幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

その仕事に就きたい理由

2016年01月12日 22時28分04秒 | 日記・エッセイ・コラム
本日は、冬スペから始まった作文指導を引き続きおこないました。
よく書けている文章だけに、削るのが惜しいのですが、
制限の字数にあわせていかなくてはなりません。
書いた生徒さん本人と確認をしながら、どこを削るのか、どんな表現をするのか、
それを確かめながら添削を行いました。

そのあと、私は持っている授業が無かったので、
自習をしている生徒さんの学習を見に行ったのですが、
そこである生徒さんと、高校へ行ったあとの話などをすることができました。
新しい環境への不安や期待、そしてなぜその学校を選んだのか、
そして、その生徒さんはなりたい職業が決まっているのですが、
なぜその職業につきたいのか、そんな話を20分以上していたと思います。

自習の邪魔、といえばそうなのですが、
普段はなかなかゆっくりと話す機会も無いので、
こうやってじっくり生徒さんと向かい合って話せることは、
私にとって、本当に嬉しいし楽しいひとときです。

勉強を教えて、「わかった!」と笑顔で話してくれる生徒さんがいることも
私にとってかけがえのない、本当に嬉しいことの1つですが、
こうやって、生徒さんとじっくり腰をすえて話すことができること、
そして、生徒さんのことを深く知り、お互いの持っている世界を共有すること、
これほど嬉しいものもなく、教師冥利に尽きる、そのように思います。

そして、その中で気づいたことがあります。
先に書いた作文の添削指導をしていた生徒さんもそうですが、
なりたい職業が決まっている生徒さんには、
その仕事を選んだ理由が存在するということです。


その理由を実は本人も自覚していないことがあるようですが、
作文を書いたり、私と話をしたりしていくうちに、
何となく憧れていた、何となくこの仕事に就きたいと思っていたその理由が、
明確になってくるのが目に見えて、とても興味深かったです。

中学生の頃の生徒さんは、様々な憧れをもつと思います。
大人から見ると、その憧れはときに非現実的だったりすることもあります。
理由を聞いてもなかなかうまく言葉に表せないことがあります。
大人はそれを見て、理由も無いのにと一蹴してしまいがちですが、
その職業に憧れたり就きたいと思う理由は、
実は本人にもうまく言葉に表せないところであるようにも思えます。

その言葉にならない言葉をつむいでいく、
そういう作業を生徒さんと一緒にすることで、わかってくることは、
選んだ職業は、
実はその生徒さんの性格とマッチした職業である

ということです。
今回の2人の生徒さんの場合もそうでした。

中学生のころは言葉にしたくても言葉にできない
様々な思いを抱えている、そのように思います。

だからこそ、ときに学習指導をしながら、ときに自習監督をしながら、
生徒さんの目線で一緒に対話をしていき、
生徒さん自身に自身を発見してもらう、それが大切なのではないかと思います。

そうやって自分で選び取っていった憧れは、
いつまでも色あせない大切な宝物になると思います。
人から与えられたものではない自分で見つけた宝物、
その数の多さが、その人の人生を豊かにしていくのだと思います。


この塾でのいろいろな指導が少しでも、
皆さんの宝探しのお役に立てば幸いです。

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