先日、某所から手に入れた今年の入試分析の資料をみて改めて思ったこととしては、入試の最後の決め手はやはり内申点であるということです。内申点をしっかりと取ってきたかどうか、ここがやはり運命の分かれ道の第一歩であるということは、間違いなさそうです。
埼玉の場合、内申点は1年生の時のものからが使われます。入試当日に良い点数がとれたとしても、内申が良くないと残念ながら不合格になることがごく当たり前におこります。内申点は過去の自分の頑張りを表す数字ですが、入試のときに「過去の自分に助けられるのか、過去の自分に裏切られるのかが決まる」といっても過言はなさそうです。
◆最後は内申で合否が決まる?
例えば某進学校の場合、当日の試験が360点前後で合格しているAさんがいる反面、当日の試験が390点前後で不合格になっているBさんがいます。見比べてみるとその違いは内申点にあります。Aさんは1年から3年の内申が40-45なのに対して、Bさんの生徒さんは各学年30前後の内申です。当日の試験では明らかにBさんの方が上ですが、内申で勝るAさんが結果的に合格していることが分かります。
逆を言えば、内申が良ければ当日の試験で30点分ぐらいは逆転できると言えます。内申を上げておくことで、当日の失敗をカバーすることもできます。反面、内申が低いと他の人より当日の試験で30点以上多くとらなくては合格できないことになります。当日の試験で30点以上多くとるというのは、正直、なかなか至難の業です。そういう意味においては、中間・期末などの学習をしっかりとおこない、提出物や授業態度などにも留意しながらしっかりと内申をとっておくことが大切といえます 。
「上位校へ行けばいくほど当日試験がものをいう」はある意味において正しいと言えますが、それはやはり内申をしっかり取った上での話だと思います。このクラスの進学校では、内申40は越えていないときついと言えます。そこに内申で30の生徒さんが挑むのは、たとえ当日の点数が良かったとしても、なかなか難しいことだと言えるのだと思います。
(続く)