曲がり角に潜む出会い

昔、こんな人がいたなぁ。


どこかへ行こうと急いでいる男。
その男が走りながら曲がり角に差し掛かった時、

バァン！

「イタタ、おい！どこ見てんだこのヤロー。」
「イッタァー、なによ、あんたのほうこそどこに目つけてるのよ。」

いきなり曲がり角から出てきた女とぶつかる男。
このときはお互い嫌な奴だと思いながら別れる。
そして、この後、男と女は再会する。

「今日からここで働くことになった○○さんだ。」
「はじめまして、○○です。よろし・・・！？あっ！あんたはあの時の！！」
「うん？あっー、お前は！」

ってなベタと言えばベタだけとなかなか見ることの無いこの出会いが
理想の出会いだという人が。


今日、コレに近いチャンスがありました。
曲がり角を曲がった瞬間、目の前に飛び出してくる女性・・・、
いや、正確には自転車に乗った女性。
その自転車が小ヤギの前スレスレをすごいスピードで駆け抜けました。
このぶつかれば上記のような出会いが待っていたかもしれませんが、
さすがにあのスピードでぶつかられたらねぇ。

でも、運命的な出会いがあるのならぶつかっておけばよかったか。
たぶん。ぶつかって痛い思いをするだけで終わるのがオチか。