KONASUKEの部屋

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ウスバカミキリ20200730・0811

2020年09月29日 | コウチュウ目
ウスバカミキリ。
一見、ミヤマカミキリに似ていて、子どもの頃は、
「何だ、ミヤマカミキリかと思ったらウスバカミキリか。」
などと、失礼なことを言っていた(笑)
今じゃ、こっちの方がずっと珍しい。

触角第1節~第4節あたりにかけては、細かいトゲトゲが生えているようですね。

大アゴ。
頭の前の方に、ほぼ真っ直ぐ付いています。
ケンカっ早い性格のようで、複数の個体を同じ容器で飼うと、激しく噛み合って触角や脚を欠損するとか。
この個体も、他の♂との闘争で、触角が欠けてしまったのかも。

♀。
産卵管が腹端から飛び出しています。

分類:コウチュウ目カミキリムシ科ノコギリカミキリ亜科
体長:30~58mm
分布:全国
   平地~山地
成虫の見られる時期:5~9月(年1化・茨城県6月中旬~8月)
          幼虫で冬越し(非休眠)
エサ:成虫・・・クヌギ、コナラ、ヤナギ類などの広葉樹の樹液
   幼虫・・・ヤナギ、イチジク、クヌギ、ネムノキ、キリ、モミ、クリ、ハンノキ、モミジ、ポプラ、クルミ、ナシ、マツ類、ヒノキなどの朽木
その他:体は黒色で、体表に薄く微毛が生え、光沢のない茶褐色か暗褐色。
    上翅には3~4対の縦隆条がある。
    大アゴは前方に突出する。
    ♂の触角は太く、長さも上翅端に達する。
    ♀は短く、産卵管が腹端に長く突き出る。
    一般に♂は♀より小さく、上翅は♂では全体に淡色、♀では暗色となる傾向がある。
    雑木林や河原のヤナギ林で見られる。
    昼間は食樹などの空洞内に潜み、夜間活動する。
    灯火にも良く飛来する。
    普通種だが、個体数はそれほど多くない。
    孵化から羽化まで数年かかるとされ、終齢幼虫が何齢なのか、良く解っていない。
    産卵は、朽木や伐採木、樹幹の腐朽した樹木などに行われる。
    幼虫は腐朽部を食べた後、健全部をも食害することがあるらしい。
    古代ローマで珍重された食材「コッスス」とは、「ボクトウガ」の幼虫ではなく、ウスバカミキリ類の幼虫のことだと、ファーブルは「昆虫記」の中で主張している。
参考:ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
   茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   かたつむりの自然観撮記
   虫ナビ
   昆虫エクスプローラ
   こんちゅう探偵団
   『きまぐれディスカバリー』
   森林総合研究所

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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2020-09-29 04:36:05
柳、イチジク、松はありますが、このウスバカミキリは居ないようです。居ない方がありがたいです。
返信する
kazuyoo60さんへ (KONASUKE)
2020-09-29 09:30:50
コメントありがとうございます。
成虫は樹液をエサとしますし、産卵は枯れ木か伐採木、樹木の腐朽した部分に行われるので、綺麗に管理された場所には来ないと思いますよ。
ご安心を。
返信する

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