箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

WJ26号 KHR 標的242『ターゲットルール』

2009-05-23 02:55:16 | 雑誌[J]
諸事情により、いつもよりざっくりとした感想で参ります。
時間があれば後程、補足を入れたいと思います。

前回のラストで表示された表ですが、
属性の横の数字は各属性の戦士の数であり、
ボンゴレとミルフィオーレの合計が違うのは、
特別ルールとのこと。

そして、一番下に表示されていた「□」は無属性、
つまり、リングを持たぬ者を示しているそうです。
当然、京子やハル、フゥ太たちも、チョイス参加者として
選出される可能性があるという訳ですね。

白蘭:『さーて それじゃあ お互いの参加戦士(メンバー)を発表しよっか』
   『あ ここは唯一 相談して決められるとこだからね』

にっこり笑いながらそう告げる白蘭ですが、
相談というのは、「ボンゴレとミルフィオーレが相談する」ということでしょうか?
その他の必要事項は、カードやジャイロルーレットで「チョイス(選択)する」という
意味かな?

入江:『白蘭サン…リングを持たない僕は…』 『無属性で いいですよね!』

冷汗を流しながら白蘭の目をじっと見つつ提案した入江の顔を、
冷酷な眼差しで見やった白蘭ですが、ふと笑顔になり応えを返します。

白蘭:『んん』 『ま 特別にいいかな』
入江:『だったら綱吉君』 『僕らのメンバーは決まりだよ』
ツナ:『え?』
入江:『ボンゴレの参加戦士(メンバー)は───』
   『大空に綱吉君』 『嵐は獄寺君』 『雨は山本君』
   『無属性は僕と スパナが適任だ』

戦闘経験者のメンバーをチョイスした入江ですが、
彼が指示するという状況に反発する獄寺と、
修行をしたのに出れないことに不満を漏らす了平。
そして、無理矢理にでも出ようとするヒバリ。
しかし、そこへ現れたのは

ディーノ:『待てって恭弥』 『ったく しょーがねー奴だなぁ』
ツナ:『ディーノさん!』 「いつのまに!?』
ディーノ:『転移の時に まぎれこんだんだ』 『おまえらの家庭教師なんだ こないわけにはいかねーだろ?』

「ずっといたぜ」なんて言ってますが、本当にいつの間に来たのでしょう;
そして前号ではどこに居たのでしょう…というのは、触れちゃいけないことかもしれないですね。
部下の姿が見えませんが、だとしたらよく間に合ったものだと思います。
そこは、流石と受け取っておくべきなのでしょうか。

ブルーベル:『びゃくらん 何アレ?』
白蘭:『はね馬ディーノ♪』

白蘭の袖をぎゅっと握ったまま会話をするブルーベルと白蘭は、
とても仲良しに見えますね。
ディーノに対しては呼び捨てですが、音符付きでした(笑)。

ディーノ:『考えてみろよ ツナ達がミルフィオーレに勝てば その後は どいつとでも
      好きなだけ戦えるぜ』 『少しの辛抱じゃねーか』 『なっ』

ディーノのその言葉にしばし考え込むヒバリですが、

ヒバリ:『急いでよ』
ディーノ:『ああ わかった』
ツナ:(ディーノさん ヒバリさん説得するの うまくなってるー!!)

説得というよりも丸め込むといった方がしっくり来る状況ですが、
何はともあれ、ヒバリは納得したようです。

ディーノ:『ツナお前が決定しろ』 『そのメンバーでいいのか?』
ツナ:『え…』 『は…はい!』

ツナのその言葉に、意義を発する者は居ませんでした。
ニッと笑うリボーンに、選ばれずに済んでメチャクチャ嬉しそうなジャンニーニ。
「残念ですが仕方ありませんねー」という彼の、満面の笑みが眩しいです(笑)。

パッと見、ツナは入江の言葉に頷いただけのように見えますので、
「ツナが決定した」とは思えないかもしれません。しかし、ツナが
入江の意見を聞いた上で反論しなかったことが、その意見を了承したと
いうことになるのですね。
仲間からの色々な意見を聞き、自分の意見をも織り交ぜながら考えた上で、
最終的にトップが下した判断に全員が従うというのは、ボスを頂点とする
組織においては理想的だと思います。

ザクロ:『ああ~~あっ』 『だり~~~』

そう言いつつ、しゃがみ込んだのはザクロでした。
ヤンキー座りという言葉は、今の学生の方には通じるのでしょうか;

山本:『あいつ…』
ツナ:『口笛吹いてた……』
獄寺:『マグマ風呂野郎!!』

三人のコメントのポイントが面白いです。

出番がなくてイヤになってきたと言うザクロは、
床にうつ伏せになり、尻だけを高く上げた状態でズルズルとしています(笑)。

桔梗:『申しわけありません 白蘭様』 『ザクロが ダレてきました』
白蘭:『ん』 『じゃあ 急ごうか』

ザクロのこの状況にまったく動じないこの二人の慣れきった反応が
また笑えます。

そして、ミルフィオーレサイドの参加戦士(メンバー)は、

『雲は 最も頼りになる 真6弔花の優しいリーダー』『桔梗』
『晴は 殺したいほど 生ける屍』『デイジー』
『霧は 真実を語る 幻影の巨人』 『トリカブト♪』

全員が、白蘭が合流したときに見せたものと同じ、
左手を顎にもってくるポーズと取っています。
正直に言って、桔梗以外のメンバーの二つ名の意味がわかりません;
白蘭が付けたのでしょうか、このキャッチフレーズは。

霧が2なのに、一人足りないと指摘するバジルに

ブルーベル:『まあ!』
白蘭:『困った』

真ん丸く目を開いて、コミカルな驚きの表情を見せる二人は
息ぴったりですね。
それ以上に、今回はギャグの描写が多くて面白いです。

白蘭:『なーんて 言わないよ』『前に言ったように 真6弔花にはAランクの部下が一人につき 百人ついてるんだ』

もう一人の霧のプレイヤーは、すでにここにいると言う白蘭。
その言葉に呼応するかのように、突如黒い霧のようなものが現れ
一つの人影が現れます。

白蘭:『トリカブトの部下』 『猿ね♪』

忍者装束に身を包み、翁の面をした猿と呼ばれる人物は、
背中に刀を4本差しえているように見えますね。
術士が2人であることに愕然とするクローム。
霧の幻術を見破れるのは、現時点ではツナの超直感だけだと思っていますが、
もしかしたら山本も、幻騎士に負けたことにご立腹だったスクアーロとの修行により
霧属性対策を身に着けているかもしれません。

そして、勝敗ルールは、数あるチョイスのルールの中から、最もシンプルかつ
手っとり早い「ターゲットルール」でいくそうです。
お互いに敵の標的(ターゲット)となるユニットを一人決め、
その標的(ターゲット)がやられた方が敗けとなるというルール。

ターゲットとなるのは、属性のマークに炎が灯っている兵士。
標的となる属性に二人以上いる時は、ルーレットがランダムに一人を選ぶそうです。
今回のルーレットの結果は、以下のとおり。

 ボンゴレ ミルフィオーレ
  大空:1    0
   晴:0    1(標的)
   霧:0    2
   雲:0    1
   雨:1    0
   雷:0    0
   嵐:1    0
無属性:2(標的) 0

ミルフィオーレの標的はデイジー。そして、ボンゴレの標的は入江に決定し、
両者の胸に標的のマークが映し出されます。
獄寺と山本が「わかりやすい」と評する一方、スパナと入江は「シンプルなだけに奥が深そうだ…」と
慎重な姿勢を見せています。

と、不意に、入江の胸に浮かび上がっている標的のマークから
死ぬ気の炎が勢いよく燃え上がります。
パニック状態になる入江と、この状況に驚くツナたち。
そんな彼らに白蘭は、笑顔のままいつもの調子で説明をします。

白蘭:『それは"標的の炎(ターゲットマーカー)"だよ』

標的者は 胸に自らの死ぬ気の炎を灯すことにより、他のプレイヤーとの差別化をするそうです。
『標的者が倒されずに 生きている証明にもなるだろ?』と言うことのようですが、
逆に言えば、「標的者を倒す」=「標的者を殺す」ということを言外に言われているようなのが
気になります。

"標的の炎"はバトルが終わるまではずすことは不可能であり、
"標的の炎"の様子はボードにも映し出されて、全員がみることができるそうです。

リボーン:『待て白蘭 生命エネルギーである死ぬ気の炎をこんなに ただ流しにしちまったら』
     『あっというまに 体力を消耗し ぶっ倒れちまうぞ』
白蘭:『それが このバトルの タイムリミットになるんじゃないか』

リボーンの指摘にも白蘭の笑みは崩れません。ですが、

白蘭:『どんな理由であれ "標的の炎"が消えたら負けだからね』

打って変わって冷酷な目で、そう告げる白蘭。
彼の恐ろしさが感じられます。

ツナ:『なんてことを…』
入江:『いいんだ はじめよう…』

床に膝をついた入江を気遣い、彼の同じようにしゃがみ込んだツナに
入江はそう告げます。

ツナ:『!』 『入江君! ムリしないで!!』
山本:『ヘタすりゃ 炎出してるだけで 死んじまうぞ』

うろたえるツナと、スポーツ少年らしいストレートさを発揮している山本に対し、

入江:『それは敵も同じこと…』 『それに 僕は犠牲心でやるんじゃない!』
   『白蘭サンを こんなにしちゃったのは僕なんだ!!』 『僕が 逃げるわけにはいかない!!』

強い決意を露にする入江。
その言葉にはっとするツナとリボーンですが、10年後の獄寺も、
「入江さえいなければ、白蘭もここまでには」と言っていましたね。
入江が、ボンゴレと手を組むようになるまでの間に、一体なにがあったのでしょう。
彼は前々から白蘭の危険性に気付いていた訳ではなかった、ということかな?
この辺りもいずれ明らかになって欲しいです。

白蘭:『へぇ』 『正チャンそんな風に考えてたんだぁ』 『まぁいいや』

白蘭は、入江の言葉を受けても動じた様子もなく、寧ろ笑みを深くしたような感さえあります。

そして打ち上げられる花火。
それは、いつの間にか暗くなっていた空一面に、7つのマーレリング、
7つのボンゴレリング、7つのアルコバレーノのおしゃぶりを浮かび上がらせます。
火の粉と共に形作られた7^3(トゥリニセッテ)。

白蘭:『前に言ったけど この盛大なチョイスの勝者の報酬は』
   『全てのマーレリングに……』 『全てのボンゴレリング……』 『そして全ての アルコバレーノのおしゃぶり……』
   『すなわち この世界を創造した至宝───』 『7^3(トゥリニセッテ)だからね』
   『これよりマフィア同士の 新世界創造バトルのスタートだよ♪』

視線を上空に向けたまま花火の明かりに照らされた、
来るべき戦いに臨むツナ・獄寺・山本・入江・スパナで以下次号!!

白蘭の言葉からすると、チョイスというゲームは
今回1回限りという可能性もなくはないですね。
蛇足ですが、彼はツナに『10日後までは手を出さない』と約束していましたから、
今現在、ミルフィオーレがボンゴレに対して攻撃を仕掛けているかも
しれないななどと漠然と考えています。

また、仮にツナたちが勝利した場合、『ゲームはここまで』
『ではこれからはゲームなど関係なく、7^3を奪う』といったことも
出来るのではないかと思っています。
いまだ展開が読めないので、色々と想像してしまいます。
よい意味で、やきもきさせられますね。

今回のバトルステージについては、雷のフィールドと呼ばれるからには
それなりの仕掛けがあるのでしょうか。
基地ユニットやバイク、ヒバリと山本のスーツなどが
放置された状態ではありますが、
入江の生命力のタイムリミットのことを考えると
バトル突入までの時間は、そんなにないのかもしれません。

しかし、死ぬ気の炎には、個人でキャパシティの差はないのでしょうか。
死ぬ気の炎の絶対量が異なれば、タイムリミットまでの時間にも
差が生じると思うのですが;
"標的の炎"が、その辺りもカバーするように作られていたら驚きです。

今号では、7月18日からアニメで始まる、アルコバレーノ編についての
特別報道が掲載されていました。
大空のアルコバレーノであるルーチェは、ユニの祖母だそうです。
彼女は、呪われた状態である赤ん坊の姿で、ユニの母を産んだのでしょうか?
そういう謎も、アルコバレーノ編で明らかにされるのでしょうか。
楽しみになってきました。

なにはともあれ、次回も楽しみです!