幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
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駒込高校の入試説明会に行ってきました!

2019年07月12日 15時36分06秒 | 受験・学校
去る6月12日に駒込高校の入試説明会に行ってきました。
駒込高校の人気は本当に衰えることを知りません。今年も定員超過で都からお叱りを受けましたという話がありましたが、それだけ多くの生徒さんや保護者をひきつける魅力のある学校なのだと思います。

新しい入試は子供を切り分けるものではなく、新しい体験をさせるもの
校長の河合先生のお話は、何度聞いても新しい発見があります。今回もメモに取り切れないくらいの言葉(私にとっては薫陶とも思えるもの)をいただきましたが、その中で一番印象に残っている言葉が、この段落の見出しの言葉です。
「新しい入試はこどもを切り分けるものではなく、新しい体験をさせるもの」
この言葉は、新しい入試がどこへ向かっているのかを的確に表している言葉だなあと思います。

新しい大学入試にはいろんな不安の声も付きまとっているのは事実です。先日もTOEICが大学入試からの撤退を表明したりして、まだまだ流動的な要素もおおくあるように思います。
しかし、グローバル化という中で、変わっていかないといけないのも事実です。わかってはいるけれど、という人には、この言葉は大きな前へ進むための一歩になる、そんな気がします。

偏差値という数字で学校を決めるということ。今もそれは、ある意味変わっていないのは事実だと思います。しかし、最近は学校の中身もそれぞれの個性が出てきて、「同じ偏差値だけれども、学ぶ内容は学校によって大きく違う」というふうになってきました。もしかしたらこの先は、偏差値よりも「何を学びたいか」という意欲などで合格が決まる、そんな時代が来るのかもしれません。河合先生のいう「新しい体験」とは、そういったことを指すのかなとも思います。

志のない教育からの脱却
戦後の教育はもちろん評価されるべきことがたくさんあるのも事実ですが、反面、偏差値という数字に一喜一憂する教育になってしまったのも事実だと思います。
偏差値は教科書にある「過去知」をどれだけ知っているかで決まるもので、そこにその学校にってこれを学びたいという「志」がなくなってしまっていると、河合先生はお話をされていました。
その結果、「生徒を分配するような進路指導」がつづき、その結果、志のない高学歴が増えたともお話をされていました。
もちろん教科書的過去知は必要なものであることは事実ですが、それを活用する「志」がこれからは必要になる、そんなふうに私には聞こえてきました。

振り返れば、今ある学校の多くもある志のある人が、何らかの志を掲げて学校を作り、そこに志のある人が集まり出来上がってきたものだと思います。しかし、偏差値教育の流れの中で「生徒を分配するような進路指導」がつづき、もしかしたら志というものが置き去りにされてきてしまったのかもしれません。その意味では、今回の大学入試改革は、再び「志」による進路選択に戻るように動いているといえると思います。その意味では、ある意味の原点に戻っていく、そんなふうに私には思えました。

海外大学へ進学する生徒、起業をする生徒
当塾から駒込高校に進学した生徒さんは、今年、韓国の延世大学に合格し進学をしました。もともと個性的な生徒さんでしたが、それを駒込高校で伸ばし、このような進路を選択したのだと思います。もし駒込高校で学んでいなかったら、もしかしたら違う進路を選んでいたかもしれません。そういう意味では、「海外で仕事をしたい」と言っていたその生徒さんにとっては、希望がかなえられた進路だったのだろうと思います。
また、今回の説明会では、在校生ながら企業した生徒さんについてもお話がありました。STEM教育の大会でリーダーを務めた女子生徒さんだそうですが、その生徒さんはアプリの開発などを手掛けたり、インドの企業にインターンシップに行ったりするとのことでした。
いろんな「高校が個性を伸ばす」と言ってはいますが、こういった形で本当の意味で個性を大切にしてくれる高校はあまりないように思います。画一化、全体主義から、個性化、独自化が進んでいく中で、駒込高校は、「本当の個性を伸ばしてくれる学校」になっていく、そんなふうに思います。

数年前まであまりよく知らない学校でしかなかった駒込高校ですが、教育ジャーナリストの梅野弘之先生に勧められて説明会でお話を聞くようになってから、多くのことを学ばせていただける学校になりました。
近年は多くの人にその取り組みが知られ、たくさんの生徒さんが集う学校になりました。ぜひ河合校長先生のお話を、皆さんも一度は聞いてもらえたら、そんなふうに思います。
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