幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

中1パニック

2015年03月24日 23時04分22秒 | 受験・学校
先日も紹介しましたが、坂戸市で小中一貫校を設置するという新聞記事が出ていました。この小中一貫校の目的、その1つに「中1ショックの解消」というのがありました。

小6から中1になるときには、実に様々な新しいことが始まっていきます。
算数が数学になったり、英語の学習が本格的になったり、部活が始まったり、教科担任制になったり…
それ以外にもたくさんあると思いますが、勉強面や生活面においても、小学生の時とは大きく変わってきます。

部活の開始によって、帰宅時間が遅くなり、それにつられて学習時間が遅くなり就寝時間も遅くなっていくなどの生活パターンが大きく変わることによる生活面での負担が一番大きいと思います。また、先輩後輩関係など、従来にはない人間関係の構築などの精神的な面や、教科担任制や英語・数学などが難しくなってくる勉強面の負担もかなり大きいのではないかと思います。12歳の子どもたちにとってこの変化は、大人が思う以上に負担が大きく、上手く順応できない「中1ショック」と呼ばれる現象がおこってきます。

これらのショックの原因をなるべく少なくしていく試み、それが小中一貫校の設置につながっているのだと思います。言い換えれば、公が認めるほど「中1ショックは大きい」ということもできるのではないかと思います。

当塾のある地域では小中一貫校はありませんので、各自で対応をとるしか方法はありません。部活の開始や教科担任制は、実際に学校が始まってみないとなんともしようのないところですが、数学の学習や英語の学習は、塾を活用することで先行させる事ができるので、一気に押し寄せる様々な負担を、少しは軽くしてあげることができるのではないかと思います。

この「中1ショック」ですが、中には「中1パニック」となってしまう人もいるようです。様々な追跡調査によると、中1のときの内申点(通知表)の結果で、ほぼ行ける高校の傾向が決まってきてしまうという結果もあります。もちろん、2・3年で逆転できないわけではありませんが、中1の出だしで「パニック」になってしまうと、3年後の入試までその影響を引きずってしまう、そのようなことも調査結果から見ればいえると思います。

はじめのちょっとした先行学習による“ゆとり”が、さまざまに押し寄せてくるいろいろなショックを少しでも和らげることができます。また、小学校の学習と中学校の学習の違いを早めに知ることで、「中学校での学習の心構え」をもって中学校へ進学することもできるようになります。

6年生は卒業式を終えていよいよ春休みに入りました。楽しく過ごす春休みにもして欲しいと思いますが、ぜひちょっとでも先行して学習をしておくことを大切にして欲しいと思います。
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