幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
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「女子力学」の可能性~瀧野川女子学園を訪ねて

2013年06月30日 17時59分30秒 | 受験・学校

1372138614917_2    何を売りにして学校を運営しているのか?

 年に何回かの学校説明会を聞きに行く立場としては、注目をしている1つはこの点です。もっとも、一番大切なのはその学校の合格目安だったりはするのですが、同じ目安なら、やはり生徒さんにとって魅力のある学校を勧めていきたい、そういう思いで、その学校の「一番の売り」に注目をしています。

 瀧野川女子学園は上中里にある学校ですが、当塾からも隔年ぐらいで受験者がいます。わざわざ埼玉を縦断して東京まで行くわけですが、その決意をさせる何かがあるといっても良いのではないかと思います。

 今年は既卒生ではありますが東大への合格者も出し、まだ数は少ないものの大学進学でも実績を少しずつ上げていてきているとのことで、このあたりの取り組みが今後どのようになっていくかが注目点の1つだと思います。

 ただ、進学実績はどの高校でも力を入れている部分でもあり、それ以外に何かないかなと思いながら話を聞いていると「女子力学(じょしりきがく)」という言葉が出てきました。なるほど、女子高らしい、そんなふうに思いました。

Dsc_01541_3  女子力学は、主に3つの分野「人間基礎力を高める分野」「社会基礎力を高める分野」「女子基礎力を高める分野」から成り立っており、基本的な生活習慣から社会生活をよりよく営むためのスキルを身に付けるものだということです。 「人は見た目が9割」という本もありましたが、やはり社会に出て恥ずかしくないものをきちんと身に付けておきたいものです。そのあたりをきちんとやろうというのが私立の女子高の強みの1つかもしれません。

 公立高校でも最近はだいぶ「見た目」を気にするようになってきているようですが、あくまで「見た目」だけを気にしているだけで、本質的なところまではたどり着いていない印象があります。それに対して瀧野川のこの女子力学がどこまでマナーやルールというものの本質に迫れるかが注目されるところです。生徒さんを見た目だけでなく、本質的な自立・自律まで育てていけるのか、女子力学はわたしの中で注目の1つになりました。

 近年はどこの高校も進学率を競うようになりました。東大への合格者、早稲田・慶応への合格者などについての説明も多くなりました。入ってきた生徒さんをどこまで伸ばせるかという点においては、これはこれで大切なことだと思いますが、それでけではない、進学とはまた別の指標での高校選びが始まっても良いように思います。

 大学進学とは違う道を考える皆さんも、この「女子力学」のような、進学とは違う指標を持って高校選びをするのも良いのではないかと思います。