授業をしていると、熱心にうなずきながら聞いてくれる生徒さんがいます。
しっかりと集中をして取り組んでくれているように見えます。
でも、成績の伸びが今一歩…、そんなことがあります。
もちろんいろんな要因があるので、1つには断定はできませんが、私が考える1つの理由に「手が動いていない」というのがあります。
聞くときはしっかりと聞いて、そのあとでメモを取る、それでもちろん良いのですが、メモをとるタイミングになっても、手が動いていない、成績の伸びがあと一歩という皆さんは、そんなことが多いように思います。
もしかしたら本人は、いま聞いて分かっているから、メモを取らなくても大丈夫、そんなふうに考えているのかもしれません。そういう理由で手が動かない人がいるのも確かです。でも、やはり人はいつかは忘れるものです。そのためにもメモに取る、そういう習慣をつけて欲しい、そう思います。
そして、メモを取ってもらいたい理由はもう1つあります。
それは聞いた話や見たことを「言語化」する能力を身につけるためです。
人の話を聞いていると、何となくわかったような気がする
黒板に書かれた先生の板書を見ていると、何となくわかった気がする
きっと、こんな感覚になることが皆さんにもあると思います。
でも実はこれ、本当はまだ理解は十分にできていない状態だと思います。
なぜなら、聞こえた言葉も見えた言葉も、自分の言葉ではないからです。
「先生が言っていた言葉を聞いている、先生が書いた言葉を書いている」だけで、「自分の言葉」で書いてはいないからです。
メモをするときには、全てを写すことができないができません。
ゆえに、自分なりに要約したり、印象に残っているところだけをピックアップして書いていくことになります。その過程でメモは「他の誰かの言葉」から「自分の言葉」になっていきます。
メモを書くことは、時にめんどくささを伴います。
でもそうすることで、人の話を聞く力がついてきます。
話を聞き続けることで、集中力がついてきます。
人の話を自分の言葉で置き換えていくので、言語化の力が付き、自分の言葉で置き換えられるので理解が深まります。
人は言葉で思考します。
人は言葉でモノを伝えます。
それゆえに、人の言葉を自分の言葉に置きなおす力は、今度は、自分の気持ちや考えを伝えるにも大いに役立ってくるはずです。
自分の思いや考えを言葉にして伝えることができる、これがこれからグローバル化していく社会の中で、もしかしたら一番に根っこになる力なのかもしれません。
メモは忘れることを防ぐため、という目的があります。
でもメモを取ることは、強いては他人の考えを理解したうえで自分のものとし、そして自分の思いを発出することにもつながってくる、そのように思います。
できる人を見てみると、メモを取っている人が多いと思いますよ。
それは学生だけでなく大人になっても同じです。
たくさんの人の話を聞き、たくさんのメモを取り、他の人の言葉を自分のものにできる、そういう言葉の力を皆さんには身につけていって欲しいと思います。
言葉にできるということ、その効用をしっかりと知って、自分の学習に活かしてほしいと思います。
しっかりと集中をして取り組んでくれているように見えます。
でも、成績の伸びが今一歩…、そんなことがあります。
もちろんいろんな要因があるので、1つには断定はできませんが、私が考える1つの理由に「手が動いていない」というのがあります。
聞くときはしっかりと聞いて、そのあとでメモを取る、それでもちろん良いのですが、メモをとるタイミングになっても、手が動いていない、成績の伸びがあと一歩という皆さんは、そんなことが多いように思います。
もしかしたら本人は、いま聞いて分かっているから、メモを取らなくても大丈夫、そんなふうに考えているのかもしれません。そういう理由で手が動かない人がいるのも確かです。でも、やはり人はいつかは忘れるものです。そのためにもメモに取る、そういう習慣をつけて欲しい、そう思います。
そして、メモを取ってもらいたい理由はもう1つあります。
それは聞いた話や見たことを「言語化」する能力を身につけるためです。
人の話を聞いていると、何となくわかったような気がする
黒板に書かれた先生の板書を見ていると、何となくわかった気がする
きっと、こんな感覚になることが皆さんにもあると思います。
でも実はこれ、本当はまだ理解は十分にできていない状態だと思います。
なぜなら、聞こえた言葉も見えた言葉も、自分の言葉ではないからです。
「先生が言っていた言葉を聞いている、先生が書いた言葉を書いている」だけで、「自分の言葉」で書いてはいないからです。
メモをするときには、全てを写すことができないができません。
ゆえに、自分なりに要約したり、印象に残っているところだけをピックアップして書いていくことになります。その過程でメモは「他の誰かの言葉」から「自分の言葉」になっていきます。
メモを書くことは、時にめんどくささを伴います。
でもそうすることで、人の話を聞く力がついてきます。
話を聞き続けることで、集中力がついてきます。
人の話を自分の言葉で置き換えていくので、言語化の力が付き、自分の言葉で置き換えられるので理解が深まります。
人は言葉で思考します。
人は言葉でモノを伝えます。
それゆえに、人の言葉を自分の言葉に置きなおす力は、今度は、自分の気持ちや考えを伝えるにも大いに役立ってくるはずです。
自分の思いや考えを言葉にして伝えることができる、これがこれからグローバル化していく社会の中で、もしかしたら一番に根っこになる力なのかもしれません。
メモは忘れることを防ぐため、という目的があります。
でもメモを取ることは、強いては他人の考えを理解したうえで自分のものとし、そして自分の思いを発出することにもつながってくる、そのように思います。
できる人を見てみると、メモを取っている人が多いと思いますよ。
それは学生だけでなく大人になっても同じです。
たくさんの人の話を聞き、たくさんのメモを取り、他の人の言葉を自分のものにできる、そういう言葉の力を皆さんには身につけていって欲しいと思います。
言葉にできるということ、その効用をしっかりと知って、自分の学習に活かしてほしいと思います。