少し前のことになりますが、去る4/26に花咲徳栄高校の学校説明会に参加してきました。
今回、小林清木・校長先生の話の中で印象的だったのは「我が校は中堅を育てます」という言葉でした。いままで「トップを育てます」という言葉はよく聞き、またそれ以外に塾や学校が発展していく方法はないと思っていましたので、この新しい発想には正直びっくりしました。でも、よく考えてみれば、この発想は大事なことなのかもしれない、そう思います。
トップ・エリートと呼ばれる人は、全体の2%ぐらいだそうですが、もちろんそこを目指すことは悪くないですし、そういう教育があっても良いと思います。しかし、その過程の中で、のこり98%を無視するようなことがあってはならない、そのような発想から生まれた方針であるように私には聞こえました。
私自身も、もちろん上位2%を目指す人がいたらそれを応援していくことは厭わないですし、しっかりとそれを目指す指導していきたいと思います。それと同時に社会の大半を占める「中堅」をしっかりと育てていくことも大切だなと思うようになりました。
おもえば世の中は、中堅がしっかりしているかどうかで決まってくるようにも思います。それは会社などの組織も同じだと思います。社長やリーダーが優秀でも、そのもとで実働的に働く人たちが優秀かどうか、それでその会社や組織の評価も決まってくるように思います。ゆえに「中堅を育てる」そんな方針の学校があることは、実は社会にとっても心強いのではないかと思います。
もしかしたらこれは塾も同じではないかと思います。塾に通ってくる生徒さんの中には、もちろんトップをめざしてくる人もいると思います。それはそれでしっかりと育てていくことが大切です。しかし、中にはトップを目指すだけではなく、それ以外の目的を持って入ってくる人もいると思います。そういう人たちをしっかりと見て、その上でその人たちに合う指導をしているかどうか、改めて見直してみる必要があるなと感じました。
トップを目指す人も育てる、その上で社会に出て恥ずかしくない「中堅」を育てる、この塾にも新しい目標が一つ加わったような気がします。