明けましておめでとうございます。
本年もまた自由気儘に綴っていくであろう当書庫ですが、
どうぞよろしくお願い致します。
それにしても、連休は曜日の感覚がなくなって困りますね。
新年第1号は、レヴィと雷エイ、そしてルッスーリアと晴クジャクが扉です。
何故か、二人とも妙にタラコ唇に磨きがかかっているように見えます。
鼻もガッツリ描かれているこのルッスーリアはちょっと…正直直視できないかもです。
さて本編。
今回は煙が立ち昇る森の中からスタートです。
木々の中、血を撒き散らした状態で倒れているベルとフランですが、
風に飛ばされる砂のように、その輪郭がサァーっと崩れて行きます。
そして、二人の体のあった場所の遥か後方から
「ズボッ」「ドボッ」という音とともに『げほっ』『ふー』という声がし、
二つの影が姿を現します。
ベル:『霧の幻覚か?』
フラン:『当たりでーす』
フランはプッと木の葉を吐き出しながら、ベルの言葉を肯定します。
二人とも落ち葉まみれです。
顔についている汚れが、血なのか土なのかは、判断に苦しむところですね。
フラン:『ミー達 目ん玉ボンッ!!っとか飛び出して』 『相当スプラッタな死に様だったと思いますよ』
ベル:『てんめー』 『戦えよっ!!』
フラン:『ゲロッ』
ガキッとベルに背中を蹴り上げられ、フランはそのまま吹っ飛んでいきます。
この叫び声は敢えてスルーすべきなのでしょうか。
それにしても、結局フランは開匣していなかったのですね。
やはり開匣ポーズは必須ということなのかな。
ぺたんと座り込んだまま頭を手をやり、ベルを見上げつつ言い訳をするフラン。
フラン:『仕方ないじゃないですかー』
『実際センパイ コウモリの炎喰らってグロッキーだったんですしー』
ベル:『てめーが匣兵器出さねーからだろが』
フラン:『ミーのせいですかー?』
ベル:『ったりめーだろ!!』
フラン:『………まーいいですけどー』
理不尽なセンパイですが、フランは慣れっこのようですね。
今更ながら、フランが幻覚を繰り出したタイミングが気になります。
考えられるとすれば、嵐ミンクが巨雨象の攻撃を防いでいたときでしょうか。
その時には既に、フランが幻覚で見せた程ではないにしても、
ベルは多少ダメージを受けていたのかもしれませんね。
フラン:『正直見てみたいと思ったのは確かですしー』
ベル:『?』
フラン:『怒りんぼのうちのボスですよ』
『ヴァリアー内暴力すさまじいし いつも威張ってるけど 本当に強いのかなーって思うんですー』
新入りのフランから見ても、相変わらずXANXUSのヴァリアー内暴力は凄まじいのですね。
しかも、いつも威張っているそうです。
しかし何故か被害にあっているのはスクアーロのみではないかと思えるから不思議です(ぉ。
…そんな30代の男に、ヴァリアーの面々はよくついていっているなと思います。
フランが実力を知らないことから、XANXUSが前線で戦うことはあまりないのでしょうが、
それでもXANXUSをヴァリアーのボスたらしめるものは、ヴァリアー幹部の彼への忠誠と
彼のカリスマ性なのかもしれません。
立ち上がり「パンパン」「ポンポン」と服をハタキながら、会話を続ける二人。
ベル:『弱かったらオレがとっくに寝首かいてるっての』
フラン:『でも センパイのアホ兄貴とどっちが強いか 見てみたいじゃないですかー』
相変わらず物騒な発言のベルですが、フランの言葉に手を顎に当てて暫し思案します。
ベル:『ん…』『う~ん………』
そして、
ベル:『ししっ』 『同感♪』
顔についていた砂利を噛んだようなジャリッという音をさせつつ
満面の笑みを浮かべるベル。
ということは、ジルの相手は完全にXANXUSになってしまうのでしょうか。
双子の王子対決は、ジルの勝利ということで落ち着きそうですね。
場面変わり、東地点。
ここでは、大勢のミルフィオーレに囲まれたスクアーロが孤軍奮闘しています。
無数の屍が転がる中、暴雨鮫もまた、傷付きながらも敵を打ち倒しているようです。
スクアーロ:『ルッスーリア 生きてんのか!?』
『城はどうなったぁ!?』
スクアーロの呼びかけが届くであろう先は瓦礫の山。
無線はその役目を果たしていません。
そして、血に濡れた手の近くには、ルッスーリアのサングラスが落ちています。
場面変わり、北地点。
ここでは、呼吸を荒げたレヴィが戦闘中です。
レヴィ:『SUPER・LEVI・VOLTA(スーペル・レヴィ・ボルタ)!!!』
自分を取り囲んでいた敵すべてに対し、雷の攻撃を浴びせるレヴィですが、
疲労の色は濃いようです。
レヴィ:『ハァ…ハァ…』
『次々とウジ虫のようにわきやがって…』
(ボスは… XANXUS様は無事なのか…!?)
『XANXUS様!! 応答してくれ!!』
XANXUSの身を案じるレヴィが、無線で呼びかけたその瞬間。
彼の背後に躍り出た影に襲われ、体を貫かれてしまいます。
右わき腹付近から噴き出す血とともに、激しく吐血するレヴィですが
襲ってきた敵の頭を鷲掴みにし、ヴァリアーのリングの力を用いて
電撃を喰らわせます。
断末魔の悲鳴をあげ倒れる襲撃者。しかし、レヴィ自身もダメージが大きいようです。
ドッと地面に尻餅をつくような形で座り込んでしまいます。
それでも気になるのはXANXUSのこと。
レヴィ:『…ボス…』
『応答をぉぉ!!!』
口、鼻、そして、左目から出血しているレヴィは、
単独行動が故、リアルに危険な状態です。
一方、巨雨象3頭が取り囲む城。
つまんだ状態で耳に近付けた無線機からレヴィの『をぉお!!!』 と言う声を聞いていたXANXUSは
『るせえっ』 と指で無線機を潰してしまいます。
「無線機を着ける」まではいきませんでしたが、ちゃんと耳に近づけていたあたり、
伝言係はスクアーロ作戦隊長から言い渡されたその任務を、きちんと果たしたのですね。
ということは、なんとかなるであろう肉を待っているのでしょうか彼は;(←色々台無し)
XANXUSの視線の先には、嵐コウモリのが取り囲み、椅子に座ったまま浮いているジルと
その傍に控えるオルゲルトがいます。
ジル:『お…? あれって…』
オルゲルト:『間違いありません』
『ヴァリアーのボスにして』 『かつてボンゴレの10代目に最も近いと言われた男…』
『XANXUS!!!』
椅子に腰掛け、肘掛に両手を乗せたまま、下から二人を睨みつけるXANXUS。
羽飾りも、ちゃんと着けているようですね。
ジル:『とてつもなく目つき悪ぃー』 『まさに不良軍団の大将だな』
ジルの言葉にも無言のままのXANXUS。
それをよいことに、ジルは言葉を続けます。
ジル:『だけど実力はたいしたことねーんだってな 中学生に負けたんだろ?』
この言葉に、XANXUSは目を閉じます。
更に続けるジル。
ジル:『しーしっし!! 14歳の沢田綱吉に凍らされたんだぜ!』 『激弱ってことじゃん!!』
「数日修行をした中学生に負けた、マフィア界最強の暗殺部隊」というある意味タブーなところを、
まさかこんな堂々とツッコまれるとは…思わず意表をつかれました。
それ以上に。
リング争奪戦の内容がだだ漏れなのは何故ですか!?
ボンゴレの奥義である零地点突破の詳細が他ファミリーの知るところであるのは、
死ぬ気の炎の存在がマフィア界で一般的である以上、仕方ないかとも思えますが、
ボンゴレの後継者を決める闘いのことは内輪話に留めないとマズいのではと思います;
ジル:『あれれ? どーした?』
『図星で言葉も出なくなったか?しししっ』
挑発するジル。しかし当のXANXUSは、椅子にもたれかかったまま
興味なさそうに「はぁっ」と欠伸をします。
その様子に苛つくジル。
ジル:『おい いつまで寝そべってるつもりだ?』
『イスに座ったまま戦っていいのは 王子のジル様だけだぜ』
ジルはあくまで椅子に座ったままで過ごすつもりのようです。
さすが、登場時も椅子で飛んできただけあります。
しかし、XANXUSは相変わらず目を閉じたまま「フゥ」と息を吐いただけです。
若干眉毛が太く見えるのは気のせいでしょうか?(←聞くな)
ジル:『てんめぇ』 『立場わかってんだろーな』
ジルのその言葉にも表情を動かさなかったXANXUSですが、目を閉じたまま
スッと左手を上げます。
そして、人差し指をクイックイッと動かし、逆にジルを挑発します。
ジル:『カッチーン』
オルゲルト:『ジル様 あなたの手を汚すまでもありません』
『ここは私にお任せを』
買って出たのはオルゲルト。彼は巨雨象を呼び、XANXASに対峙させます。
オルゲルト:『喰らうがよい』
「大地の鉄槌(マルテッロ・デッラ・テラ)」
巨雨象の巨体がXANXUS目掛けて突進し、間にそびえていた城壁の破片が飛び散ります。
ジル:『あ゛っはあ゛~』 『ぶっつぶれー!!』
大笑いするジルですが、オルゲルトは妙な違和感を感じます。
空中を移動し、様子を窺おうとするオルゲルトの行動を
疑問符を浮かべながら見やるジル。
果たしてオルゲルトの視線の先にあったは、XANXUSの遥か上空で
停止している巨雨象の足でした。
オルゲルト:『バッ バカな!!』
『触れることなく止めただと!?』
更に、ピキピキと音を立て、巨雨象に亀裂が入っていきます。
オルゲルト:(石化…!? いや これは…!!)
驚くオルゲルト。
椅子に座ったままのXANXUSの背後の暗がりからは足音とともに影が蠢きます。
それに気を取られていたオルゲルトですが、ここでようやくXANXUSが動きます。
XANXUS:『まぁ ゆっくりしてけや』
どこのならず者だという口調ですが。
コオオという音と共に光を放つXANXUSの右手。
それを、冷汗をかきながら視線だけ向き直り見るオルゲルト。
XANXUS:『沢田綱吉の名をほざいた以上』 『てめーらはここで―――』
引きつった笑みと冷汗を浮かべるジル。
キュアァアと、XANXUSの右手の光と質量が増し、そして。
XANXUS:『かっ消す!!!』
ドオンという爆音と衝撃と共に砕け散る巨雨象と、
椅子に座ったままのXANXUSとで以下次号!!
椅子に座った者同士の対決となったイタリアにおける大将戦ですが、
これはもう、椅子から立ち上がった方が負けとか?
いえ、勝負のしどころが違うと分かってはいるのですが。
XANXUS 対 オルゲルトとの戦いも、勝敗は決したとはいえ
オルゲルトが更なる匣兵器を出すのか、それともジルに選手交代するのか。
また、ベルやフランの今後の行動、スクアーロ、レヴィ、ルッスーリアの安否も
気になります。
XANXUSは、右手の中指にのみ指輪をしているようですので、
彼の有する波動は一つなのでしょうね。
今回は自分自身の力で巨雨象を粉砕したXANXUSですが、
既に開匣しているらしき匣兵器が分かれば、彼の属性も分かると思います。
匣兵器の正体と能力、そしてその属性も、早く分かって欲しいです。
それにしても、10年後のヴァリアーとツナとの関係はどうなっているのでしょう。
わざわざ日本のアジトに通信を入れたり、今後のことを了平に伝言するなど
それなりに気にかけているようでありながら、XANXUSの中では
まだ片が付いていなかったりするのでしょうか。
いろいろ想像は膨らむばかりです。
なにはともあれ、次回も楽しみです!
本年もまた自由気儘に綴っていくであろう当書庫ですが、
どうぞよろしくお願い致します。
それにしても、連休は曜日の感覚がなくなって困りますね。
新年第1号は、レヴィと雷エイ、そしてルッスーリアと晴クジャクが扉です。
何故か、二人とも妙にタラコ唇に磨きがかかっているように見えます。
鼻もガッツリ描かれているこのルッスーリアはちょっと…正直直視できないかもです。
さて本編。
今回は煙が立ち昇る森の中からスタートです。
木々の中、血を撒き散らした状態で倒れているベルとフランですが、
風に飛ばされる砂のように、その輪郭がサァーっと崩れて行きます。
そして、二人の体のあった場所の遥か後方から
「ズボッ」「ドボッ」という音とともに『げほっ』『ふー』という声がし、
二つの影が姿を現します。
ベル:『霧の幻覚か?』
フラン:『当たりでーす』
フランはプッと木の葉を吐き出しながら、ベルの言葉を肯定します。
二人とも落ち葉まみれです。
顔についている汚れが、血なのか土なのかは、判断に苦しむところですね。
フラン:『ミー達 目ん玉ボンッ!!っとか飛び出して』 『相当スプラッタな死に様だったと思いますよ』
ベル:『てんめー』 『戦えよっ!!』
フラン:『ゲロッ』
ガキッとベルに背中を蹴り上げられ、フランはそのまま吹っ飛んでいきます。
この叫び声は敢えてスルーすべきなのでしょうか。
それにしても、結局フランは開匣していなかったのですね。
やはり開匣ポーズは必須ということなのかな。
ぺたんと座り込んだまま頭を手をやり、ベルを見上げつつ言い訳をするフラン。
フラン:『仕方ないじゃないですかー』
『実際センパイ コウモリの炎喰らってグロッキーだったんですしー』
ベル:『てめーが匣兵器出さねーからだろが』
フラン:『ミーのせいですかー?』
ベル:『ったりめーだろ!!』
フラン:『………まーいいですけどー』
理不尽なセンパイですが、フランは慣れっこのようですね。
今更ながら、フランが幻覚を繰り出したタイミングが気になります。
考えられるとすれば、嵐ミンクが巨雨象の攻撃を防いでいたときでしょうか。
その時には既に、フランが幻覚で見せた程ではないにしても、
ベルは多少ダメージを受けていたのかもしれませんね。
フラン:『正直見てみたいと思ったのは確かですしー』
ベル:『?』
フラン:『怒りんぼのうちのボスですよ』
『ヴァリアー内暴力すさまじいし いつも威張ってるけど 本当に強いのかなーって思うんですー』
新入りのフランから見ても、相変わらずXANXUSのヴァリアー内暴力は凄まじいのですね。
しかも、いつも威張っているそうです。
しかし何故か被害にあっているのはスクアーロのみではないかと思えるから不思議です(ぉ。
…そんな30代の男に、ヴァリアーの面々はよくついていっているなと思います。
フランが実力を知らないことから、XANXUSが前線で戦うことはあまりないのでしょうが、
それでもXANXUSをヴァリアーのボスたらしめるものは、ヴァリアー幹部の彼への忠誠と
彼のカリスマ性なのかもしれません。
立ち上がり「パンパン」「ポンポン」と服をハタキながら、会話を続ける二人。
ベル:『弱かったらオレがとっくに寝首かいてるっての』
フラン:『でも センパイのアホ兄貴とどっちが強いか 見てみたいじゃないですかー』
相変わらず物騒な発言のベルですが、フランの言葉に手を顎に当てて暫し思案します。
ベル:『ん…』『う~ん………』
そして、
ベル:『ししっ』 『同感♪』
顔についていた砂利を噛んだようなジャリッという音をさせつつ
満面の笑みを浮かべるベル。
ということは、ジルの相手は完全にXANXUSになってしまうのでしょうか。
双子の王子対決は、ジルの勝利ということで落ち着きそうですね。
場面変わり、東地点。
ここでは、大勢のミルフィオーレに囲まれたスクアーロが孤軍奮闘しています。
無数の屍が転がる中、暴雨鮫もまた、傷付きながらも敵を打ち倒しているようです。
スクアーロ:『ルッスーリア 生きてんのか!?』
『城はどうなったぁ!?』
スクアーロの呼びかけが届くであろう先は瓦礫の山。
無線はその役目を果たしていません。
そして、血に濡れた手の近くには、ルッスーリアのサングラスが落ちています。
場面変わり、北地点。
ここでは、呼吸を荒げたレヴィが戦闘中です。
レヴィ:『SUPER・LEVI・VOLTA(スーペル・レヴィ・ボルタ)!!!』
自分を取り囲んでいた敵すべてに対し、雷の攻撃を浴びせるレヴィですが、
疲労の色は濃いようです。
レヴィ:『ハァ…ハァ…』
『次々とウジ虫のようにわきやがって…』
(ボスは… XANXUS様は無事なのか…!?)
『XANXUS様!! 応答してくれ!!』
XANXUSの身を案じるレヴィが、無線で呼びかけたその瞬間。
彼の背後に躍り出た影に襲われ、体を貫かれてしまいます。
右わき腹付近から噴き出す血とともに、激しく吐血するレヴィですが
襲ってきた敵の頭を鷲掴みにし、ヴァリアーのリングの力を用いて
電撃を喰らわせます。
断末魔の悲鳴をあげ倒れる襲撃者。しかし、レヴィ自身もダメージが大きいようです。
ドッと地面に尻餅をつくような形で座り込んでしまいます。
それでも気になるのはXANXUSのこと。
レヴィ:『…ボス…』
『応答をぉぉ!!!』
口、鼻、そして、左目から出血しているレヴィは、
単独行動が故、リアルに危険な状態です。
一方、巨雨象3頭が取り囲む城。
つまんだ状態で耳に近付けた無線機からレヴィの『をぉお!!!』 と言う声を聞いていたXANXUSは
『るせえっ』 と指で無線機を潰してしまいます。
「無線機を着ける」まではいきませんでしたが、ちゃんと耳に近づけていたあたり、
伝言係はスクアーロ作戦隊長から言い渡されたその任務を、きちんと果たしたのですね。
ということは、なんとかなるであろう肉を待っているのでしょうか彼は;(←色々台無し)
XANXUSの視線の先には、嵐コウモリのが取り囲み、椅子に座ったまま浮いているジルと
その傍に控えるオルゲルトがいます。
ジル:『お…? あれって…』
オルゲルト:『間違いありません』
『ヴァリアーのボスにして』 『かつてボンゴレの10代目に最も近いと言われた男…』
『XANXUS!!!』
椅子に腰掛け、肘掛に両手を乗せたまま、下から二人を睨みつけるXANXUS。
羽飾りも、ちゃんと着けているようですね。
ジル:『とてつもなく目つき悪ぃー』 『まさに不良軍団の大将だな』
ジルの言葉にも無言のままのXANXUS。
それをよいことに、ジルは言葉を続けます。
ジル:『だけど実力はたいしたことねーんだってな 中学生に負けたんだろ?』
この言葉に、XANXUSは目を閉じます。
更に続けるジル。
ジル:『しーしっし!! 14歳の沢田綱吉に凍らされたんだぜ!』 『激弱ってことじゃん!!』
「数日修行をした中学生に負けた、マフィア界最強の暗殺部隊」というある意味タブーなところを、
まさかこんな堂々とツッコまれるとは…思わず意表をつかれました。
それ以上に。
リング争奪戦の内容がだだ漏れなのは何故ですか!?
ボンゴレの奥義である零地点突破の詳細が他ファミリーの知るところであるのは、
死ぬ気の炎の存在がマフィア界で一般的である以上、仕方ないかとも思えますが、
ボンゴレの後継者を決める闘いのことは内輪話に留めないとマズいのではと思います;
ジル:『あれれ? どーした?』
『図星で言葉も出なくなったか?しししっ』
挑発するジル。しかし当のXANXUSは、椅子にもたれかかったまま
興味なさそうに「はぁっ」と欠伸をします。
その様子に苛つくジル。
ジル:『おい いつまで寝そべってるつもりだ?』
『イスに座ったまま戦っていいのは 王子のジル様だけだぜ』
ジルはあくまで椅子に座ったままで過ごすつもりのようです。
さすが、登場時も椅子で飛んできただけあります。
しかし、XANXUSは相変わらず目を閉じたまま「フゥ」と息を吐いただけです。
若干眉毛が太く見えるのは気のせいでしょうか?(←聞くな)
ジル:『てんめぇ』 『立場わかってんだろーな』
ジルのその言葉にも表情を動かさなかったXANXUSですが、目を閉じたまま
スッと左手を上げます。
そして、人差し指をクイックイッと動かし、逆にジルを挑発します。
ジル:『カッチーン』
オルゲルト:『ジル様 あなたの手を汚すまでもありません』
『ここは私にお任せを』
買って出たのはオルゲルト。彼は巨雨象を呼び、XANXASに対峙させます。
オルゲルト:『喰らうがよい』
「大地の鉄槌(マルテッロ・デッラ・テラ)」
巨雨象の巨体がXANXUS目掛けて突進し、間にそびえていた城壁の破片が飛び散ります。
ジル:『あ゛っはあ゛~』 『ぶっつぶれー!!』
大笑いするジルですが、オルゲルトは妙な違和感を感じます。
空中を移動し、様子を窺おうとするオルゲルトの行動を
疑問符を浮かべながら見やるジル。
果たしてオルゲルトの視線の先にあったは、XANXUSの遥か上空で
停止している巨雨象の足でした。
オルゲルト:『バッ バカな!!』
『触れることなく止めただと!?』
更に、ピキピキと音を立て、巨雨象に亀裂が入っていきます。
オルゲルト:(石化…!? いや これは…!!)
驚くオルゲルト。
椅子に座ったままのXANXUSの背後の暗がりからは足音とともに影が蠢きます。
それに気を取られていたオルゲルトですが、ここでようやくXANXUSが動きます。
XANXUS:『まぁ ゆっくりしてけや』
どこのならず者だという口調ですが。
コオオという音と共に光を放つXANXUSの右手。
それを、冷汗をかきながら視線だけ向き直り見るオルゲルト。
XANXUS:『沢田綱吉の名をほざいた以上』 『てめーらはここで―――』
引きつった笑みと冷汗を浮かべるジル。
キュアァアと、XANXUSの右手の光と質量が増し、そして。
XANXUS:『かっ消す!!!』
ドオンという爆音と衝撃と共に砕け散る巨雨象と、
椅子に座ったままのXANXUSとで以下次号!!
椅子に座った者同士の対決となったイタリアにおける大将戦ですが、
これはもう、椅子から立ち上がった方が負けとか?
いえ、勝負のしどころが違うと分かってはいるのですが。
XANXUS 対 オルゲルトとの戦いも、勝敗は決したとはいえ
オルゲルトが更なる匣兵器を出すのか、それともジルに選手交代するのか。
また、ベルやフランの今後の行動、スクアーロ、レヴィ、ルッスーリアの安否も
気になります。
XANXUSは、右手の中指にのみ指輪をしているようですので、
彼の有する波動は一つなのでしょうね。
今回は自分自身の力で巨雨象を粉砕したXANXUSですが、
既に開匣しているらしき匣兵器が分かれば、彼の属性も分かると思います。
匣兵器の正体と能力、そしてその属性も、早く分かって欲しいです。
それにしても、10年後のヴァリアーとツナとの関係はどうなっているのでしょう。
わざわざ日本のアジトに通信を入れたり、今後のことを了平に伝言するなど
それなりに気にかけているようでありながら、XANXUSの中では
まだ片が付いていなかったりするのでしょうか。
いろいろ想像は膨らむばかりです。
なにはともあれ、次回も楽しみです!