幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

子供の心との勝負

2008年11月17日 00時09分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

『改革は子供の心との勝負である』

 これは、ある私立高校の校長先生の言葉です。『改革、改革』とはいうけれど、誰のために改革をするのか、そんなことを考えさせられる出来事が先日ありました。

 その日はNPO埼玉教育ネットの研修で、平成22年度からの入試改革についての勉強会がありました。その中身はいつもの通り大変に濃いものでしたが、その中でも新入試制度に向けて『自塾をどう改革していくか』、その点が特に強調されていました。 入試制度が新しくなり、進路指導も中学校主体へと変化していく中で、塾をどのように変えていくのか、どのような改革を行うのか、そのビジョンを今から描いておく、そういったことが大切だという内容で、私も改めて塾をどう変えていくのか、そんなことを改めて考えさせられました。

 当塾は来年度入試に向けて『プロジェクト22』をすでにスタートしていますが、まだまだ出来ることはたくさんありそうです。あまり性急すぎてもいけないとは思いますが、必要とあらばすぐにでも実行できるように準備をしなければ、そう改めて思いました。

 そして研修を終え、最後にその日ゲストとして来ていた、とある私立高校の校長先生が挨拶の中で自校の改革の取り組みについて話をしてくださいました。

 この高校では、毎年いろいろな改革を行っているそうです。その学年のカラーに合わせて、毎年いろいろな改革をやるとのことでした。 当塾も毎年のいろいろな改革を行っています。学年のカラーに合わせて、行事や授業内容も組み替えたりしていきます。毎年同じことの繰り返しではなく、極端な話をすれば毎年その学年のカラーに合わせて1つ1つを組み立てていく、二度と同じ組み合わせの年はない、というくらいまで、その学年に合わせた内容を考えていきます。 そのあたりはその校長先生の学校も同じようで、話を聞きながら、「うん、その通りだよな」と思いながら聞いていました。

 しかし、次の瞬間、私はふと身震いがしたのを感じました。そのきっかけとなったのが冒頭の『改革は子供の心との勝負である』という言葉です。

 『改革をしているということに満足するなよ』『改革といって、自分達に都合のよいようにするなよ』…この言葉は改革をする立場の者にそんな警告を発しているように思います。

 来年度は入試制度が変更になることもあり、塾も様々な改革を行う必要があると思います。その時にこの言葉を思い出し、塾が実行する改革が皆さんにとって真に必要なものになるよう、皆さんとの心の勝負で十分に納得してもらえるようなものになるよう、心がけて取り組んでいきたい、そう改めて感じました。

 この研修でまた1つ大切なことを学びました。これからもいろいろな研修を通して、来年度からの入試制度改革に対応した改革はもちろん、真に皆さんに必要なものを提供できるようにしていきたい、改めてそう感じました。