幸彩学習塾 オフィシャルブログ

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「わかった!」というときの素敵な笑顔・2

2015年05月27日 10時56分53秒 | 日記・エッセイ・コラム
人はいつでも伸びていくことができる、生徒さんたちと接しているとそのように思うことがたくさんあります。最近もそんな生徒さんに出会いました。

その生徒さんと初めてあったのは、今年の2月頃だったと思います。入塾説明を聞きに来たときは、今思えば、沢尻エリカさんの『別に』発言の時と同じような感じでした。

無表情な感じでしたし、こちらに関心がない、そんなようにも見えました。そんな態度を見て、私も心配をしましたが、とりあえず3月から学習を進めていくことになりました。

3月からの授業を担当してみると、確かに出来ないことがたくさんありました。そこで、私がとったのは『一点突破法』です。課題が多い生徒さんの場合、早く結果を求めるがあまりにどうしてもあれこれと課題を与えてしまいがちです。一見、いいようにも見えますが、勉強が苦手な生徒さんの場合は、消化不良を起こしてしまい、逆にさらに勉強が嫌いになってしまうことがあります。

そういったことも考慮して、本人ができそうなところから、まずは「そこだけでいいから」と励ましながら学習を進めていきました。

最初は1年生で学習するような計算も、ほぼ全滅といった状況でしたが、それでもできているところを認めていきました。たぶん今までは「出来ないこと」ばかりを指摘されてきたのだと思います。でも、そんな自分にでも少しでもできるところがある、そう思ってもらえれば、そこから自ずと道は開けてくるものだと思います。初めはそのような考えのもと、この生徒さんと授業を進めていきました。

この生徒さんには勉強面だけでなく、その他にも課題がありました。忘れ物をしたり、宿題をやってこなかったりということもありました。そんなときは、その行為については叱ることをしましたが、すぐに気持ちを切り替えて、授業の時に出来ていることについては、しっかりと認めていきました。

どれくらいたってからかは忘れてしまいましたが、以前はあまり表情を変えることのなかった生徒さんに、少しずつ笑顔が増えてきました。「出来てるね」と褒めると嬉しそうに笑う笑顔が、とても印象に残るようになりました。最初の『別に』状態を知っているからこそ、余計にそう思えたのかもしれません。

そして迎えた今回の中間テストでは、数学は前回よりも50点以上の大幅アップで終えることができました。そして、塾では学習していない教科もしっかりと勉強してくれたようで、5教科の合計も100点以上のアップという、すばらしい結果を残してくれました。

正直に言えば、まだまだ課題は多いのですが、それでも以前より明らかに『頑張ってみよう!』という気持ちが出てきたことが、何よりの収穫だったと思います。それは塾で学んでいない教科も自分で学んだという姿勢に表れていると思います。

テストが終わってからの授業を見ていると、宿題の丸つけでも明らかにバツが減ってきました。以前はバツだらけだったのが、今はマルのほうが多くなってきました。わずか数ヶ月間ですが、確実にできるところを増やしてきた結果だと思います。

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勉強が苦手な生徒さんがいると、いろいろな意味でまわりが焦ってしまうことがあります。それはとてもよくわかるのですが、そんなときほど本当は冷静に考えていく必要があると思います。大人が焦ってしまうと、お子さんはもっと焦ってしまい、何も手付かずになってしまいます。そんなときほど、一つ一つできることから始めていく、それが大切なのだと思います。

これからも少しずつだとは思いますが、この生徒さんは成長していってくれると思います。そのたびに見られる笑顔が増えることは、とても嬉しいことです。その笑顔を励みに、私も頑張っていいきたいと思います。

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