少し前のことになりますが、駒込高校の学校説明会に参加してきました。「校長の河合先生に話は聞く価値があるよ。」と、以前にほかの塾の先生方からも進められていたのですが、なかなか距離もあるので、これまではうかがうことができませんでした。しかし、今回はちょっとしたきっかけから、駒込高校の説明会に伺うことができました。
河合校長先生のお話を聞いて「聞く価値がある」といわれた理由が本当によくわかりました。埼玉の私立高校では、校長先生の話というと、本当にありきたりな挨拶か進学実績に関する話が多いのですが、河合校長先生の話は、広く本当の意味での「教育とは何か?」を考えさられる内容でした。
最近は私立中学校が学校説明会をやると、以前より小学校低学年の保護者層の参加が増えてきているそうですが、それはなぜなのか?にはじまって、スクールカーストの問題や安心・安全を確保するとはどういうことか、反転学習や公設民営の学校の将来性、中高一貫校の中等教育学校化への対応など、実にさまざまなお話をしてくださいました。
塾対象の説明会というと、自校の功績について話される校長先生が多いと思います。もちろんそれはそれで必要で、私たちが各学校のことを詳しく知るためのきっかけになるります。ただ、学校の中のことだけではなく、広い視野に立ったときに何が必要か、ということを、これほどまでに深く聞いたことは、これまではなかなかなかったように思います。学校説明に聞きに行ったはずにもかかわらず、まさに「教わった」そんな感じのお話でした。
目先のことだけでなく、教育全般を見渡して自校の立ち位置をしっかりと確立していく、それはどこの学校でもやっていることだと思いますが、それをこのような形で聞き目の当たりにした意味は大きかったように思います。
塾としても、まずは目先の成績を上げることも大切ですが、それだけではない「何か」をしっかりと追い求めていくこと、そして、視野を広く持ちその中で塾として何をしていくべきなのかを、考えさせられた気がします。
いよいよ夏休みが始まります。1学期にさまざまな学校でたくさんの校長先生をはじめ、先生方のお話を聞いてきました。この夏休み、たくさんの先生方からいただいたたくさんの言葉を胸に、しっかりと生徒さんと向き合っていきたいと思います。