時間後にそれぞれ血糖値が60ミリグラム/デシリットル台に落ち込んでいた。「お酒はエネルギー源になるため一時的に少し元気になるが、多飲すると代謝に大量のビタミンB群を消費し、ホルモンも分泌されるので興奮しやすく、後で疲労感が残りやすい」(柏崎院長)

 栄養指導で、エネルギー補給としてタンパク質を勧め、一般に血糖値が落ち込みやすくなる前、食事の3時間後を目安に間食を取るようアドバイス。男性が素直に治療を受け入れたこともあり、約1カ月半でボランティア活動を始め、看護学校に入り直すまでに回復した。この男性の場合、ビタミン剤以外の薬品はほぼ使わずに完治したという。

 ◆防衛反応で攻撃的

 柏崎院長によると、機能性低血糖症の原因は、アルコールや炭水化物、カフェインの過剰摂取など食生活の乱れ▽腸内環境の悪化▽貧血▽甲状腺機能障害▽ストレス▽運動不足-など。これらの影響で膵臓(すいぞう)の機能失調が起き、糖の代謝を脳と膵臓が認識できず、インスリンが急激に過剰分泌されてしまう。

 血糖値が60ミリグラム/デシリットル以下になると、注意力低下▽手の震え▽頭痛▽冷や汗-といった症状が表れる。すると危険を回避するため、体はアドレナリン、ノルアドレナリンなどの交感神経を刺激し、血糖値を上げるホルモンを分泌。これらは興奮や緊張、怒り、不安など、感情を刺激するため精神症状につながるという。

 診断は通常の血液検査のほか、一般的な糖尿病検査で行われる2時間ではなく、5時間の糖負荷試験によって血糖値の推移を見る。また、精神症状への影響を探るため、他の検査を併用することも。保険適用外のため、同院では検査代や初診料などを含め、費用は約3万~4万円という。血糖値の推移は人によって異なるため、その人にふさわしい治療を見極める。

 柏崎院長は「精神疾患の専門的な治療が必要な患者さんもいるが、食事や生活の指導で約8割の人は何らかの改善がなされている。ただ、原因は1つではないので、きめ細やかな対処が必要」と話している。

 ■働き盛り以外に子供や女性も

 マリヤ・クリニックでは7人の管理栄養士が常駐し、患者から食事や生活などの相談を受ける。その一人、佐々木雅子さんは「患者さんには看護師や美容師、金融機関のディーラーなど多忙な職業でストレスを抱えて働いている人も多い」と話す。妊娠や出産などを経験し、体調不良が続く女性や自閉症など発達障害の子供に対しても原因分析を基に栄養指導を行っている。

 症状や原因は人によって異なるものの、一般的に膵臓に負担の少ない食べ方や生活は表の通り。佐々木さんは「諦めずに、食生活に気をつけていくこと、継続していくことを心掛けて。人によっては、早ければ1~2カ月で症状の改善を期待できる方もいる」と話している。


http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20130425511.html