※後で足すかも。
アニメージュオリジナルすっかり忘れてた。
小説2巻はGWで配本が早いとかで店頭に山積み。
アニメージュオリジナルは水島×黒田対談。
黒田さん曰く「男の子にガンダムを取り戻した自信はあるが、
子供のものにしたかというと自信は揺らいでいる。
次のガンダムを作る人はもう一度『ガンダム』を
子供のものにしてほしい」とコメントされています。
平成ライダーで例えると「SEED」が「クウガ」なのに対して
「00」はブレイクスルーの方向に走った「アギト」なんだとか。
ガンダム00小説はセルゲイ・マリー・アレルヤの
折込ピンナップ(羽音たらくさん)がなんか昼メロみたい。
■機動戦士ガンダム00セカンドシーズン小説2巻
本編の補完や設定公開が多いのでお買い得の1冊。
表紙はアリオスを背景にアレルヤとソーマ。右手と左手が恋人握り。
折込ピンナップは柳瀬さんのケルディム・アリオス・セラヴィー。
裏に羽音たらくさんのセルゲイ・マリー・アレルヤ。
もちろんどちらも描きおろし。
以下、気になった描写や新情報など。
今月の「電撃ホビー」でも公開されたリボンズたちイノベイターの
製造過程がプロローグで掲載。イノベイターはいくつものタイプがあり
人間と同じ性別を有する者もあればリヴァイヴのように性別を持たない者もいる。
P22-25
・リヴァイヴ曰くイノベイターは「精製時に多くの情報が詰め込まれ、
誕生した瞬間にも更にアップデートされる」
・リボンズに属していたイノベイターたちは全員が「戦闘タイプ」
・リボンズとヒリングは塩基配列パターン0026、
デヴァインとブリングは塩基配列パターン0666タイプ。
・リヴァイヴたちの名前をつけたのはリボンズ。
リヴァイヴいわく
「それにしてもなんというネーミングセンスだろう。
回復、復活、復元、蘇生、治療、安定。僕たちを生み出した者は
よほどイオリア計画がお気に入りと見える」
・アニューは「女性型」。リヴァイヴは性別を持たない「中性」
・培養カプセルから起きたリヴァイヴを迎えに来たのはリジェネ。
リジェネにリヴァイヴは質問する。
「リボンズ・アルマークは僕らと同じ存在なのになぜ計画の遂行者と
なったのか。ヴェーダの中にもその答えがない」
リジェネが答える。
「…神にでもなったのさ」
本編はP27-267まで。7話~10話を収録。このペースだと小説は4~5巻ですな。
ソーマ視点で7話描写。
P35
アレルヤに馬乗りになったピーリスの脳を鋭い痛みが貫く。
彗星のような一瞬で通り過ぎるが長く尾を引く激痛が襲い掛かる。
P37
「マリー」と名前を呼ばれたことで解放された記憶がソーマの中で
膨れ上がる。圧倒的な量とスピードをもった記憶が超兵の脳といえども
処理能力を超えて苦痛にも似た混乱で満たした。
この時に少年(アレルヤ)への愛しかった想いも蘇っていく。
P42
刹那はダブルオーをオーバーロードさせたためアレルヤを捜索できない
自分に歯噛みしている。
P45
サバイバルキットはアリオスに積んであったもの。マリーの包帯は
額に血が滲んでいたのでアレルヤが捲いた。
P46
追加描写あり。マリーがアレルヤに「髪、濡れてる」と手を伸ばして
アレルヤが「ああ…うん…」と照れくささとマリーの指を濡らさないようにと
気遣いでわずかに首を引いた
P46から47ではアレルヤの覚悟描写。
どちらの陣営の救助が先着するかによってアレルヤは
4年前と同じ拘禁・拷問の日々が繰り返されるかもしれないし
公開処刑されてしまうかもしれない。場合によってはアリオスを自爆させて
自死を選ぶ必要があるかも。
P48ではアレルヤが照れている自分を自覚。頬の筋肉が緩んでいることを
感じながら口を開く。
P52
ファーストシーズン25話での怪我について。飛散したパーツが
アレルヤの肉と骨の一部を削り取っていった跡が右眉の上の傷跡。
P54
アレルヤの心情描写。アレルヤはマリーと話すことが出来たからこそ
自分が被験体ではなく人間であることを許されたような気がしていた。
P63
「撃ってください」のくだり。アレルヤの心情描写補完。
「いいんだ、マリー。キミが幸せでいてくれるなら」
それでいい。それだけでいい。アレルヤという名前を彼女に返そう。
彼女がこれから人として生きられるのならばそれぐらいは安いものだ。
P66
セルゲイからアレルヤへの感謝の言葉補完。
数年来伝えることの出来なかった謝辞をようやく言えた、とか。
(ファーストシーズン5話・低軌道ステーション事故)
P69はセルゲイとピーリスの別れの挿絵。2人とも敬礼。
P71は「ありがとう…生きていてくれて」くだりの補完。
アレルヤはセルゲイに言われた「二度と争いに巻き込まない」の他に
「生き続けてくれ」「彼と幸せに」という願いも果たす気満々。
「戦うために造られた青年に。戦う理由ができた」
P72
ライルとアレルヤの関係補完。ライルはアレルヤに好感を抱いている。
P74
ライルの気遣い補完。アレルヤを見つけたライルは気を利かせて
辺りを二周ほどしてから2人の側にケルディムを降下させた。
P75
「アレルヤの彼女も一緒だ」という報告をしたのがライル。
P76
刹那と沙慈の関係補完・描写追加。
「うれしいことがうれば誰だって笑うさ」
これに沙慈は軽いショックを受けて刹那もひとりの人間だと気づく。
「修理を続けよう」「うん」
P77
セラヴィーがアリオス捜索中に着地した海岸。それはティエリアが
「ふと何かひっかかるものを感じた」から。
P81から第二章。
冒頭に帰艦したアリオスの右胸にぽっかりとビームサーベルで貫かれた
穴が空いている。
リジェネとティエリアの邂逅。
P89
ティエリアの5年前の心情吐露。
「宇宙環境に適応した僕らが、人類を新たなフロンティアに導くのさ」
これを聞いてティエリアは5年前の自分の感情と同じだと知る。
人より優れ、人を導くのだという歪んだ優越感。
P91
ティエリアはリジェネに手を差し出された時、一瞬だけだが
抗いがたい誘惑にかられている。
P91-92
展望室での回想。
ティエリアのロックオンに対する心情描写。
「ロックオン・ストラトス…」その声と笑みには二度と会えない
彼に対するいくばくかの悲しさが含まれている。
P96
フェルトがマリーを拒絶したくだり。
アレルヤはフェルトがロックオンに淡い恋心を抱いていたのを知っていた。
P97
フェルトのところに来たアレルヤの心情補完。
「フェルト…」と声をかけても無言だったのでアレルヤはくじけかけた。
P98
「ぼくたちは家族なんだから…」アレルヤの心情描写補完。
アレルヤは家族を持ったことがないから家族の定義について
たずねられれば明瞭さを欠くことはなはだしいとは思うが
なんとなくこのようなものではないかと思っている。
P105
アロウズに配属されるガデッサ他二機の描きおろし挿絵。
P107-110
カティとコーラサワーの描写補完・追加。カティ視点からの心情描写。
・士官室に呼びつけられたコーラサワーはカティから怒られて
「もしかしてお待たせしたこと怒ってます? 大佐に久々に会うので
少しでもキメておこうとシャワーを」と答えてカティに切れられる。
・「大佐を守りたいからであります」カティが言葉を失ったのは精神的に
よろめいたから。しかも何の感応も呼び起こさない。
・「ついたあだ名が不死身のコーラサワーです」を聞いてカティの思考が
星海の彼方へと飛び去りかける。
・「本当にまったくだ」では子供の破天荒な行動が良識ある大人の心を
たいていは苛立たせるが慰めることも確かにある。
P115
ティエリア女装の心情描写。スメラギに「私の指示に従ってもらう」と
言われたティエリアは、スメラギの浮かべた微笑の正体が何であるか
後に心の中に芽生えたわずかばかりの困惑と羞恥の念を使命感という
ローラーでひき潰す苦労を必要とする。
P116-117
ティエリア女装の裏側。
腰まで届くかつらをつけて、特殊メイクでボディーラインをつくり、
女性の声が出るようにした。会場へ到着するなり、多くの男性に
入れ替わり立ち代り話しかけられいささか閉口するほどだった。
P120
リボンズの心情描写。ルイスにパーティー会場で会ったリボンズは
「ニンゲンとは何と懸命になるものであろうか。到底理解できない」
P121
リボンズとティエリアの出会い描写補完。
事前にティエリアはリジェネから脳量子波で「もうすぐだよ」と知らされている。
P123
挿絵。ドレス姿のティエリアとダンスに誘うリボンズ。
P128
ティエリアを部屋に誘ったリボンズのワインうんちく。
「ワインはいいね」
P131
ロックオンの名前を出され「愚かな人間」呼ばわりされてティエリア激昂。
自身が笑われたことよりもロックオンの名を口されたことが
神経を逆撫でする。もはや冷却などきかない。
P133
ルイスと刹那の邂逅。ルイスから沙慈のことを聞かれた刹那は
「一言知らないといえばいい。だが理性ではわかっていても
刹那の中にあるいささか名状しがたい部分がその突っぱねるような
一言を押し留めていた。」→思考をめぐらせた刹那は
「仕事先で偶然会った」と答える。
P137
ヒリングの銃撃。ヒリングの台詞追加。
「ヒリング・ケア―イノベイターよ、坊や」
ティエリアはヒリングがリボンズとそっくりなことに驚く。
P138
ティエリア大脱走。途中でヒールとかつらを脱ぎ捨てて走り続ける。
P145から第三章。
P150
アルケー戦。ティエリアの心情描写。
「ティエリアにとってロックオンの存在は、生き様を揺るがして
変化させたほど巨大なものだったのである」
P151にはアルケーガンダムの挿絵。
P157
「兄さんの…仇…?」
呆然と聞こえるライルの声。
P158
サーシェスの独白。4年前に肉体の半分を抉り取られたときの描写。
「脳髄まで灼けつくような感覚。死の直前に極限まで高まった恐怖感。
それから死の間際でしか味わうことの出来ない唯一無二の圧倒的な快楽。
それらが忘れさせてくれないのだ」
P172-178
サーシェスや刹那がKPSAに所属していたことに対するライルの反応。
P173ではリヴァイヴvsリントの描きおろし挿絵。
ティエリア視点で描写される。
P174ではティエリアは「そこまで思いつめることはできねぇ…」と自嘲の
表情をなぜライルが浮かべるか理由がわからない。
P177では「未来のために戦うんだ」がティエリアの心に波紋を作る。
ティエリアはリボンズの前で激情にまかせて敵対宣言はしたものの、
それは心を覆う脆いガラスの反射でしかない。
P179-183はブシドーとビリーの会話。「私色に染め上げて欲しい」のくだり。
ビリーはスメラギのことはブシドーにも伝えていない。
P200
ジェジャン中佐には病弱な妹が地上に居る。
P205から第四章。
P206
大学時代のスメラギ・ビリーの描写。
大きなニレの木の下のベンチが彼女達のお気に入りの場所で
その日も2人はそこにいた。
P211
グッドマンは退屈嫌いの性格。
P213
エミリオはカティの部隊に所属していた。
※過去にカティとスメラギが戦い、その戦いでスメラギの恋人のエミリオが
死んでいる。エミリオを殺した部隊の指揮官がスメラギ。
P214-215ではカティの部屋に食事のトレイを持っていくコーラサワーを
「まるで主人の下へ駆け寄る忠実な子犬のよう」と描写。
P221
イケダはフリージャーナリストでJNNとは契約していただけ。
P221-225
マリナとシーリン、子供達の描写。
子供達の名前がアベド、ヤエル、リアン、モシェ、ヨセフ、ダビッド。
P226
刹那の悔恨。マリナへの思い。
「炎上したアザディスタン王国を見たときの彼女の顔が忘れられない」
P233
挿絵でガデッサvsダブルオー。
P237
ティエリアが仲間にイノベイターの存在を伝えないことの心情描写・補完。
「それを伝えた時、仲間達の自分へ向けられる目が変わってしまうのではないか
という疑念が心を冷たくさせる」
P239
ヴァスティ一家の描きおろし挿絵。満面の笑みのアレルヤとやや頬を染める
刹那・マリー。笑うスメラギと仏頂面のティエリア。
P240
刹那とアレルヤの「今、ママって言わなかった?」「ああ、言った」は
驚いてそれが逆の方向に作用して、まるで戦況分析のような口ぶりと
表情になったから。
P242
アニューを見つめるライルの表情は「口笛を吹くような表情」
P248
ネーナのヴェーダリンクは防壁を突破して自分の痕跡を残さないように
アクセスしている。
P250
サーシェスがネーナに暴力をふるい、屈辱と支配を与えるがネーナは
悲鳴をあげなかった。
P266
ダブルオーライザーの実験。ハレルヤ覚醒。
P269からエピローグ。
「ん~あー…」でハレルヤお目覚め。
P271
ハレルヤはアレルヤの記憶を共有して
「ようやく念願の女を手に入れたか。やったじゃねぇかよ、相棒」
と呟く。加速粒子が消えればハレルヤの言葉は記憶にも残らない。
P272
ハレルヤは4年間深淵の中で安眠していた。
次巻予告イラストはダブルオーライザーを背景にした
背中合わせの刹那と沙慈。メメントモリ戦。
■アニメージュオリジナルvol.3感想
表紙は劇場版グレンラガンから。
●機動戦士ガンダム00
P22-25
水島×黒田対談。気になったところだけ。
○黒田さん
・「SEED」がファーストへの原点回帰に納まったなら「00」は
ブレイクスルーの方向に走らなければいけないのではないかという
想いがあった。例えるなら「SEED」が「クウガ」で「00」が「アギト」。
多分この次のガンダムで更に大きなブレイクとなる作品が来ると
思うので、そこへ上手くバトンタッチできればいい。
・ガンダムを知りすぎていて反省したこともある。
今回は(キャラの)情報開示はファーストガンダムを意識した。
だから今回のマイスターたちもこのくらいで大丈夫かな、と
思ったが、30年の時が経過してファンの興味はドラマよりも
キャラに寄っていたという事実を改めて感じた。
そういう考えではいけないということを気づかされた。
○水島監督
(黒田さんの発言を受けて)
視聴者がキャラのバックボーンを求めるのは大きい。
もっとキャラの細かい部分の設定を早くからストーリーに
忍ばせておけばよかったという反省がある。
○黒田さん
ファーストシーズンの1話はヴェーダリンクするティエリアや
ハレルヤと話すアレルヤなど伏線を自分なりにばりばり入れている。
でもわからない時はやっぱりわからないんですね(笑)
○水島監督
(黒田さんの発言を受けて)
しかも「わからない」となったところで視聴者は思考停止してしまう。
それを知ったときに怖くなった。
最初の頃は「ガンダムだから絶対に見てくれる」というおごりがあった。
○黒田さん
(水島監督の発言を受けて)
それは自分もあったと思う。
○水島監督
もっと若い子に向けた「現代のアニメ」として作らなければ
ならないことを痛感した。
―かつてと比較してロボットアニメジャンルが沈静化しているが―
○水島監督
今のアニメブームが「萌え」だからじゃないか?
結局はトレンドの問題だと思う。
だからこそ僕はあえておもちゃ会社とがっちり組んで
子ども向けロボットアニメを復活させたいと思っている。
今回の「00」ではメカデザイナーとメーカーとのリンクをしてみた。
その打ち合わせの中で「こうすればカッコいい」という意見が
双方から出た。そこにすごく手ごたえを感じた。
特撮のスーパー戦隊ものはバンダイと東映が商品の投入時期を
あわせて企画段階から情報共有している。フレッシュプリキュアもそう。
「東映ができて、何で他のアニメ会社はできないのか」
個人的に凄く気になる。
―ガンダムブランドの二極化―
○黒田さん
個人的には二種類のガンダムを同時に作るべき。
子ども向けにある程度特化したものと08MS小隊のような路線を
同時に進めていくぐらいの気持ちじゃないとこれからは難しいのでは。
○黒田さん
「00」は男の子にガンダムを取り戻したという自身はあるが
「子供のものにしたか」というと自信が揺らいでいる。
次のガンダムを作る方にはもう一度「ガンダム」を子供の
ものにしてほしい。
○水島監督
そういう意味では作り手の僕たちから変わっていかなければ。
○黒田さん
今回「00」を作らせてもらったことでそういう考えに至ることが出来た。
○水島監督
とくに僕は「鋼」「00」と2作続けて大きい作品に関わらせて
もらったので、いかにこれまでの自分の視野が狭かったかを
本当に思い知らされた。もっと視野を広げれば閉塞していると言われる
この状況(ロボットアニメの状況)もまだまだ可能性があると思う。
次号vol.4は夏発売予定。
アニメージュオリジナルすっかり忘れてた。
小説2巻はGWで配本が早いとかで店頭に山積み。
アニメージュオリジナルは水島×黒田対談。
黒田さん曰く「男の子にガンダムを取り戻した自信はあるが、
子供のものにしたかというと自信は揺らいでいる。
次のガンダムを作る人はもう一度『ガンダム』を
子供のものにしてほしい」とコメントされています。
平成ライダーで例えると「SEED」が「クウガ」なのに対して
「00」はブレイクスルーの方向に走った「アギト」なんだとか。
ガンダム00小説はセルゲイ・マリー・アレルヤの
折込ピンナップ(羽音たらくさん)がなんか昼メロみたい。
■機動戦士ガンダム00セカンドシーズン小説2巻
本編の補完や設定公開が多いのでお買い得の1冊。
表紙はアリオスを背景にアレルヤとソーマ。右手と左手が恋人握り。
折込ピンナップは柳瀬さんのケルディム・アリオス・セラヴィー。
裏に羽音たらくさんのセルゲイ・マリー・アレルヤ。
もちろんどちらも描きおろし。
以下、気になった描写や新情報など。
今月の「電撃ホビー」でも公開されたリボンズたちイノベイターの
製造過程がプロローグで掲載。イノベイターはいくつものタイプがあり
人間と同じ性別を有する者もあればリヴァイヴのように性別を持たない者もいる。
P22-25
・リヴァイヴ曰くイノベイターは「精製時に多くの情報が詰め込まれ、
誕生した瞬間にも更にアップデートされる」
・リボンズに属していたイノベイターたちは全員が「戦闘タイプ」
・リボンズとヒリングは塩基配列パターン0026、
デヴァインとブリングは塩基配列パターン0666タイプ。
・リヴァイヴたちの名前をつけたのはリボンズ。
リヴァイヴいわく
「それにしてもなんというネーミングセンスだろう。
回復、復活、復元、蘇生、治療、安定。僕たちを生み出した者は
よほどイオリア計画がお気に入りと見える」
・アニューは「女性型」。リヴァイヴは性別を持たない「中性」
・培養カプセルから起きたリヴァイヴを迎えに来たのはリジェネ。
リジェネにリヴァイヴは質問する。
「リボンズ・アルマークは僕らと同じ存在なのになぜ計画の遂行者と
なったのか。ヴェーダの中にもその答えがない」
リジェネが答える。
「…神にでもなったのさ」
本編はP27-267まで。7話~10話を収録。このペースだと小説は4~5巻ですな。
ソーマ視点で7話描写。
P35
アレルヤに馬乗りになったピーリスの脳を鋭い痛みが貫く。
彗星のような一瞬で通り過ぎるが長く尾を引く激痛が襲い掛かる。
P37
「マリー」と名前を呼ばれたことで解放された記憶がソーマの中で
膨れ上がる。圧倒的な量とスピードをもった記憶が超兵の脳といえども
処理能力を超えて苦痛にも似た混乱で満たした。
この時に少年(アレルヤ)への愛しかった想いも蘇っていく。
P42
刹那はダブルオーをオーバーロードさせたためアレルヤを捜索できない
自分に歯噛みしている。
P45
サバイバルキットはアリオスに積んであったもの。マリーの包帯は
額に血が滲んでいたのでアレルヤが捲いた。
P46
追加描写あり。マリーがアレルヤに「髪、濡れてる」と手を伸ばして
アレルヤが「ああ…うん…」と照れくささとマリーの指を濡らさないようにと
気遣いでわずかに首を引いた
P46から47ではアレルヤの覚悟描写。
どちらの陣営の救助が先着するかによってアレルヤは
4年前と同じ拘禁・拷問の日々が繰り返されるかもしれないし
公開処刑されてしまうかもしれない。場合によってはアリオスを自爆させて
自死を選ぶ必要があるかも。
P48ではアレルヤが照れている自分を自覚。頬の筋肉が緩んでいることを
感じながら口を開く。
P52
ファーストシーズン25話での怪我について。飛散したパーツが
アレルヤの肉と骨の一部を削り取っていった跡が右眉の上の傷跡。
P54
アレルヤの心情描写。アレルヤはマリーと話すことが出来たからこそ
自分が被験体ではなく人間であることを許されたような気がしていた。
P63
「撃ってください」のくだり。アレルヤの心情描写補完。
「いいんだ、マリー。キミが幸せでいてくれるなら」
それでいい。それだけでいい。アレルヤという名前を彼女に返そう。
彼女がこれから人として生きられるのならばそれぐらいは安いものだ。
P66
セルゲイからアレルヤへの感謝の言葉補完。
数年来伝えることの出来なかった謝辞をようやく言えた、とか。
(ファーストシーズン5話・低軌道ステーション事故)
P69はセルゲイとピーリスの別れの挿絵。2人とも敬礼。
P71は「ありがとう…生きていてくれて」くだりの補完。
アレルヤはセルゲイに言われた「二度と争いに巻き込まない」の他に
「生き続けてくれ」「彼と幸せに」という願いも果たす気満々。
「戦うために造られた青年に。戦う理由ができた」
P72
ライルとアレルヤの関係補完。ライルはアレルヤに好感を抱いている。
P74
ライルの気遣い補完。アレルヤを見つけたライルは気を利かせて
辺りを二周ほどしてから2人の側にケルディムを降下させた。
P75
「アレルヤの彼女も一緒だ」という報告をしたのがライル。
P76
刹那と沙慈の関係補完・描写追加。
「うれしいことがうれば誰だって笑うさ」
これに沙慈は軽いショックを受けて刹那もひとりの人間だと気づく。
「修理を続けよう」「うん」
P77
セラヴィーがアリオス捜索中に着地した海岸。それはティエリアが
「ふと何かひっかかるものを感じた」から。
P81から第二章。
冒頭に帰艦したアリオスの右胸にぽっかりとビームサーベルで貫かれた
穴が空いている。
リジェネとティエリアの邂逅。
P89
ティエリアの5年前の心情吐露。
「宇宙環境に適応した僕らが、人類を新たなフロンティアに導くのさ」
これを聞いてティエリアは5年前の自分の感情と同じだと知る。
人より優れ、人を導くのだという歪んだ優越感。
P91
ティエリアはリジェネに手を差し出された時、一瞬だけだが
抗いがたい誘惑にかられている。
P91-92
展望室での回想。
ティエリアのロックオンに対する心情描写。
「ロックオン・ストラトス…」その声と笑みには二度と会えない
彼に対するいくばくかの悲しさが含まれている。
P96
フェルトがマリーを拒絶したくだり。
アレルヤはフェルトがロックオンに淡い恋心を抱いていたのを知っていた。
P97
フェルトのところに来たアレルヤの心情補完。
「フェルト…」と声をかけても無言だったのでアレルヤはくじけかけた。
P98
「ぼくたちは家族なんだから…」アレルヤの心情描写補完。
アレルヤは家族を持ったことがないから家族の定義について
たずねられれば明瞭さを欠くことはなはだしいとは思うが
なんとなくこのようなものではないかと思っている。
P105
アロウズに配属されるガデッサ他二機の描きおろし挿絵。
P107-110
カティとコーラサワーの描写補完・追加。カティ視点からの心情描写。
・士官室に呼びつけられたコーラサワーはカティから怒られて
「もしかしてお待たせしたこと怒ってます? 大佐に久々に会うので
少しでもキメておこうとシャワーを」と答えてカティに切れられる。
・「大佐を守りたいからであります」カティが言葉を失ったのは精神的に
よろめいたから。しかも何の感応も呼び起こさない。
・「ついたあだ名が不死身のコーラサワーです」を聞いてカティの思考が
星海の彼方へと飛び去りかける。
・「本当にまったくだ」では子供の破天荒な行動が良識ある大人の心を
たいていは苛立たせるが慰めることも確かにある。
P115
ティエリア女装の心情描写。スメラギに「私の指示に従ってもらう」と
言われたティエリアは、スメラギの浮かべた微笑の正体が何であるか
後に心の中に芽生えたわずかばかりの困惑と羞恥の念を使命感という
ローラーでひき潰す苦労を必要とする。
P116-117
ティエリア女装の裏側。
腰まで届くかつらをつけて、特殊メイクでボディーラインをつくり、
女性の声が出るようにした。会場へ到着するなり、多くの男性に
入れ替わり立ち代り話しかけられいささか閉口するほどだった。
P120
リボンズの心情描写。ルイスにパーティー会場で会ったリボンズは
「ニンゲンとは何と懸命になるものであろうか。到底理解できない」
P121
リボンズとティエリアの出会い描写補完。
事前にティエリアはリジェネから脳量子波で「もうすぐだよ」と知らされている。
P123
挿絵。ドレス姿のティエリアとダンスに誘うリボンズ。
P128
ティエリアを部屋に誘ったリボンズのワインうんちく。
「ワインはいいね」
P131
ロックオンの名前を出され「愚かな人間」呼ばわりされてティエリア激昂。
自身が笑われたことよりもロックオンの名を口されたことが
神経を逆撫でする。もはや冷却などきかない。
P133
ルイスと刹那の邂逅。ルイスから沙慈のことを聞かれた刹那は
「一言知らないといえばいい。だが理性ではわかっていても
刹那の中にあるいささか名状しがたい部分がその突っぱねるような
一言を押し留めていた。」→思考をめぐらせた刹那は
「仕事先で偶然会った」と答える。
P137
ヒリングの銃撃。ヒリングの台詞追加。
「ヒリング・ケア―イノベイターよ、坊や」
ティエリアはヒリングがリボンズとそっくりなことに驚く。
P138
ティエリア大脱走。途中でヒールとかつらを脱ぎ捨てて走り続ける。
P145から第三章。
P150
アルケー戦。ティエリアの心情描写。
「ティエリアにとってロックオンの存在は、生き様を揺るがして
変化させたほど巨大なものだったのである」
P151にはアルケーガンダムの挿絵。
P157
「兄さんの…仇…?」
呆然と聞こえるライルの声。
P158
サーシェスの独白。4年前に肉体の半分を抉り取られたときの描写。
「脳髄まで灼けつくような感覚。死の直前に極限まで高まった恐怖感。
それから死の間際でしか味わうことの出来ない唯一無二の圧倒的な快楽。
それらが忘れさせてくれないのだ」
P172-178
サーシェスや刹那がKPSAに所属していたことに対するライルの反応。
P173ではリヴァイヴvsリントの描きおろし挿絵。
ティエリア視点で描写される。
P174ではティエリアは「そこまで思いつめることはできねぇ…」と自嘲の
表情をなぜライルが浮かべるか理由がわからない。
P177では「未来のために戦うんだ」がティエリアの心に波紋を作る。
ティエリアはリボンズの前で激情にまかせて敵対宣言はしたものの、
それは心を覆う脆いガラスの反射でしかない。
P179-183はブシドーとビリーの会話。「私色に染め上げて欲しい」のくだり。
ビリーはスメラギのことはブシドーにも伝えていない。
P200
ジェジャン中佐には病弱な妹が地上に居る。
P205から第四章。
P206
大学時代のスメラギ・ビリーの描写。
大きなニレの木の下のベンチが彼女達のお気に入りの場所で
その日も2人はそこにいた。
P211
グッドマンは退屈嫌いの性格。
P213
エミリオはカティの部隊に所属していた。
※過去にカティとスメラギが戦い、その戦いでスメラギの恋人のエミリオが
死んでいる。エミリオを殺した部隊の指揮官がスメラギ。
P214-215ではカティの部屋に食事のトレイを持っていくコーラサワーを
「まるで主人の下へ駆け寄る忠実な子犬のよう」と描写。
P221
イケダはフリージャーナリストでJNNとは契約していただけ。
P221-225
マリナとシーリン、子供達の描写。
子供達の名前がアベド、ヤエル、リアン、モシェ、ヨセフ、ダビッド。
P226
刹那の悔恨。マリナへの思い。
「炎上したアザディスタン王国を見たときの彼女の顔が忘れられない」
P233
挿絵でガデッサvsダブルオー。
P237
ティエリアが仲間にイノベイターの存在を伝えないことの心情描写・補完。
「それを伝えた時、仲間達の自分へ向けられる目が変わってしまうのではないか
という疑念が心を冷たくさせる」
P239
ヴァスティ一家の描きおろし挿絵。満面の笑みのアレルヤとやや頬を染める
刹那・マリー。笑うスメラギと仏頂面のティエリア。
P240
刹那とアレルヤの「今、ママって言わなかった?」「ああ、言った」は
驚いてそれが逆の方向に作用して、まるで戦況分析のような口ぶりと
表情になったから。
P242
アニューを見つめるライルの表情は「口笛を吹くような表情」
P248
ネーナのヴェーダリンクは防壁を突破して自分の痕跡を残さないように
アクセスしている。
P250
サーシェスがネーナに暴力をふるい、屈辱と支配を与えるがネーナは
悲鳴をあげなかった。
P266
ダブルオーライザーの実験。ハレルヤ覚醒。
P269からエピローグ。
「ん~あー…」でハレルヤお目覚め。
P271
ハレルヤはアレルヤの記憶を共有して
「ようやく念願の女を手に入れたか。やったじゃねぇかよ、相棒」
と呟く。加速粒子が消えればハレルヤの言葉は記憶にも残らない。
P272
ハレルヤは4年間深淵の中で安眠していた。
次巻予告イラストはダブルオーライザーを背景にした
背中合わせの刹那と沙慈。メメントモリ戦。
■アニメージュオリジナルvol.3感想
表紙は劇場版グレンラガンから。
●機動戦士ガンダム00
P22-25
水島×黒田対談。気になったところだけ。
○黒田さん
・「SEED」がファーストへの原点回帰に納まったなら「00」は
ブレイクスルーの方向に走らなければいけないのではないかという
想いがあった。例えるなら「SEED」が「クウガ」で「00」が「アギト」。
多分この次のガンダムで更に大きなブレイクとなる作品が来ると
思うので、そこへ上手くバトンタッチできればいい。
・ガンダムを知りすぎていて反省したこともある。
今回は(キャラの)情報開示はファーストガンダムを意識した。
だから今回のマイスターたちもこのくらいで大丈夫かな、と
思ったが、30年の時が経過してファンの興味はドラマよりも
キャラに寄っていたという事実を改めて感じた。
そういう考えではいけないということを気づかされた。
○水島監督
(黒田さんの発言を受けて)
視聴者がキャラのバックボーンを求めるのは大きい。
もっとキャラの細かい部分の設定を早くからストーリーに
忍ばせておけばよかったという反省がある。
○黒田さん
ファーストシーズンの1話はヴェーダリンクするティエリアや
ハレルヤと話すアレルヤなど伏線を自分なりにばりばり入れている。
でもわからない時はやっぱりわからないんですね(笑)
○水島監督
(黒田さんの発言を受けて)
しかも「わからない」となったところで視聴者は思考停止してしまう。
それを知ったときに怖くなった。
最初の頃は「ガンダムだから絶対に見てくれる」というおごりがあった。
○黒田さん
(水島監督の発言を受けて)
それは自分もあったと思う。
○水島監督
もっと若い子に向けた「現代のアニメ」として作らなければ
ならないことを痛感した。
―かつてと比較してロボットアニメジャンルが沈静化しているが―
○水島監督
今のアニメブームが「萌え」だからじゃないか?
結局はトレンドの問題だと思う。
だからこそ僕はあえておもちゃ会社とがっちり組んで
子ども向けロボットアニメを復活させたいと思っている。
今回の「00」ではメカデザイナーとメーカーとのリンクをしてみた。
その打ち合わせの中で「こうすればカッコいい」という意見が
双方から出た。そこにすごく手ごたえを感じた。
特撮のスーパー戦隊ものはバンダイと東映が商品の投入時期を
あわせて企画段階から情報共有している。フレッシュプリキュアもそう。
「東映ができて、何で他のアニメ会社はできないのか」
個人的に凄く気になる。
―ガンダムブランドの二極化―
○黒田さん
個人的には二種類のガンダムを同時に作るべき。
子ども向けにある程度特化したものと08MS小隊のような路線を
同時に進めていくぐらいの気持ちじゃないとこれからは難しいのでは。
○黒田さん
「00」は男の子にガンダムを取り戻したという自身はあるが
「子供のものにしたか」というと自信が揺らいでいる。
次のガンダムを作る方にはもう一度「ガンダム」を子供の
ものにしてほしい。
○水島監督
そういう意味では作り手の僕たちから変わっていかなければ。
○黒田さん
今回「00」を作らせてもらったことでそういう考えに至ることが出来た。
○水島監督
とくに僕は「鋼」「00」と2作続けて大きい作品に関わらせて
もらったので、いかにこれまでの自分の視野が狭かったかを
本当に思い知らされた。もっと視野を広げれば閉塞していると言われる
この状況(ロボットアニメの状況)もまだまだ可能性があると思う。
次号vol.4は夏発売予定。