08/11/28
引越し4日目・プラズマテレビ来る
深夜、家族が寝静まったいえに帰宅すると、巨大なダンボール箱が届いていた。
これはまさしく、42インチ・プラズマテレビだ。
さすがに大きい。
電気屋さんで見たときよりも、1.2倍くらい大きい。
電気屋さんで、現物を比較し、確かめ、検討して、ネット通販で買ったのが、届けられた。
早速、カッターでガムテープを切り裂いて、ダンボール箱を開けてみる。
上からテレビを箱から取り出そうとするが、思った以上に重い。
ひとりで持ち上げるには、重すぎる。
これでは箱から取り出すことができない。
一瞬、明日の朝まで我慢して、妻と一緒に取り出そうかと思ったが、やはりあきらめきれない。
明日の朝までなんて、とても待てない。
そんなことしたら、寝付けない。
今すぐ、その雄姿を拝見したい。
かと言って、テレビを取り出すのを手伝ってくれと言って、深夜に寝付いた妻を起こすわけにはいかない。
おこられるだけだ。
起きるわけがない。
ここは、ひとりでやるしかない。
ダンボール箱の側面を切り開き、横から取り出すことにする。
賢い戦法だ。
でも、横から取り出すにしても、発泡スチロールの緩衝材から浮かせるために、テレビをある程度は持ち上げないといけない。
上から覆いかぶさるようにして、両手で、大画面の両側を持ち、テレビを胸に抱え込む。
やはり重い。
腰が抜けそうだ。
気合一発持ち上げる。
何とか、15cmほど持ち上げる。
落としたら、わたしの夢が砕け散る。
落としてなるものか。必死に取り出す。
重い・・・。
やっとの思いで、箱から取り出すことに成功。
テレビをゆっくりと床に下ろす。
床に立てて、倒れないように両手で支える。
腰が・・・。
でも、このままでは何もできない。
後には退けない。
前進あるのみ。
テレビを、付属の据え付け台に取り付けないといけない。
腰と、腕の回復を待ち、再びテレビに挑みかかる。
テレビを持ち上げる。
こめかみに血管を浮き立たせる。
声は出さないが鼻息は荒い。
タオルを敷いたテーブルに、テレビを画面を下に、ゆっくりと横たえる。
ばたんと倒せば、わたしの夢が砕け散る。
慎重に、ゆっくりと、腕をプルプルさせて横たえる。
腰が・・・。
フンガーっと言いながら、なんとかテレビを横たえることにも成功。
横たえたテレビの下面に据え付け台をネジ止めする。
これは楽勝な作業だ。
問題は、もう一度起こして、持ち上げて、棚に乗せなくてはいけないこと。
腕の筋力の回復のため、しばしの休息後、気合を入れなおして、テレビに最後の戦いを挑む。
抱え込んで、起こす!
そのまま持ち上げて、造り付けの棚に乗せるぅぅぅ!!!
画面の両端を抱え込むようにテレビを掴むが、手が滑りそうだ。
滑って落とせば、わたしの夢が砕け散る。
深夜なので、家族に迷惑はかけられない。
心の中で、ウオォォォリャー!と絶叫。
カラータイマーが点滅している。
腕が限界・・・。
必死の思いで、なんとか台の上にのせる。
緊張の連続、かなり危ない橋を渡った。
まだ腕がプルプルしている。
やった。
早速、コンセントをつなぎ、電源スイッチをカチリと押してみる。
しばしの沈黙のあと、でっかい画面の端に、文字が浮かび上がる。
セッティングの画面だ。
ふむふむ。
はいはい。
リモコンで、次ぎへと。
プチットな。
・・・アンテナも、ケーブルテレビの接続も、なんにもできてない。
どうやら、これ以上進めないようだ。
画面の指示通り電源を切る。
結局、何も見れないで終了。
アンテナがつながっていないのだから、当然といえば当然の結末だが、でも、釈然としない。
かなりの体力を消耗し、緊張感とプレッシャーと戦い、物凄く危ない橋を渡ったのだが、何も得るものは無かった。
焦っても得るものは少ない。
つかれた・・・。