幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
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附属校と進学校としての魅力 ~東京家政大学附属女子高校を訪ねて

2017年07月01日 17時34分10秒 | 受験・学校
去る6/26に東京家政大学附属女子高校の説明会に参加してきました。
先日実施した保護者会でゲスト講演をしていただいた渡邉健先生が司会を務められ、この学校の新たな取り組みなどについて説明を受けました。

東京家政というと、とても人気のある大学の付属校というイメージがあります。
実際に、当塾から進学された生徒さんも東京家政大学に入学するという目標を持っていました。それゆえに、附属高校からはほとんどが東京家政大学へ進学するものと思っていました。しかし、最近はニーズの多様化に伴い、他大学への進学にも力を入れているとのことです。

東京家政大はとても人気のある大学へと成長しています。
特に栄養士関連の学科は、首都圏の女子大ではナンバー2の難しさを誇るまでになってきており、外部からの入学は極めて難しくなってきています。だからこそ、附属高校からという流れが1つあるのは確かです。

また、東京家政大学は就職もとても良いように感じます。保育士や幼稚園教諭などの職業も、公立の保育園・幼稚園への就職率が高いのがポイントだと思います。保育士や幼稚園教諭など、環境が厳しい仕事だと思いますが、公立への就職の良さは女性の将来を考えて担ってきた大学の成果だとも思います。

反面、特に附属の中学から入学した生徒さんに多いようですが、6年間の学びの中で新たな自分を発見し、外部の大学へと進学を希望する生徒さんも多くなってきているということです。25歳のときの自分をイメージして進路を考える「ヴァンサンカン・プラン」なども、そういったことの後押しになっているように思います。

「ヴァンサンカン」とは、フランス語で25を意味する言葉だそうで、25歳になった時の自分のイメージを作っていくキャリア教育の1つです。大学の付属というメリットも活かし、大学生や実際に社会に出て活躍している先輩方を招いての進路学習などを行っているそうです。そういった中で自分自身を発見していき、自分の将来をしっかりと見定めた上で次の選択をしていくことができるのは、ただ学習に明け暮れての進路選択とは違ったメリットもあるように感じます。

2020年を前にして附属高校のメリットがいわれています。そういった中で附属としてのメリットだけを生かすのではなく、他の道へを拓いていこうとする考え方は、視野を大きく持つきっかけになるようにも思います。

もちろん学びたいことが親大学にあり、それを目指して入学するのも1つの良い選択だと思います。だからといって、“附属だから進学がラク”という安易な選択は良いこととはいえません。

その点、自分の将来を見つめながら進路を考えるきっかけ作りをしていることは、これから伸びゆく生徒さんにとっても、あらたな視点を提供してくれるのではないかなと思います。

附属としてもメリットも生かしながら他大への道をも拓く、そこにこの学校の新しい魅力を見た気がしました。
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